“ラル札”が舞い、リムジンが走る! L'Arc-en-Cielが大阪“L'ArCASINO”舞台に豪華ライブ

レポート
2015.9.24
「L'Arc-en-Ciel LIVE 2015 L'ArCASINO」9月21日公演の模様。 撮影:今元秀明 / 緒車寿一 / 加藤千絵 / 河本悠貴 / 田中和子 / 三吉ツカサ

「L'Arc-en-Ciel LIVE 2015 L'ArCASINO」9月21日公演の模様。 撮影:今元秀明 / 緒車寿一 / 加藤千絵 / 河本悠貴 / 田中和子 / 三吉ツカサ

L'Arc-en-Cielが9月21日と22日にわたり大阪・夢洲(ゆめしま)野外特設会場にて単独公演「L'Arc-en-Ciel LIVE 2015 L'ArCASINO」を開催。この記事では初日公演の模様をレポートする。

彼らにとって2014年3月に行った東京・国立競技場公演以来、約1年半ぶりの単独公演となった今回は、国内外から2日間で約10万人のファンが参加。将来カジノを含む総合型リゾートの候補地となっている人口島・夢洲を舞台に、バンドが作り出した「L'ArCASINO」で展開されるショーを堪能した。なお場内にはタイトルにちなんでルーレット、カジノチップ、サイコロ、バニーガール、トランプのキングなどを模した巨大なオブジェなどが飾られたステージが設営されたほか、客席エリア後方まで伸びる約300メートルにわたる花道も用意。東京ドームの約5倍という広大な敷地を生かしたセットに、会場に足を踏み入れたファンは驚きの声をあげていた。さらに場内には「リアルカジノ in L'ArCASINO」や逆バンジー「逆DIVE TO BLUE」といったアトラクションも作られ、ライブ以外のエンタテインメントでもファンを楽しませた。

開演時刻から30分を過ぎた頃、スクリーンにてオープニングムービーがスタート。メンバー4人がイカサマだらけのカジノを手練手管で破滅に追い込み、白いリムジンに乗ってお金を奪うショートアニメが流れると観客は大歓声をあげる。アニメが終了すると同時にクラクションがけたたましく鳴り、「L'ArCASINO」の文字を側面に書いた白いリムジンが24万枚ものL'Arc-en-Cielのメンバーを印刷した紙幣“ラル札”を撒き散らしながら客席後方の花道からセンターステージに向かっていく。そんな中、メンバーが窓から顔を出すと、ひと際大きな歓声が夢洲に響いた。

度肝を抜く登場シーンを経て、1曲目として届けられたのは「SEVENTH HEAVEN」。hyde(Vo)の「Welcome to L'ArCASINO!」という叫びとともにコイン型の紙吹雪が舞い上がり、ライブの始まりを華々しく告げた。yukihiro(Dr)の軽やかなドラムに乗せてクラップが起きた「Link」、セクシーなバニーガールが彩りを添えた「Pretty girl」と続いたのち、hydeが最初のMCを始める。「やっと日本に合法カジノが上陸した!」と咆哮した彼は「君たちは最初のゲストだ。どうりでみんな目がギラギラしてる。金か? 金が欲しいのか?」と客席を見渡す。そして「楽しもうぜ! 夢と欲望の街、夢洲で一攫千金狙おうぜ!」と叫ぶとホイッスルを吹き「Blurry Eyes」へとつなげた。さらにhydeが花道で空を仰ぎ見るようにしながら切なく歌い上げた「flower」、tetsuya(B)のエッジィなベースが観客を煽った「ROUTE 666」などが続き、オーディエンスを歓喜させていく。

続いてのブロックは、客席エリア後方のサブステージで展開。メンバーは天井を開きオープンカー仕様になったリムジンに乗り込み優雅に移動していく。サブステージに到着したhydeは「よく来たね。よく来たよ。一番驚いたのはメンバーがそろったことですよね」と観客を笑わせ、白いオウムのオブジェが乗ったステッキを手に「じゃあkenちゃん、始めてください」とken(G)にギターを奏でるよう促す。美しい夕日がメンバーとリムジンを照らす中で披露されたのは、カリビアンテイストのアレンジが施された「Wind of Gold」。金色に染まった空の下で優雅なサウンドが響き、オーディエンスを酔わせる。さらに「こんな夕暮れに似合う曲をやらせてもらっていいですかね?」というhydeの言葉から「ALONE EN LA VIDA」も演奏された。メンバーも一様に開放的な空気と目の前に広がる雄大な景色に魅入られている模様で、hyde、tetsuya、kenは口々に「気持ちいい」と口にする。またhydeに「気持ちいいですか?」と聞かれたyukihiroは、笑顔を浮かべながら深々と観客に向かってお辞儀をした。

