第5章が待ちきれない!『デジモンアドベンチャー フェス 2017』レポート

2017.8.2
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TVアニメ『デジモンアドベンチャー』シリーズ、初代から15周年を記念して2015年に製作され、高校生になった”選ばれし子どもたち”とデジモンたちの新たな冒険を全6章で描く『デジモンアドベンチャー tri.』。

その第5章「共生」が2017年9月30日(土)劇場公開ということで、恒例となっている『DIGIMON ADVENTURE FES.2017(デジモンアドベンチャー フェス 2017)』が7月30日(土)に、オリンパスホール八王子において昼夜2回公演が行われた。

たくさんのファンが3階席まである会場を埋め尽くしたフェスの様子をレポートする。

デジモンアドベンチャー』は、異世界・デジタルワールドで”選ばれし子どもたち”がデジモンたちと友達になり、協力して異世界と現実世界の東京を舞台に活躍する冒険アニメだ。

リアルタイムで観ていた子どもたちも、15年経った今はもう高校生以上。大人として考えることもある――『tri.』ではまさにそんな悩みや葛藤をも描いている。よりスケールアップしたバトルや超進化も見どころだ。

フェスは、その『tri.』のキャスト入場からスタート。主人公の八神太一を演じる花江夏樹をはじめ、まずは”選ばれし子どもたち”8人が3つの扉から登場。

登壇者は花江夏樹(八神太一役)、三森すずこ(武之内空役)、田村睦心(泉光子郎役)、吉田仁美(太刀川ミミ役)、榎木淳弥(高石タケル役)、池田純矢(城戸丈役)、M・A・O(八神ヒカリ役)、荒川美穂(望月芽心役)。

続いてパートナーのデジモン役キャスト9人の入場、登壇者は
坂本千夏(アグモン役)、重松花鳥(ピヨモン役)、山口眞弓(ガブモン役)、櫻井孝宏(テントモン役)、山田きのこ(パルモン役)、松本美和(パタモン役)、竹内順子(ゴマモン役)、徳光由禾(テイルモン役)、森下由樹子(メイクーモン役)。

それぞれのパートナーの隣に移動して横一列に並ぶと、ステージ幅いっぱいだ。

残念ながらこの日、石田ヤマト役の細谷佳正はスケジュールの都合で欠席となったが、それ以外は全員集合と素晴らしい出席率!

全員の冒頭挨拶が終わったところで、『tri.』第一章~第四章までを振り返る『デジモンランキング』コーナーへ。

これは事前にファンとキャストに同じ質問に回答してもらい、その結果を発表するというもの。

第1の設問は「一番面白かったシーン」。え、いきなりネタですか!?

撮影:梅田勝司

キャストでは2位、お客さんの1位は、「丈先輩に彼女!?」。第1章で衝撃の告白をする丈先輩と、衝撃(?)で無表情棒読みになるメンバーという名シーンに場内は大爆笑。

「たぶんいないと思う」「見てないし」と、ツッコミが入りまくる中、MCから指名された高石タケルを演じる榎木淳弥も「多分いないんです(笑)可哀想なやつですよね。メールもたぶんbotだと思います」と痛烈なコメント。この先、彼女とのツーショットがあるのかも楽しみだ。

次の設問は「印象的なセリフ」。お客さん、キャストともに、2位3位はデジモンたちのなにげないセリフだが、だからこそ強い絆を感じさせるもの。そして第1位はお客さんとキャストの回答が一致! それは第3章での太一のセリフ。

「いつかなんて待ってたら、あっという間に大人になっちまうよな!」


成人まであとわずか、でもなんとなく立ち止まっていたい高校生ならではのセリフが皆の共感を呼んだ結果となった。

第3の設問は「いちばん応援したくなったキャラは?」。お客さんの第1位は泉光子郎。突然オシャレに目覚め、理論的な解説を延々と話す彼をみんなが応援していた。キャストの回答は割れたものの、泉推しが目立った。話を無視されて別の話が繰り広げられていても頑張れ、光子郎。

続く第4の設問は「一番驚いたシーン」。キャストの第1位はヤマトの新バンド、KOD(KNIFE OF DAY)バンドを解散してすぐに結成! 作品中でチラリとが写っただけだが、バキバキの気合い入りまくりのアー写!

