フロイトやベーコンの顔をデジタルで再構築 サイトウマコトの新作展『2100』が小山登美夫ギャラリーで開催

2017.8.23
ニュース
アート

Neural Network_1 2017, oil on canvas, 215.0 × 163.0 cm ©Makoto Saito

サイトウマコトの新作展『2100』が、2017年9月9日(土)~10月14日(土)にかけて小山登美夫ギャラリーにて開催される。

サイトウマコトは、1952年福岡県生まれ。1970年代よりグラフィック・デザインに携わり、代表的な国際デザイン賞において数々の受賞歴をもつ。作品はニューヨーク近代美術館、ヴィクトリア&アルバート美術館、東京国立近代美術館、サンフランシスコ近代美術館などに所蔵されている。絵画の制作に関しては、1977年から1989年まで現代日本美術展、日本国際美術展等に出品。2003年から本格的に再始動し、2008年には金沢21世紀美術館で画家として初めての展覧会を開催した。

本展『2100』は、2011年に開催した『蜜が蜂を呼ぶように。 Like Nectar Attracting Bees』以来、小山登美夫ギャラリーでは6年ぶり2度目の個展となり、新作約7点を発表する予定。

作品のなかのモチーフは、サイトウが「感情移入する対象」であると捉える、ルシアン・フロイト、フランシス・ベーコンのポートレイトだ。それらをデジタルで様々な網点に加工し、膨大な網点のデータを重ねあわせる。そこへフォトドローイングと呼ばれる下絵を作り上げ、さらに8色(グリーン、ブルー、濃いブルー、ピンク、赤、黄、白、黒)の油絵具を網点においていく行為を繰りかえす。こうした再構築の作業を経て、サイトウによる絵画空間は生み出されていくという。サイトウマコトの、真に迫る表現に対する尽きることのない探求、挑戦をぜひ会場で目撃しよう。

イベント情報
サイトウマコト『2100』
 
会期:2017年9月9日(土)~10月14日(土)
会場:小山登美夫ギャラリー(東京都港区六本木6-5-24 complex665ビル2F)
OPEN:11:00-19:00 
休廊日:日、月曜日 及び 祝日 
入場無料
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