『HIGH! HIGH! HIGH!』TOTALFAT 本気の大人たちの“文化祭”にリアルキッズを巻き込みたい

2017.7.21
インタビュー
音楽

――ちなみにTOTALFATはこれまでに大阪城ホールでのライブの経験は?

全員:ないです!

Shun:行ったこともないです。

Kuboty:大阪城野外音楽堂だけですね。

Shun:大阪城ホールにもなると、オレたちが持ってる楽器のワイヤレス機材のスペックが足りないんですよね(苦笑)。いま、よりプロ使用の機材を発注しないとって話をしてて。

Kuboty:オレたちもついにプロ使用の機材を使える日が!!

Jose:図面にある●●だとさ、●●だよね。

……会場の構成についてのトークが! 内容は当日までのお楽しみで!……

――全国にたくさんのラジオ局がありますが、FM802の印象はいかがですか。

Shun:まずは自分たちが盛り上がるっていう気持ちが強いんですよね。

オチケン:仕事っぽくないんだよね。何をするにしても、みんな面倒くさがらない。今回のイベントでもスポンサーであるナカバヤシさんとコラボグッズを作って、イベントに遊びに来てくれた人にプレゼントしようっていう企画を立ち上げたりしてさ。

Jose:すげー、一万人分ですよ! それって僕らももらえるんですかね?

オチケン:欲しいの?

Jose:歌詞ノートとかに使えたらうれしいんですけど。

――ラジ友と目線が一緒になってますね(笑)。

Jose:いや、そういうノートで自分の曲とか書けたらうれしいじゃないですか。

Shun:どのライブに行ってもDJさんやスタッフさんがいるんですよね。そうやって現場でいろんな人とリンクしているから、行動に出るのが早いのかなって。FM802が長年作ってきた図式はうらやましいけど、一朝一夕では作れないんだろうなって思いますね。

オチケン:でも、僕らも番組だけじゃできないからね。こうやって賛同してくれるアーティストのみんながいないと成り立たない。そうやって思ってくれるのはうれしいよね。

――『HIGH! HIGH! HIGH!』は今年で4回目になりますが、TOTALFATは今回で3回目の出演となります。イベントの印象はどうですか?

オチケン:最初に出てもらったのは2回目の2015年で。

Shun:いまから話すことは、褒め言葉で受け止めてほしいんですけど……。『HIGH! HIGH! HIGH!』は“極上の文化祭”感があるんですよね。

オチケン:あ~確かに!

――良いですね、その言葉。

Shun:大人が若い時の文化祭の気持ちを取り戻そうと、全勢力をかけてリアル10代の子たちを巻き込んでいく感じ。

Bunta:大人の文化祭だよね。

オチケン:その言葉に尽きるね。

――ロックファンやバンドファンではなく“ラジ友”が集まるイベントというのも、他とは違う一体感が生まれそうですよね。

オチケン:みんな、名札を付けてライブに来てくれるみたいなんだよね。

Kuboty:ラジオネームをつけてくるんだ!

オチケン:名札をつけることで、初めて会った子同士が「○○だよね~」って意気投合したりするみたいで。

Bunta:ラジオの世界からリアルな世界に行くんだ! そこからリアルな友達になるっていいよね。

オチケン:他のフェスにはない空間があるんだよね。

Jose:ラジ友ももちろんだけど、出演してるオレたちも楽しいもんね。2015年に初めて出演したときもすごい覚えてるもん。あんまりにも楽しすぎて、勝手に居酒屋を予約して打ち上げを主催したりもして。

――打ち上げがバンド主催なんですか!?  大きなイベントにもなると、スタッフさんが用意してくれてるんじゃ……。

オチケン:その時は翌日に予定があるアーティストも多くって、大きな打ち上げはなくって。

Shun:そこでオレらが「行ける人だけで行こうよ~」ってみんなを誘い出したら、意外と集まってくれて。結局は大人数になってスタッフさんが動いてくれて(笑)。

オチケン:あの日もめちゃくちゃ楽しかったよね。

Shun:しかも、打ち上げで撮ったKubotyの乾杯の音頭がまさかのラジオで流れるっていう(笑)。

Jose:あまりに盛り上がりすぎて、お店の人に怒られて(笑)。

――出演者も学生気分になっちゃうんですね。2017年、今年はバンドとしてではなくスペシャルバンドとしての出演となります。この企画はどこから始まったんでしょうか?

