「舞と踊りの違いを知ってるか？」 伝統芸能で渋谷を沸かせた舞台『THE FACTORY』再演決定

2017年2月に渋谷 CBGKシブゲキ!!にて上演された、伝統芸能を現代に蘇らせた舞台『THE FACTORY』が第72回文化庁芸術祭の参加作品として再公演をおこなう。

能楽師狂言方、大藏基誠 監修・脚本・演出の舞台『THE FACTORY』は、本物の芸を楽しみながら、伝統芸能が持つ歴史や背景など知らなかった世界が学べるエンターテインメントショウ。世界のエンターテインメントを生み出す工場“THE FACTORY”を舞台に、謎の工場長と愉快な工場員たちが繰り広げるコミカルな解説に、狂言・津軽三味線・和太鼓・尺八・剱伎に加え、米アポロシアターで優勝経験のあるアニメーションダンサーを迎えての豪華な内容となっている。

舞台『THE FACTORY』実施の背景には、東京オリンピック開催をきっかけに注目を集めるであろう日本文化において、本物に触れる機会やエンターテインメントとして楽しめるものがまだまだ少ないということがある。その現状を変えるべく、能楽師狂言方、大藏流 大藏基誠が発起人となり、日本文化をどのように発信していくかをテーマにした舞台が、この『THE FACTORY』だ。 

公演時間、約1時間45分のなかで紹介する日本文化は、狂言・津軽三味線・尺八・和太鼓・ 剱伎・アニメーションダンスの6つ。本物のパフォーマンスをそのままに、文化が持つ歴史や背景を学びながら楽しめる今までにない魅力的な舞台になっている。

再演の決まった10月からの中目黒キンケロシアター公演以降は、地方公演を行い、地方文化を取り入れた地方創生も視野に入れた展開を考えている本舞台。地方公演の第一弾としてすでに大阪公演も決定している。将来的には、ストーリーテラーに海外の方を起用し、各国にネイティブに伝わる海外公演も計画している。