イ・ビョンホン、10スクリーンジャックにも気遣いのコメント「たぶん許して頂けるのでは……」主演映画『MASTER/マスター』で来日

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2017.9.4
イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

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映画『MASTER/マスター』主演のイ・ビョンホンが来日し、9月4日(月)に東京・TOHOシネマズ新宿の全10スクリーンをジャックする『ノンストップ10回連続舞台挨拶』を行った。

『インサイダーズ/内部者たち』『王になった男』などで数々の主演男優賞に輝き、『マグニフィセント・セブン』『G.I.ジョー』ほかハリウッド映画でも活躍し、日本でも高い人気を誇る国際派俳優イ・ビョンホン。そんなイ・ビョンホンが、11月10日(金)から公開のクライム・アクション『MASTER/マスター』で韓国史上最大規模の金融投資詐欺事件の主犯という大悪人役に挑戦する。

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

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「日本のファンの皆さんが待ちに待っていました!」という紹介で登壇したイ・ビョンホンは、彼の代名詞でもある“キラースマイル”を終始絶やさず、本作で演じたようなカリスマ性あふれる存在感で満員の観客をたちまち魅了。開口一番に「皆さん、今日は大きな劇場にもかかわらず会場を満席にして下さってどうもありがとうございます」とあいさつし、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

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海外スターとしては初の​TOHOシネマズ新宿全スクリーンジャックを行なったイ・ビョンホンは、「映画館をジャックするのは、色々な映画を観客の方に観て頂くことを考えるとあまり良いことではないのかもしれないのですが、今日一日は試写の意味もありますので、多分許して頂けるのではないかと思います」と、多方面を気遣うコメント。さらに、「海外の俳優が映画館ジャックをおこなうのは初めてということを聞き、とても光栄に思っています。気分が良いです!」と喜びをあらわにした。

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝


『グッド・バッド・ウィアード』以来、8年ぶり2度目の悪役を演じたことについて、イ・ビョンホンは、「どんな役であれ、演じる以上はその役柄に説得されなければなりません。自分がその役をしっかりつかまないと演技ができないのです」と説明。続けて、「今回は実在した事件の実在の人物なので、行動や言葉は(記録に)残っていても、理解するのが難しく、役に説得されるまで大変でした。役作りをするのがとても困難なキャラクターでした」と撮影を振り返った。

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝


また、注目してほしいシーンについては、「映画の冒頭、数万人の観衆の前で演説をするシーンです。個人投資家からお金を搾取するため、羊の仮面をかぶったように話をしています」と回答。「“こんな相手になら投資をしてしまうんじゃないか”と観客が思えるような場面を作らなければならなかったので、現実味が大事でした。いかにリアルに見せるかを考えながら演じましたし、監督もスタッフも私も皆で精魂込めて作り上げたシーンです」と深い思い入れがあることを明かした。

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

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また、会場のファンに向けては、「今日は映画の試写会というよりも、小さなファンミーティングみたいな感じですね」と思いがけない感想も飛び出す。イ・ビョンホンが「見慣れた顔の方も来場していらっしゃいますし、ここで“ハナコ”を演じなければいけないような気持ちになっています(笑)」と、日本のファンミーティングで演じたキャラクター“イ教授夫人のハナコ”(イ・ビョンホン・ファンの日本人女性という設定)についても触れると、客席に大きな笑いが巻き起こった。

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝


最後に、イ・ビョンホンは、「この映画は実際の事件をモチーフに、史上稀に見る詐欺師が登場します。こんなことも起こり得るのだな、ということを考えながら観ていただければより楽しめると思います。どうぞ楽しんでご覧下さい!」と日本の観客へメッセージを送り、イベントを締めくくった。

会場には小学生ぐらいの女の子も駆けつけ、「ビョンさまー ビョンさまー」と呼びかける一幕も。可愛らしい声援に気付いたイ・ビョンホンは、満面の笑みで手を振って応えていた。  

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝


舞台挨拶に続き『MASTER/マスター』試写も行われ、イ・ビョンホンのファンはもとより、映画ファンにとって至福の一日となった。

イ・ビョンホン 撮影=三輪 泰枝

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『MASTER/マスター』は、イ・ビョンホンが韓国史上最大規模の金融投資詐欺事件の主犯チン・ヒョンピルを演じる作品。カン・ドンウォンはチョンピルを追う知能犯罪捜査班所属のエリート刑事キム・ジェミョン役で登場。また、『友へ・チング2』『技術者たち』のキム・ウビンがチンの元部下でITの天才パクを演じている。メガホンをとるのは、『監視者たち』のチョ・ウィソク監督。
 

映画『MASTER/マスター』は、11月10日(金)よりTOHOシネマズ新宿他にて全国公開。
 

取材・文・撮影=三輪 泰枝 

作品情報

映画『MASTER/マスター』

(2016 年/韓国/143 分/カラー/スコープサイズ/5,1ch デジタル/)
監督・脚本:チョ・ウィソク 
キャスト:イ・ビョンホン、カン・ドンウォン、キム・ウビンほか
字幕翻訳:根本理恵 
英題:『MASTER』 
配給:ツイン
公式サイト:http://master-movie.jp/

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