オチケン:大阪城ホールでやると決まったときに、何か面白いことをやろうと会議をしていて。これだけ仲の良いTOTALFATが他のバンドとコラボレートしたら面白そうだよねって会議の話題に出てきたんですよね。でも、実際にそんなお願いができるのかなってなったときにプロデューサーがすぐに動いてくれて。そうしたら、話がさらに大きくなって返ってきて(笑)。TOTALFATにスペシャルバンドをお願いした理由も、LiSAさんや04 Limited Sazabysを僕ら番組スタッフに繋げてくれたりして。そういう繋がりが見えやすいっていうのが、今回出演をお願いしたひとつの理由で。あと、2年前の『RADIO CRAZY』でTOTALFATのステージに僕が乱入させてもらったことがあったんですよ。急に決まったことなんだけど、そういうのって信頼関係がないとできない。僕たち番組スタッフは彼らのことを一番信頼しているんですよ。

――スペシャルバンドとしての出演をお願いされたときはいかがでしたか?

Shun:遂にこういうオファーが来たのか……って(笑)。

Jose:ひとつのバンドにゲストが入っていくスタイルは演奏力や実力がないとできないことだし、バンドとしてはすげー名誉なことで。オレらがこのバンドの曲を演奏したらどうなるんだろうっていうのも楽しんでもらえると思うんですよね。TOTALFATでの演奏に期待をしてくれるのか、ドキドキですよね。

オチケン:ラジ友も僕らも今回のスペシャルバンドに期待しかないよね。

――ロックというジャンルの中でもそれぞれカラーが違う、それがどう化学反応を起こすのか。ラジ友のみんなも気になっているかと思います。

Kuboty:正直、オレらもどうなるのかわかってないです(笑)。良い意味でまだこれからっていう感じですね。

――たしかに、TOTALFATはいま絶賛ツアー中で忙しい毎日を送っているんですもんね。

Jose:そうですね。でも、合間々々にコラボするアーティストと連絡を取り合ったりして。今日もこれからTAKUMAさんと会う予定なんです。もっと繋がりを深くして、12人のメンバーとひとつの塊になって良いものを出せたらいいなと思いますね。繋がりが深ければ深いほど、良いと思うんです。だから今のうちにこの12人と遊べるだけ遊んでおこうって思ってます!

Kuboty:あと、オチケンさんも入れて13人ですからね。

――お、オチケンさんも参加するかもしれないんですね。バンドとしてはゲストボーカルを入れる形での演奏は、ボーカリストとしてはどういうパフォーマンスになるのかも気になります。

Jose:そこは強力なボーカル陣ばかりなんで、僕がどれだけ出しゃばれるかっていう(笑)。

――そこはバチバチの対決も観れちゃうかもしれない?

Jose:内容はまだ秘密ですけど、良いところがあれば隙あらば食いにかかるくらいのつもりで!

――今回の企画、バンドとしても今後の活動に何か良い変化が生まれるのかもしれませんね。

Shun:人の曲をカバーしたり、演奏をすると新しい発見があって、その後の作品に良い影響が出たりすることもこれまでの経験上にはあって。間違いなく、良い波が来るんじゃないかなって。

――次の新作、もしかすると「『HIGH! HIGH! HIGH!』で影響を受けて~」なんてこともあるかもしれないですよね。

Jose:今回のライブが大成功になれば、また一緒に何かやろうよってどんどん派生していったら最高だなって思いますね。

――初めてライブに行くラジ友がそういったシーンに出会えるかもしれない、そう考えると興奮しちゃいますよね。

Bunta:すごいことになりそうだよね。

――キュウソネコカミもオチケンさんとの交流が深くて、「出たい!」って言ったら出演できちゃったっていう話を前回の対談企画で話をしていたんです。

Shun:ってことは、今後オレらも言えば何か実現するってことで!!

オチケン:間違いない(笑)。

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