【舞台『デジモン』対談vol.1 空×ミミ×ヒカリ】 森田涼花、田上真里奈、重石邑菜インタビュー
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(左から)田上真里奈、森田涼香、重石邑菜
2017年8月5日(土)から上演される『超進化ステージ「デジモンアドベンチャー tri.〜8月1日の冒険〜」』は、『デジモンアドベンチャー tri.』を原作とした舞台作品だ。先日、キャストによるキャラクタービジュアルが発表され、注目を集めている“選ばれし子どもたち” 8名のインタビューをSPICEでは3回に渡ってお届けする。
第一弾となる今回は、武之内空(森田涼花)&太刀川ミミ(田上真里奈)&八神ヒカリ(重石邑菜)の女子チーム! 女子会のような雰囲気の中、デジモンへの想いや舞台への意気込みを聞かせてくれた。
――まずは、皆さんがどれくらいデジモンを知っているかを伺いたいのですが、デジモンのシリーズはいつから見ていますか?
田上真里奈(以下、田上):私は世代なので、テレビシリーズが始まった時から。でも記憶が薄れていたので今見返しているところです。
森田涼花(以下、森田):私も世代なんですが、デジモンは男の子で、女の子はポケモンという感じだったのであんまり通っていなかったんです。なので今、あらためて見ていますね。でも「tri.」が全部レンタルされていて、まだ全部見れていないんですよ!
重石邑菜(以下、重石):初代のシリーズは1999年に放送していたということで、私は2000年生まれなので、全然見られていなくて。出演のお話をいただいてから、携帯やレンタルで見ています。
武之内空役:森田涼花
――全部見終えましたか?
重石:初代は全部見ました。今「02」を見始めています。「tri.」はまだ2章くらいなので、まだまだです。
――皆さん初代は全部見ているということですが、印象に残っているシーンはありますか?
森田:やっぱり、いちばん初め。舞台にも出てくるシーンなんですけど、“8月1日に出会う”ところが好きです。あそこが始まりだし、今回の物語もそこにスポットが当たっているので!
田上:そう! コロモンとか、ちっちゃい時のデジモンたちを見て「そうだよね、最初はこうやって出会って」って。デジモンたちと出会って最初の7人が集合していくシーンを見て熱くなりました。
重石:私が演じるヒカリとパートナーであるテイルモンは、最初は登場しないんです。物語が進むにつれて、ヒカリとテイルモンが出会って……。はじめ悪者だったテイルモンと、友情とか絆が生まれるというのがすごく印象的でした。
太刀川ミミ役:田上真里奈
――ヒカリの優しさも溢れていますよね。
重石:そうですね。あとテイルモンの、昔は誰かを待っていたけど月日が流れていくにつれて忘れていってしまって、それを今思い出したというのがすごく印象に残っています。
八神ヒカリ役:重石邑菜
――好きなデジモンはいますか?
3人:やっぱりパートナー!
田上:でも、強いて他をあげるんだったらテントモン。
森田・重石:あ~! かわいい~!
――すごくわかります!
田上:ですよね。モチモンの時からもう、愛らしいなあというのがピカイチで。
森田:今日の本読み(台本の読み合わせ)も、めっちゃ可愛くて! 本当に楽しみです。
――舞台版でデジモンはどのように登場するのでしょう。
田上:人力でパペットのように動かすんです。まだ決まっていない部分もありますが、操るのはすごく難しいだろうなと……。
森田:今日はちょうどテイルモンが10mくらい上に上がって。“ドーン”とすごい力で戦うので、みんなで「どうなるんだろう? どうするの?」と話していました。
――皆さんそれぞれが演じるキャラクターと、自分が共通している部分や似ているところはありますか?
