[韓国PLAY]三谷幸喜原作『笑の大学』韓国版 2年ぶりの帰還!
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(上段左から)検閲官役のソ・ヒョンチョルとナム・ソンジン(下段左から)作家役のパク・ソンフンとイ・シフン
三谷幸喜の代表作のひとつである『笑の大学』が2年ぶりに大学路(テハンノ)の劇場に帰ってくる。
三谷幸喜が1994年に発表したラジオドラマをもとに1996年に初演した『笑の大学』は、太平洋戦争を目前にした昭和15年が舞台。娯楽を規制するために警視庁の検閲官が、劇団「笑いの大学」の座付作家を呼び寄せ、台本の書き換えを命じるやりとりを描いたコメディだ。笑いを排除しようとする検閲官と、修正の要望に応じながらも独自の笑いを盛り込もうとする作家の神経戦のなかで、当初は相容れなかった二人の間に徐々に友情のようなものが生まれていく巧妙なプロットは、日本のみならず海外でも支持され、ロシア、カナダ、イギリスなどでも上演されている。
韓国では2008年に初演。検閲官役にソン・ヨンチャン、作家役にファン・ジョンミンという豪華キャストで上演され、完売日続出の大ヒットとなった。以降も演劇のみならず、映画界でも活躍する実力派が出演して再演を重ねてきたが、2年ぶりの上演となる今回も、演技派俳優をそろえている。
一見すると厳格で融通が利かない人物に見えるが、お茶目な一面ももつ検閲官役には、ミュージカル『あの日々』に初演から出演。今年MBCのバラエティ番組「ラジオスター」で究極の話術を披露し、お茶の間を席巻したコメディキング、ソ・ヒョンチョル。そして演劇『イワノフ』『ハムレット』などへの出演や『広開土大王』『大祚榮(テジョヨン)』などの人気時代劇で硬派な演技を見せてきたナム・ソンジンが演じる。なお、ソ・ヒョンチョルは『笑の大学』『君となら』『酒と涙とジキルとハイド』と、韓国で上演された演劇3作品すべてに出演し、韓国で観劇した三谷が太鼓判を押すほど、三谷作品には欠かせない俳優だ。
一方、不眠不休で脚本を修正しながら、芝居を上演するために検閲官を懐柔しようと苦心する作家役にはテレビドラマでも活躍するイケメンながら、『ヒストリーボーイズ』『プライド』『模範生たち』などの秀作演劇に出演を続けているパク・ソンフン。そして『酒と涙とジキルとハイド』『君となら』への出演に続き、今回でソ・ヒョンチョルと並び三谷作品をコンプリートすることになるイ・シフンが演じる。
硬軟演じ分けられる実力派俳優たちとともに、さらに熟成された再演を見せてくれそうな『笑の大学』は、11月6日から大学路芸術マダン1館で上演される。
【公演情報】
演劇『笑の大学』(웃음의 대학)
2015年11月6日~2016年1月24日 大学路芸術マダン1館
<出演>
●検閲官役:ソ・ヒョンチョル、ナム・ソンジン
●作家役:パク・ソンフン、イ・シフン
原作:三谷幸喜/演出:チョン・テヨン
写真提供:マーケティングカンパニーアッチム ©韓劇.com All rights reserved. 記事・写真の無断使用・転載を禁止します。