栗山千明×溝端淳平×浅田美代子×中村雅俊が“ハイスピード毒舌ラブコメディ”に奮闘! 舞台『ミッドナイト・イン・バリ』開幕
『ミッドナイト・イン・バリ』
2017年9月15日(木)より、東京・日比谷シアタークリエにて開幕した舞台『ミッドナイト・イン・バリ ~史上最悪の結婚前夜~』。初日公演の前日に行われたゲネプロでは、栗山千明、溝端淳平、浅田美代子、中村雅俊による息ぴったりの4人芝居が披露された。
本作は、1990年代に放送されたテレビドラマ『イグアナの娘』『ビーチボーイズ』などの大ヒット作品を数多く世に送り出し、現在はNHK連続テレビ小説『ひよっこ』を手掛けている脚本家・岡田恵和が執筆したオリジナル戯曲。舞台としては、2015年上演の『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』に続く2作品目となる。
『ミッドナイト・イン・バリ』
また、『神様のカルテ』『ボクの妻と結婚してください。』など話題の映画やドラマで監督を務めた深川栄洋が初の舞台演出を手掛けることや、三谷幸喜作品でおなじみの荻野清子が音楽を担当するなど、豪華な制作陣が揃ったことでも話題を呼んだ。
『ミッドナイト・イン・バリ』
翌日に結婚式を控えた加賀美幸子(栗山)と木暮治(溝端)のカップル。バリ島で挙式を行うために宿泊しているコテージが、今回の物語の舞台となる。外は暴風雨という環境の中、幸子のイライラは募り、その矛先は治へと向けられる。不満をぶつけられた治はオロオロするばかり。
『ミッドナイト・イン・バリ』
新婦の幸子は、冒頭からマシンガントーク炸裂。次から次へと早口でまくしたてる姿が気分爽快で、観客らもハイテンポな幸子のペースに自然と呑まれていく。一方、新郎の治は穏やかな気質で、所々で控えめな反撃に出るも、すぐに幸子に言いくるめられる始末。繊細すぎる治と、繊細さが足りない幸子、対照的な二人の人物像が描かれている。
栗山千明
溝端淳平
幸子の母親・敏子(浅田)は、そもそもこの結婚が気に入らない様子。幸子の本音を代弁するかのようにズバズバ言い当て、挙式をやめるよう促す。そんな敏子と幸子の間に挟まれ、追い詰められていく治。
浅田美代子
『ミッドナイト・イン・バリ』
そこへ、治の父親・久男(中村)が、一足遅れてコテージに到着。能天気で明るいキャラクターの登場に、場の雰囲気はがらりと一変するも、敏子の意外な反応によって一同はますます混乱する事態に。
中村雅俊
『ミッドナイト・イン・バリ』
『ミッドナイト・イン・バリ』
この物語では、すべての登場人物が鍵を握る存在。笑いの要素をたっぷり含んだストーリーに、親と子の両方の立場から見た本音や、人格形成にまつわる背景などを絶妙なバランスで絡めている。
本当に、今目の前の人と結婚するべきなのか。元は他人同士である二人の男女が、結婚という形で一緒に生きることの意味とは…?約1時間40分があっという間に過ぎゆく“ハイスピード毒舌ラブコメディ”をお見逃しなく。
『ミッドナイト・イン・バリ』
『ミッドナイト・イン・バリ』
取材・文・撮影=堀江有希
9月15日(金)~9月29日(金)東京 シアタークリエ
10月03日(火)静岡 富士市文化会館 ロゼシアター
10月05日(木)愛知 愛知県芸術劇場
10月07日(土)~08日(日)大阪 サンケイホールブリーゼ
10月10日(火)福岡 久留米シティプラザ
10月12日(木)鹿児島 鹿児島市民文化ホール第2
10月14日(土)山口 ルネッサながと
10月17日(火)岡山 岡山市民会館
10月19日(木)愛知 豊川市文化会館
10月22日(日)新潟 りゅーとぴあ
10月24日(火)岩手 岩手県民会館
10月29日(日)千葉 印西市文化ホール
10月31日(火)~11月01日(水)金沢 北國新聞赤羽ホール
■演出:深川栄洋
■音楽・演奏:荻野清子
■出演:栗山千明 溝端淳平 浅田美代子 中村雅俊
ピアノ=荻野清子 ギター=阿部寛 パーカッション=藤井珠緒