重石:ヒカリは結構芯が強い。私も、自分ではわからないんですけど、周りからは「芯が強いね」と言われるので、そこは寄せられるところではあるのかな。“芯が強い”というところは自覚して演じたいと思っています。
森田:台本に、空がずっと考えているときにみんなから「何かわかった?」と聞かれるシーンがあるんですが、私もみんなとしゃべっている時に、ふと考えこんでしまうことがあります。周りに「どうしたの?」と聞かれたりすることもあるので、そこは似ているのかなと思います。“知らない間に考えちゃってた”みたいな感じが似ているかも。
田上:ん~。私は、結構似ていないというか。
――ミミは破天荒というか、そういうところが印象的ですよね。
田上:ミミは、すごく明るいじゃない。
重石:明るくないんだ、普段は。
田上:私すごく根暗なんですよ(笑)。でも、外に見せたいのは、いろんなことに大きくリアクションをして、アッパーな会話をしてる自分なんです。だから、現場で会う人たちは、私のことを明るいと思ってる人も多いと思う。不安なこととか、いいなと思ったこととか、顔に出るタイプなんです。この役をいただいてから「こんなにポジティブで明るい子できるかな?」と不安だったんですけど、“全部素直に出しちゃう”みたいな部分はすごく共感できるので、人間味としては近いところがあるのかなと稽古をしていて感じています。
太刀川ミミ役:田上真里奈
――稽古が始まってからまだ日が浅いとのことですが、今の段階でもわかる舞台の魅力的な部分はなんですか?
重石:「デジモンがどうなるんだろう」というのは、皆さんが思っている事だと思うし、実際私たちも始まる前まで「デジモンはどうするんだろう?」と思っていました(笑)。そこはいちばんの驚きがあるんじゃないかなと思います。
森田:タイトル通りの“超進化ステージ”になると思うので、そこをお楽しみに! ですかね!
田上:私たちもまだ「どうするんだろう」という段階なんです。でも「こうしたいんだ」というお話を、顔合わせの時や稽古中に聞いて、不思議と全く不安に思っていない自分がいて。デジモンを操る方も一緒に台本を読み込んでいるし、デジモンの操り人としてではなく、対パートナーデジモンとして稽古をしているんです。これから大道具や映像などいろいろなものが絡んできますが、根底となる部分を大事に作っているので、期待していただいて大丈夫だと個人的に思っています。
――それはここでちょっと“恋バナ”を。女性陣の皆さんは、成長した男子キャラクターで「誰がいい」ってありますか?
3人:え~!(笑)
森田:自分が好きになるなら?
重石:多分タケルは、好きになるまでいくかわからないんですけど、気になる存在にはなっちゃうと思う。女の子にとって。
森田:私は光子郎くん。
田上:私もそうなんだよね。でもミミだからかなあとも思っちゃったんだけど。
森田:あ~、なるほどね。私、普段がオタク気質だからちょっと合いそうだなって(笑)。
武之内空役:森田涼花
――光子郎は可愛らしさがありますよね。
田上:好きな事がはっきりしているし、周りに振り回されたりする姿も単純に可愛い。
重石:すごく素直ですよね。
田上:光子郎は女子に人気!(笑) タケルくんは頭がいいから、ちょっと怖いところも……。
重石:でも、あの可愛さに、1度は惑わされちゃう。
田上:小悪魔的な存在だからね、タケルくん。
八神ヒカリ役:重石邑菜
――選ばれし子どもたちはみんなそれぞれに紋章を持っていますよね。勇気・友情・愛情・知識・純真・誠実・希望・光。みなさんは、自分ならこれを持ってそう、または持ちたい紋章はありますか?
森田:“誠実”。誠実でありたいと思っているから。普段はなまけものなので、常に誠実でありたいと思いながら生きています。
田上:私は“勇気”かな。結構怖がりだから。
森田:ジェットコースターとかダメ?
田上:ううん。そういう物理的なのは平気。
重石:心情の?
田上:そう。顔合わせとか「はじめまして」は本当に怖くて。
重石:でもそんな感じはしなかったよ?
田上:それを取っ払わないと始まらないっていつも思うようにしているので。“勇気”を持ちたいです。
森田:邑ちゃんは?
