スタジオジブリの30年の軌跡を体感!「ジブリの大博覧会」の見所を紹介


『風の谷のナウシカ』や『となりのトトロ』『もののけ姫』など数々のヒット作を生み出し日本のアニメーション界を牽引してきたスタジオジブリ。その30年の軌跡を体感できる特別企画「ジブリの大博覧会」が9月12日より愛・地球博記念館ギャラリー3で始まった。本展は愛・地球博10周年を記念し愛・地球博記念公園で行われる「全国都市緑地あいちフェア」の特別企画。会場では当時を振り返るポスター350点をはじめ、制作資料や広告など未公開資料を含むおよそ3000点の資料を展示。ジブリ内にあるバーを再現したスペースや『となりのトトロ』に登場するネコバスなども楽しむことができる。また同時開催で「思い出のマーニー×種田陽平展」も行われ併せて楽しむことができるようになっている。期間は11月8日(日)まで。

初日となる12日(土)には「思い出のマーニー×種田陽平展」を監修する種田陽平美術監督も来場。訪れたひとに直接マーニー展をガイドするツアーも行われたのだが、このガイドツアーで教えてもらった見どころを写真とともに紹介しようと思う。

実はこの「思い出のマーニー×種田陽平展」のほうは、江戸東京博物館ほかで既に開催されている。しかしながら今回はその構成を大胆に変更。映画を見てないひとでもどんな風にこの映画が作られていったのかがわかるよう、映画のストーリーではなく制作の過程を見せていく形に。種田美術監督の仕事場(デスク)の再現など、1冊の本から映画ができあがっていく舞台裏をより楽しめるつくりとなっている。

また、本展ではより実写とアニメの技術のコラボレーションにも力を入れており、実際に劇中で美術や背景を担当するジブリのスタッフも参加。マーニーの部屋の壁紙をはじめ、湿っ地屋敷やキノコの森といったジオラマの背景などを担当。普段とは違ったキャンバスで思いっきり腕をふるっている。そして実際のジオラマの美術(セット)部分は、実写映画界で活躍する特撮のスタッフが担当し、実写とアニメーション技術の融合が味わえる。さらに、マーニーの部屋の装飾や小道具は、実写の美術スタッフたちが辣腕をふるい海外の家具やベットカバーを調達。ティーセットをのせるおぼんひとつとっても細かいこだわりが感じられるので、ぜひ部屋の隅々まで楽しんで欲しい。

とはいっても、映画を観てから月日が経ってると杏奈じゃないけど“忘れてしまいそうになる”もの。そんな読者には、ぜひ音声ガイドをオススメしたい。この音声ガイドのナレーションを担当するのは、杏奈とマーニーの声を務めた高月彩良と有村架純。さらに劇中音楽がバックに流れるので、まるで杏奈やマーニーと一緒に映画の世界に遊びにきたような気分が味わえる。もちろん随所に種田解説も入るので、さらに楽しむことができるのは間違いなさそうだ。

写真とは紹介が逆になってしまったが、初めて訪れるなら「思い出のマーニー×種田陽平展」「ジブリの大博覧会」の順でまわるのがオススメ。大博覧会のほうは、とにかく内容がギッシリ。30年の歴史を感じさせる展示物にジブリの名物プロデューサー鈴木敏夫のデスク。さらに『もののけ姫』のコピーが生まれるまでが手にとるようにわかる当時の資料や、トトロやまっくろくろすけ、ネコバスの姿も。思わぬところにサプライズ的な演出もあるため、ぜひいろんなところをのぞいてみてほしい。

そして時間に余裕があるなら、同公園内にある「サツキとメイの家」に行くプランも。このサツキとメイの家も、細かいディティールで訪れるひとを楽しませる仕掛けがいっぱい。サツキやメイになった気分で散策するのもいい。ちなみに当日券もあるものの事前購入が確実だ。

「ジブリの世界観をここまで楽しめる機会はなかなかない」と種田美術監督も太鼓判を押す「ジブリの大博覧会」と「思い出のマーニー×種田陽平展」。ここは食欲の秋ならぬジブリの秋を楽しむのも一興だ。【取材・文/大西愛】
 

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