フジファブリック×Perfumeの相思相愛ツーマン盛況、山内が「夢は大阪城ホール」と語る

フジファブリックとPerfume。(撮影:中尾友香)

フジファブリックとPerfume。(撮影:中尾友香)

フジファブリックが大阪と東京で行う主催ライブイベント「フジフレンドパーク2017」の初日公演が6月26日に大阪・Zepp Osaka Baysideで行われた。この日はPerfumeを対バン相手に迎えて、それぞれ熱いライブを繰り広げた。

「フジフレンドパーク2017」はフジファブリックが2014年より毎年開催している恒例企画で、会場ごとに異なる相手を迎えて対バンを行うというもの。フジファブリックはかつてPerfume主催のライブイベント「Perfume FES!! 2015 ~三人祭~」に招かれてライブを行っているが、26日の大阪公演では迎える側としてPerfumeと共演することになった。

Perfumeがステージに現れ「FLASH」でライブがスタートすると、会場は一気に熱狂の渦に。彼女たちはそのまま「レーザービーム」「TOKYO GIRL」と続け、空気を震わせる太いキックがフロアを埋め尽くす観客を踊らせる。心からライブを楽しんでいるオーディエンスの様子を見て、あ~ちゃんは「いい人たちばっかり。柔らかい陽だまりって感じ」「こういう雰囲気はアーティストが作るものだと思うんですよ。フジファブリックさんが本当にいい人たちだから、お客さんも本当にいい人しかいない」と驚いていた。さらにあ~ちゃんは「フジファブリックさんをカバーしようって話もあったんですけど、自分がリクエストした曲をやってくれるってうれしいものじゃないですか。それで総さん(山内総一郎 / Vo, G)に『何かリクエストありますか?』って聞いてみたら、曲名が10曲くらい挙がって」と説明。「そこに愛が感じられてうれしかったから、今日のセットリストは全部フジファブリックさんのリクエストです」とこの日のライブの内容を明かした。

全曲フルでパフォーマンスするとフジファブリックのライブの時間がなくなるということで、彼女たちはその後「ポリリズム」「Spring of Life」「Cling Cling」「NIGHT FLIGHT」をつないだメドレーを披露。怒涛の勢いで繰り出されるアッパーチューンにフロアが沸き上がる。さらに最近のライブであまりセットリストに組み込まれない「Baby cruising Love」「love the world」といった楽曲もリクエストを受けて歌唱。振付が思い出せずYouTubeで自分たちのダンスを観ながら思い出したとのことで、歌い終えた彼女たちは「ひさびさの曲が多くて緊張しました」とホッとした表情を浮かべていた。「だいじょばない」を経て彼女たちが歌った、この日最後のナンバーは「チョコレイト・ディスコ」。あまりの盛り上がりぶりに、あ~ちゃんは再び「皆さん本当に最高! いい人!」と感激していた。そして去り際に「次のシングルが出ることが決まっています。また踊れる曲になっていますので、ぜひ楽しみにしてもらえたらと思います」と明かし、会場中から喜びの声が沸いた。

続いてのフジファブリックは、サポートメンバーのBOBO(Dr)を加えた4人によるタイトなアンサンブルで新旧の楽曲を披露。疾走感のあるロックナンバーから四つ打ちのダンスチューンまで、さまざまなサウンドを繰り出して観客を楽しませる。最初のMCで山内は「いやー、やっぱりPerfumeは泣けちゃうなー」と切り出し、「大阪が僕の地元なんで、Perfumeを連れてこれてうれしいです」「打ちひしがれたとき、Perfumeを聴くとがんばろうって気持ちになれる」などと、大ファンであるPerfumeへの熱い思いを切々と吐露。そこから、「Perfumeが大好きな男子のバンドが、自分たちもPerfumeみたいな曲を作りたいと思ってバンドを始めた」という設定で作ったという「夏の大三角関係」を初めてライブで演奏した。

そして彼らが続いて披露したのは、先ほどPerfumeがパフォーマンスした「Baby cruising Love」。山内はこのカバーを弾き語りにて2015年の「RISING SUN ROCK FESTIVAL」でも歌っていたが、この日は原曲の切なさを生かしつつフジファブリックらしいバンドサウンドにアレンジして演奏し、観客はそれをじっと聴き入っていた。山内は「Baby cruising Love」の終わり間際のブレイクで「この曲、最高だわ」と思わずつぶやき、曲が終わると観客に向けて「みんなが思ってる以上に俺ら楽しいよ」と言って笑った。ライブ終盤は人気曲を連発し、会場はますますヒートアップ。最後にPerfumeとのツーマンであることにちなんで「Girl! Girl! Girl!」を歌い、ライブ本編は終了した。

アンコールではフジファブリックのほかPerfumeも登場した。「フジフレンドパーク」のグッズに描かれたキャラクターに名前が決まっていないということでPerfumeが命名することになり、あ~ちゃんが思いつくまま「ふわりちゃん」と提案。キャラクターの名前が即決した。その後に2組が歌うコラボ曲について、あ~ちゃんは「通ってた大学に金木犀が咲いてる道があって、そこで告白されたことがあるんだけど、その男の子がフジファブリックさんを教えてくれた」と、今まで語ったことがなかったというエピソードを告白。甘酸っぱいエピソードに会場が沸く中、Perfumeの3人をボーカルに迎えて「若者のすべて」が披露された。曲が終わるとあ~ちゃんは「こんな贅沢なカラオケないです」と楽しそうに話した。

Perfumeが退場すると山内は、先日大阪・大阪城音楽堂で行われたイベント「FM802 Rockin'Radio! -OSAKA JO YAON-」に出演したときのことに触れ、「あまり馴染みのある場所じゃないと思ってたけど、会場に向かう途中の景色に見覚えがあって、ちっちゃい頃に大阪城の周りで遊んでた記憶が急によみがえってきたんです」と回想。続けて「こっ恥ずかしい言い方ですけど、夢ができました」と観客に語りかけ始めた。フジファブリックのメンバーは亡くなった志村正彦(Vo, G)も含めてみんな地元での凱旋ライブをやっているが、山内の地元公演だけがまだ実現していなかったため、山内は大阪城ホール公演を自分の夢にすることに決めたと言う。彼らを応援する大きな拍手と声援が会場に響く中、山内は「時期も何も決まってないけど、今日発言してしまったので、たぶん本当にやると思います。今日が夢に向かってのスタートだと思うので、立ち会ってくださった皆さん、ありがとうございます」と感謝した。その後バンドは「STAR」を演奏し、オーディエンスを感動で包んでツーマンライブは終了。最後に彼らは、みたび登場したPerfumeと共に手をつないで来場者に礼をした。

「フジフレンドパーク2017」はこのあと、6月30日と7月1日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで開催。6月30日はUNISON SQUARE GARDEN、7月1日はハナレグミが対バン相手として出演する。

フジファブリック「2マンツアー フジフレンドパーク2017」(※終了分は割愛)

2017年6月30日(金)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
<出演者>
フジファブリック / UNISON SQUARE GARDEN

2017年7月1日(土)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
<出演者>
フジファブリック / ハナレグミ

音楽ナタリー
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