ドリアン・ロロブリジーダ「美女と美中年をそれぞれ楽しんで」~活動20周年を祝う公演『The Entertainment !! 20th Anniversary Special』を開催
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ドリアン・ロロブリジーダ
歌手、ドラァグクイーン、俳優、タレントなど、ジャンルを越えて活躍するドリアン・ロロブリジーダが、活動20周年を祝うアニバーサリー公演『The Entertainment !! 20th Anniversary Special』を北海道・大阪・東京の3都市で開催する。「新しいエンターテインメントの形を提示したい!」と意気込むドリアンに、ショーへの意気込みを聞いた。
ーー活動20周年おめでとうございます。この節目をお祝いするアニバーサリー公演の開催が決まりました。ドリアン・ロロブリジーダ、そして MASAKIとしてステージに立たれますね。
はい。今年は自分が2006年にドラァグクイーンとしてデビューしてから、20周年という節目の年になりますので、キャリアを振り返りながらも今後の展望を予感させるようなステージをお見せしたいと構想を練っていました。一昨年、浜離宮朝日ホールで開催した『シンフォニック・コンサート』と、昨年、日本製鉄紀尾井ホールで行ったビッグバンドとの共演。そしてそれよりも前に開催していたソロのリサイタルでは、前半がドリアン、後半はすっぴん(MASAKI)という形でお届けしていたので、今回も“一粒で二度おいしい”コンサートを楽しんでいただこうかなという風に思っております。
ーー演出など、構想中だと思うのですが、どのようなステージを考えていらっしゃいますか。
そうですね。ミュージシャンに関しては、その一昨年と昨年のハイブリッドのような形で、管楽器と弦楽器を組み合わせた編成でお届けしたいと思っています。会場も大きいホールを押さえていただいたので、会場に負けないような、ふさわしいサウンドでお届けしたいです。
ドリアン・ロロブリジーダ
ーー1部はドリアンさん。2部はMASAKIさんとしてステージに立たれます。それぞれのスイッチは、どのタイミングで入るのでしょうか?
それがね、実はないんですよ。自分はメイクをしたらスイッチが入るというようなことが全然なくて。振る舞いなどは、それぞれに合わせて多少変えたりはするんですが、基本的なメンタリティーとしては全く変わらないんです。大竹正輝(本名)がすっぴんでパフォーマンスしているか、おめかししてパフォーマンスするかの違いで、ドリアン・ロロブリジーダという別人格があるわけではないのです。美女と美中年をそれぞれ楽しんでいただきたいです。
ーー振る舞いに関しては、どのような変化がありますか? 歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんは、若い娘を勤める際は、指先を反らすなど繊細な表現をされています。
私も、目線の配り方や指先の表現について意識しています。皆さまに分かりやすい部分でいうと、マイクの持ち方でしょうか。ドリアンの時は、握りしめず、フワッと持つようにしていますし、MASAKIの時は、しっかりとワイルドに握ります。これは昔、ミッツ・マングローブさんに教わりました。それまではドリアンの時もしっかりと握っていたんですが、そうすると前腕の筋肉が張ってしまうので「ダメよ」って。あと「せっかくネイルしてるんだから、ネイルを見せたら」って教わって。それからは意識して変えるようにしています。
ーー素敵なメイクや衣装と合わせて、チェックしたいところですね。セットリストはどのような内容になりそうですか。
私のお友達の中村 中さんプロデュースの下、完全書き下ろしでご提供いただいた「最後の抵抗」という曲がありまして、この曲は歌いたいなと思っています。私も中さんも、今年活動20年で、中さんが6月に東京国際フォーラムで開催した記念コンサートにゲストとして出演させていただいたのですが、この時にこの「最後の抵抗」を歌わせていただいたので、今回のコンサートでも皆さまにお届けしたいと思っています。他にも書き下ろしていただいた曲があるので、いつか作品としてお届けできる日が来ればと思っています。あとは私の大好きな曲たちをお届けしようと思っています。
ーードリアンさんの時はオリジナル曲。MASAKIさんの時はカバーなど、現段階でイメージしていることはありますか。
ドリアンの姿で女性アーティストの楽曲。すっぴんで男性のアーティストの楽曲という風に思っていたんですが、決めすぎてしまうと逆に可能性をせばめてしまうなと思ったので、私が歌いたい曲を好きな格好で歌うという形で考えています。それぞれの曲をフルバンドで聴いていただくのか、シンプルなアレンジにするのかは、アレンジャーの方に練っていただいているところです。
ドリアン・ロロブリジーダ
ーー活動を継続する原動力は?