重石:“光”がいい。
森田:ヒカリだもんね(笑)。
重石:(笑)。これからいろんなことに挑戦したいし。希望と言ったら希望になっちゃうんですけど、未来にまだまだやりたいこととか夢とかがいっぱいあるから、それに対して“光”を持っていたいなというのはすごくあります。
森田:キラキラしてる~!
田上:なんか洗われた、今。
森田:素敵だわ~。
田上:だって17歳の時こんな風に思っていなかったもん。
森田:こんなキラキラなこと言えてなかった、きっと。「勉強嫌だ」とかそんな感じ。
田上:素晴らしい。輝かしい未来が予想されます。
仲良しの女子チーム
――キャストの皆さんは年齢・世代が近いと思うんですけど、それぞれの印象は。
森田:みんなめっちゃ良い人そう。
田上:人当たりがみんな柔らかくて、真面目な子ばかり。
重石:みんな真面目だな~って思う。
森田:あとフレッシュ。
重石:(笑)。
田上:私が“選ばれし子どもたち”の中でいちばん年上なんです。だから、ちゃんとお姉さんでいなきゃなと思う。
森田:そんなことないよ! 1個しか違わないし。みんなフレッシュすぎてもう、“新緑”って感じ。
稽古場にて
――いちばん若いのは重石さんですか?
重石:そうです。このカンパニーの中でも最年少です。
森田:可愛い~。オアシス。
重石:そんなのじゃないです(笑)。
森田:これから稽古が21:00までとか続いた時に、邑ちゃんをギュってするとパワーがみなぎる。
田上:そうね。吸い取っていくから。
重石:ヤバい! 充電しておかないと!(笑)
田上:そうだよ(笑)。
重石:みなさんからも、いっぱいもらいます! 足引っ張ると思うので、引っ張らないようにやりますね。
――重石さんを見る目がもうお姉さんですもんね。
森田:可愛い。
重石:2人ともすごく優しくて最初から仲良くしてくれて。こういう感じで稽古をやるのが初めてで、最初は怖かったというか。
森田:初めてなの?
重石:そう。広い、800人くらいの舞台というのが今までなくて。
田上:楽しみだね!
重石:楽しみもありつつ、不安もありつつ。だけどみんなすごく良い人なのでやりやすいです。
――本当に癒されます。カンパニーの中でも“光”になってくれそうですね。
森田:上手く締めましたね(笑)。
――(笑)。それでは最後に、舞台に向けての意気込みをお願いします!
森田:稽古が始まって、みんなで頑張っています。原作のファンの人も多いと思うので、「こんなんじゃない」と絶対に言われないように頑張るので、楽しみにしていて下さい。ぜひ、観に来てください。お願いします。
重石:期待通りであり、期待以上の作品になれば良いなと思っていて。舞台装置とか、デジモンたちでもビックリしてもらえるとは思うんですけど、感じて欲しいのは8人の子どもたちの友情だったり、絆だったり、そういうものです。衝撃もあり、心があったかくなる舞台にしたいなと思っているので、楽しみに待っていてください。
田上:デジモンを初代から観られている方がたくさんいて、「tri.」で高校生になった彼らが帰って来た姿を見て、また心を熱くした方もいらっしゃると思うんです。「胸を熱くする瞬間を再び!」というか、「舞台はまたその上をいく!」というか、一緒に喜びを感じていただけるような舞台にしたいです。本当に偉大な作品なので、敬意を払いつつ、それを超えるような舞台を作るためにスタッフ・キャスト一同頑張っていますので、とにかく! とにかく観に来てください! お願いします!
(左から)田上真里奈、森田涼香、重石邑菜
インタビュー・文=菊地真由 撮影=高橋定敬
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公演日程:2017年8月5日(土)~8月13日(日)
会場:Zepp ブルーシアター六本木
(東映アニメーション、ポリゴンマジック、イープラス)
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※未就学児童入場不可
一般発売:7月2日(日)10:00~
舞台公式サイト:http://digimon-stage.com