【花火大会特集】夏の終わりと秋の始まりを告げる「阿賀野川ござれや花火大会」が8月25日に開催
-
ポスト -
シェア - 送る
新潟県を流れ日本海へ向かう阿賀野川。その河畔で行われる「阿賀野川ござれや花火大会」は、空に打ち上がる花火と水面に映る姿がとても優雅で、たくさんの観客を魅了している。夏の終わりと秋の始まりを告げる花火大会の魅力とは……。実行委員会の近藤さんに話を聞いた。
ーー花火大会が始まったきかっけはなんでしょうか。
正確な始まりは定かではないのですが、昭和初期頃から松浜稲荷神社の祭礼で花火が上げられていたそうで、その頃から地域の方々には花火の記憶があるそうです。その後、神社付近の宅地化に伴い、昭和50年に(協)北新潟商工振興会主催で会場を阿賀野川に移されました。「阿賀野川ござれや花火」と命名されたのは平成8年です。
ーーござれや花火ならではの特徴や、自慢できるプログラムを教えてください。
会場の川幅が広く、2尺玉を打ち上げることができる恵まれた環境で花火大会が開催されます。オープニングを含めて、2尺玉を2発打ち上げるのが特徴ですね。また、河川敷も広いので、観覧者の多くの皆さんが目前で繰り広げられる水中花火の全容を楽しむことができるのも特徴。プログラムには「プロポーズ花火」なるものもあり、様々なサプライズを駆使して大切な瞬間を大勢の観衆の皆さんと盛り上げます。
フィナーレの超特大ミュージックスターマイン「花鳥風月」は約4分と長めの作品であり、夏の終わりと秋の始まりを感じさせつつも、人の繋がりや故郷の素晴らしさを実感できる感動の作品と評判です。さらに、昨年より新たなコンテンツ「花火女子」を立ち上げ、地域参加型のプログラムも組み込んでおり、こちらも皆さんに楽しんでいただける一つだと考えております。
ーー今年のテーマはなんでしょうか。
「繋(つなぐ)」です。地域を繋いで、人の思いや歴史を未来に繋げていこうという思いのもと本テーマに決まりました。
ーー今年のみどころはなんでしょうか。
やはり川幅いっぱいに広がる2尺玉ですね。今年はいつもと少し違う工夫を凝らしていますが、それはまだ秘密。ぜひ遊びにいらしてください。
ーー運営を担当されて、思い出に残っているエピソードはありますか。
花火を見たお客様から喜びのツイッターがあがったことです。毎回プログラムのシナリオを考え企画するのがとても大変ではありますが、同時に一番やりがいのある部分かもしれません。
ーー他地域から訪れる方々へ向けて、松浜のおすすめポイントを教えてください。
シャッター通りが増えつつある現代の中でも珍しく、情緒あふれる商店街がいまも軒並み営業をしている「本町通り」は、地域住民のコミュニティーとなっています。もちろん飲食店なども豊富に点在しており、新鮮な魚をふんだんに使った和食や創作料理を提供している割烹や小料理屋さんも多くあります。松浜は昔から漁業が盛んで、もちろん魚は新鮮で美味しいものばかり。どの店に寄ろうか迷うのも松浜ならではです。また、毎月2と7の付く日は「市」が開催され、300メートルを超える道にテントが張られ、美味しい無添加の野菜や鮮魚が破格の値段で売られています。いわゆる「松浜弁」のおじいちゃんやおばあちゃんと交流するのも楽しみの一つでしょう。
インタビュー・文=ふくだゆみ
≫イープラス 花火・祭り 特集ページはこちら≪
https://festival.eplus.jp/