新宿2丁目のドラァグクイーン仲間や先輩は、本当にどなたも、自分の20年間を支えてくれた方だと思っています。私自身の原動力は、“私がやりたいことをやる。私が楽しいと思うことをやる”ということ。なのですが、それをご覧いただいた方が「元気になりました」っておっしゃってくれると、自分もすごく嬉しいし、そこでエネルギーの交換ができていると感じられます。エネルギーをいただくと、「もっと好きなことやろう」という風に思えるので、それを続けていたら20年を迎えることができました。
ーー20年前の自分に伝えたい言葉はありますか。
「自分の好きなことをやり続けて」と伝えたいですね。すっぴんを世に出すことや、ドラァグクイーンってリップシンクが主な芸当なので、基本的には生歌を歌わないお仕事なんですが、私は歌うことを選択しました。本流から外れることをすると、いろいろなご意見をいただくこともあるんです。でも先ほどお伝えした通り、一番大切なのは“自分の“好き”を大切にし続けること”。それを評価してくれたり、面白がってくれる人が、絶対出てくるから、好きなことをちゃんと続けなさいと伝えたいです。あとは「感謝の気持ちを忘れずにね」です。
ーー今後挑戦したいことは?
ドラマや映画や舞台など、20年の間にいろいろなことに挑戦させていただいていて、本当にありがたいと思っています。映像作品などについては、ご依頼をいただくものなので、私がチャレンジしてみたいというよりも、「世界は私に何をさせたいのか?」というところが気になりますし、いただいた内容から刺激をいただくことも多いです。ただこれまで、ドリアンという存在から大きく離れた役を演じるということはまだしていなくて、大体「いつも通りにお願いします」と言われていたので、今後は素の自分とは全然違う役柄なども演じてみたいですね。内向的な人や物静かな役柄とか。あとは海外でもお仕事をしてみたいです。「世界。早くドリアンを見つけろ!」と思っています(笑)。
ドリアン・ロロブリジーダ
ーー国内にもさまざまな劇場がありますが、立ってみたい場所はありますか?
明治座ですね。座長公演に憧れています。今の1番の夢かもしれない。新宿にコマ劇場が残っていれば、コマに立ちたいと思っていたと思うんですが、今は明治座で公演がしたいです。
ーー会場の外に“ドリアン・ロロブリジーダ”と描かれたのぼりが立つの、素敵ですね。
文字数が多いもんだから、きっと「文字がちっちゃい!」ってなりますよね(笑)。明治座では、氷川きよしさんや水谷千重子(友近)さんのステージを拝見させていただいているので、お二人のようにできたらいいなぁって思います。前半では笑って泣ける人情物のお芝居を、後半では豪華な歌謡ショーをご披露できたらとっても楽しいと思います。
ーー最後に公演を楽しみにしてらっしゃる方にメッセージをお願いします。
桃栗(くり)三年柿八年。ドリアンも紅を引き続けて20年を迎えました。20年前は、新宿2丁目の片隅にある、小さいステージでお調子に乗っていたドリアン少年でしたが、皆様のおかげで20年間どうにか続けることができました。節目だからといってあまり堅苦しくせずに、今まで通りの楽しいドリアンワールドをお届けいたします。素晴らしいホール、素敵なミュージシャンの皆さんと、最高のエンターテインメントをお届けしたいです。20年はあくまでも通過点でしかないとは思うんですが、鼻息荒く腕をぶん回しながら、札幌、大阪、東京にお邪魔させていただきます。楽しくなって、エネルギーがもらえる。元気になれる。そんな時間を皆さまとご一緒できればと思っていますので、ドリアン・ロロブリジーダの生き様をぜひご覧いただければとても嬉しく思います! たくさんのご来場、心よりお待ちしておりまーす!!
ドリアン・ロロブリジーダ
取材・文=翡翠 撮影=福岡諒祠
公演情報
【日時】2026年10月9日(金)18:30開場/19:00開演
【会場】共済ホール
【お問い合わせ】道新プレイガイド(10:00-19:00 火曜定休)TEL:0570-00-3871
【日時】2026年10月24日(土)14:15開場/15:00開演
【会場】NHK大阪ホール
【お問い合わせ】キョードーインフォメーション(平日 12:00-17:00 )TEL:0570-200-888
<東京公演>
【日時】2026年10月30日(金)18:00開場/19:00開演
【会場】Shibuya LOVEZ
【お問い合わせ】Mitt(平日 12:00-17:00 )TEL:03-6265-3201
ドリアン・ロロブリジーダ
MASAKI(歌)
森田悠介(Bs, 編曲)
平手裕紀(pf・tp)
柴田亮(Drums)
■
プレミアム席:11,000円(前方席・サイン入りポストカード付)
S席:7,000円
※一部見えづらい場合がございます
※未就学児入場不可
■主催
北海道公演:道新文化事業社/株式会社Moon
大阪・東京公演:株式会社Moon
協力:キョードー大阪(大阪公演のみ)