お客さんは第2章での「メイクイーンがレオモンを消滅」。これはまさに衝撃のシーンだった。実はキャストも1位が割れ、このシーンも同率1位に入っていた。なんといってもキャストの1位ではほかに「メイクイーンにメロメロのレオモン」もあるのに、メロメロの相手に消滅させられてしまうのだから……。

と、ここで石田ヤマトを演じる細谷佳正からビデオメッセージを挟んで、携帯育成ゲームとしての『デジモン』生誕20周年を記念して、TVアニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』(テレビ東京系列/毎週土曜日・朝9時30分から放映中)8月12日放送の第45話にアグモン(CV:坂本千夏)が登場することが告知された。

そして、『tri.』第5章「共生」の第2弾告知PVも公開された。メイクーモンの暴走と現実世界崩壊へのカウントダウン、”選ばれし子どもたち”はデジタルワールドからウィルス扱いされ、葛藤はより深まっていく。そして八神ヒカリの変貌とゴーグル……果たして物語はどこへ進んでいくのか、気になる予告編だった。

さらに数々の告知を挟んで始まったのが「ライブ朗読劇/2017超進化のど自慢大会 in 八王子」。

豪華なレストランで食べ放題のごほうびを狙う腹ペコのデジモンたち、そして食べ盛りの”選ばれし子どもたち”が1位を狙う。

そのトップバッターとして登場したのは宮﨑歩。挿入歌の「brave heart~tri.Version~」で会場は一気にヒートアップ。全員立ち上がり、サイリウムを振って宮﨑の煽りに応える。

会場が温まったところで、今度はキャストによるキャラクターソングが11曲、本人によって次々披露される。

トリはアグモンを演じる坂本千夏、そこにアグモンの着ぐるみも登場して会場も盛り上がり、優勝を勝ち取った。

ライブ朗読劇が終わるや、ステージは暗転。再び宮﨑歩が登場。「Beat Hit!」「Break up!」を立て続けに熱唱! 冴え渡るハイトーンボイスに会場は再びヒートアップ。

2曲を歌え終えてステージ袖に宮﨑が消えるや、続けて登場したのはAiM。エンディングテーマの「I wish~tri.Version~」そして「Keep on~tri.Version~」を歌い上げる。どちらもファンにとっては思いの深い曲だ。

ここで2人が再登場して歌ったのには意味がある。実は、『tri.』第5章のエンディングテーマ「アイコトバ」は、宮﨑とAiMの初デュエット曲であることが発表された。作詞・作曲はデジモンシリーズの楽曲を手がけてきた山田ひろし・大田美知彦の鉄板コンビだ。曲についてはCD発売までの楽しみとしてほしいが、「アイコトバ」というタイトルの曲がエンディングにくる第5章の展開がさらに気になるところだ。

会場バックのフォトセッションのあと、キャスト全員とアグモン、ガブモンの着ぐるみも登場して、オープニングテーマ「Butter-Fiy~tri.Version~」を会場のお客さんとともに熱唱。この日いちばんの盛り上がりを見せた。

熱狂の時間が終わると、キャストは相棒と共にステージを去っていく。どこまでも絆を感じさせる演出が貫かれていたのも心憎かった。

最後に囲み取材で花江夏樹坂本千夏コンビに、『tri.』で描かれる子どもたちが高校生という大人になる直前だからこそぶつかる葛藤などについて聞いた。

花江:成長する過程の中でそこに自然にたどり着くよな、と自分もそうだったことを思い出して演じていました。小中学校の頃はなぜか死について考えたら怖くなって親に甘えたりしてしまいましたね。

坂本:アグモンは思春期ではないので、すごいシンプル。どうなっていても、でも太一は太一だよ。どんな太一も大好きです。

これは親でもそうそう取れる態度ではないし、友達でもそうはいかない。デジモンたちが子どもたちにとっても、そして子どもが大きくなっても特別な存在であることが分かった。

レポート・文:梅田勝司

公開情報
デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」

9月30日劇場公開(3週間限定上映):劇場限定版 第5章Bluray先行発売
Blu-ray&DVD:11月2日(木)発売
9月30日、iTunes、PlayStation Video、Amazonビデオにて先行配信開始

 

製品情報
デジモンアドベンチャー tri. 5章「共生」エンディングテーマ
「アイコトバ」

アーティスト:宮﨑 歩&AiM
発売日:9月27日(水)
価格:Type-A・1,556円(DVD付き)、Type-B/C/D・1,204円(共に税別)
発売元:ドリーミュージックパブリッシング