オーディエンスの美しい合唱が響いた「MY HEART DRAWS A DREAM」を経て、メンバーは一旦退場。入れ替わるように道化師たちが登場し、スクリーンに現れたスロットマシンの映像でジャックポットを出そうと花道に現れたバーを引くパフォーマンスを行う。しかし、なかなか当たりが出ず、観客は大ブーイング。最後は道化師たちの奮闘が実を結び「trick」の文字がスクリーンに映し出され、それぞれエレキギターを持ったメンバーが堂々と登場した。そしてyukihiroの英語による煽りから、4人が代わる代わるメインボーカルを務める「trick」の口火が切られ、オーディエンスを狂喜乱舞させた。さらにken、tetsuya、yukihiroがパーカッションを叩いた「REVELATION」のあとには、ステージの巨大なオブジェが両脇に開き、そのうしろから横長のLEDスクリーンが登場。そして「CHASE」「X X X」「TRUST」の3曲がCGを駆使した映像演出を交えながらが立て続けにパフォーマンスされた。

「夏っぽいシングルをリリースしてライブに臨みたいと思ってたんですけど、ご覧のような結果になって。せめてですね、今日になってしまったんですけど、新曲を聴かせてあげられないものかと……」というhydeの言葉から続いてのブロックに突入。彼が「L'Arc-en-Ciel、がんばりました!」と叫ぶと悲鳴にも似た歓声が起きた。続けて披露されたのは、ラテンテイストのサウンドが光るダンサブルな新曲「Wings Flap」だった。観客はスクリーンに映し出される歌詞を食い入るように見ながら新曲を味わい尽くし、曲が終わると大きな拍手をメンバーに送る。その後、ダンサブルなムードを引き継ぐようにプレイされた「Caress of Venus」を皮切りに、花道に火炎が飛び交う演出が観客を驚かせた「Driver's High」、tetsuyaの「お元気?」という挨拶を経て歪んだベースから叩き込まれた「STAY AWAY」、yukihiroの刻む高速のリズムとkenの小気味のいいカッティングがさく裂した「READY STEADY GO」などライブの定番のアッパーチューンが会場の熱狂に拍車をかけた。

「READY STEADY GO」で花道に駆けて行ったhydeが曲が終わる前にステージに戻れなくなり、yukihiroとkenが即興のセッションでhydeを応援するというハートウオーミングな一幕を挟みつつライブはクライマックスへ。無事ステージに戻ったhydeは「一生忘れへんよな」と感慨深そうに口にし、「この場所はきっと素敵な街になっていくと思うけど、そのときに友達に自慢してください。『すげえ、伝説のライブがあったんだぜ』って」「すごいと思う、みんな。ほんとにありがとうね……。最後にまたみんなの声を聴かせてもらおうかな」と、観客が揺らす色とりどりのサイリュームの光の中で「あなた」を歌い出す。曲のラストではhydeがイヤーモニターを外し、観客の歌声に耳を傾ける場面も。そして、約3時間におよんだ「L'ArCASINO」初日は虹を模した1000発もの花火があがる中でクライマックスを迎えた。

L'Arc-en-Ciel「L'Arc-en-Ciel LIVE 2015 L'ArCASINO」
2015年9月21日 夢洲野外特設会場 セットリスト

01. SEVENTH HEAVEN
02. Link
03. Pretty girl
04. Blurry Eyes
05. flower
06. and She Said
07. ROUTE 666
08. HEAVEN'S DRIVE
09. Wind of Gold
10. ALONE EN LA VIDA
11. MY HEART DRAWS A DREAM
12. trick
13. REVELATION
14. CHASE
15. X X X
16. TRUST
17. Wings Flap
18. Caress of Venus
19. Driver's High
20. HONEY
21. STAY AWAY
22. READY STEADY GO
23. あなた

撮影:今元秀明 / 緒車寿一 / 加藤千絵 / 河本悠貴 / 田中和子 / 三吉ツカサ

音楽ナタリー
シェア / 保存先を選択