マニュエル・ルグリの世界初演ソロ作品「Moment」完成 『ルグリ・ガラ』にてお披露目

2017.7.1
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(c)ashley taylor

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ルグリ・ガラ ~運命のバレエダンサー~』にて「マニュエル・ルグリ ソロ」とアナウンスされていた演目が完成した。作品名は「Moment」。本公演での披露が世界初演となるマニュエル・ルグリのソロ作品だ。

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振付家ナタリア・ホレツナとのリハーサルを終えた「Moment」の使用楽曲は、バッハプレリュードハ短調 RWV999 バッハ(ブゾーニ編曲)と、「トッカータ・アダージョ・フーガ」RWV564よりアダージョ の2曲に決定した。本公演ではA、B両プログラムでの上演を予定しており、いずれもウィーン国立バレエ団専属ピアニストである滝澤志野のピアノ生演奏と共に楽しむことができる。


古典作品を踊る印象の強いルグリだが、今回完成した「Moment」はコンテンポラリー作品。ルグリの新たな一面が見える貴重な機会になるだろう。振付家・ホレツナの世界に自らの解釈を加えながら、まだ見ぬ自身の可能性を広げようとするルグリ。その新たな挑戦は続いている。

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滝澤志野(ウィーン国立バレエ団専属ピアニスト)インタビュー

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――作品のテーマとタイトルの由来は?

「ルグリの一瞬一瞬 (moment)を表現していきたい」という会話の中から、「Moment」に決定しました。ストーリーは特にありませんが、情熱的である一方で、面白おかしい諸分もある“素のルグリ”がそのままに表現されています。中でも特に強いのは、芸術に対する愛情ではないでしょうか。

――曲の選定理由は?

「その音楽を愛せないと踊ることはできない」というルグリの発言から、ホレツナは選曲をルグリと私に一任してくれました。この2曲は、2人で選んだものです。

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――ルグリとホレツナのリハーサルに参加して印象的だったことは?

これほどまでに生き生きとして、踊りに熱中するルグリを初めてみた気がします。ホレツナにも「僕に再びダンサーとしての人生をもたらしてくれて、ありがとう」と言っていたほど。1週間のリハーサルを通じて、この新作への挑戦が、彼の中にもたらした変化の大きさを感じました。ホレツナからは、ピアノを弾く私にも、動きやタイミング、呼吸や気持ちの持ち方の細かい指示がありました。また、「踊っているルグリをー切見ずに弾いてほしい。視覚ではなくて心で感じる繋がりを大切にして弾いてほしい」と言われたことが印象的です。

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公演情報
『ルグリ・ガラ ~運命のバレエダンサー~』
 
<東京公演>
【会期】
8月22日(火)18:30  Aプログラム
8月23日(水)18:30  Bプログラム
8月24日(木)18:30  Bプログラム
8月25日(金)18:30  Aプログラム
【会場】東京文化会館 大ホール

 
<大阪公演>
【会期】 8月19日(土) 14:00 Aプログラム
【会場】フェスティバルホール

 
<名古屋公演>
【会期】 8月20日(日) 17:00 Aプログラム
【会場】愛知県芸術劇場  大ホール

 
■出演:マニュエル・ルグリ、イザベル・ゲラン(元パリ・オペラ座バレエ団エトワール)
マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)オルガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン(ボリショイ・バレエプリンシパル)
エレナ・マルティン、パトリック・ド・バナ、
ニーナ・ポラコワ、デニス・チュリェヴィチコ、ダヴィデ・ダト(ウィーン国立バレエ団プリンシパル)
ナターシャ・マイヤー、ニーナ・トノリ、ニキーシャ・フォゴ、ヤコブ・フェイフェルリック、ジェームズ・ステファン(ウィーン国立バレエ団)
滝澤志野(ウィーン国立バレエ団専属ピアニスト)
 
■プログラム
<Aプログラム>   (大阪、名古屋、東京22日、25日)
「アルルの女」より、「チャイコフスキー・パ・ド・ドウ」、「グラン・パ・クラシック」、「Moment」、『海賊』第2幕よりアダージョ(ルグリ版)、「じゃじゃ馬馴らし」他
<Bプログラム>(東京23日、24日)
「フェアウェル・ワルツ」、「Moment」、「ランデヴー」、「ジゼル」、「ドン・キホーテ」、「山鳥の湖」より黒烏のグラン・パ・ド・ドウ  (1964年ウィーン版)、「ベールギュント」他
※詐しくは、公式ウェブサイトをご覧ください
※上記はいずれも6月30日時点の予定です。出演者ならびに演目は変更になる可能性がございます。

■公式サイト:http://www.legris-gala.jp/