【山人音楽祭クイックレポ】打首獄門同好会 フルコースのセトリに熱狂！ 超満員のシンガロング

山人音楽祭2017 【榛名ステージ】 打首獄門同好会

スタート前から入場規制がかかり、すでに熱気と人口密度が大変なことになっていた榛名ステージ。大きな拍手と歓声に包まれて、『山人音楽祭』にちなんで“山の神”と銘打った打首獄門同好会の3人が登場した。序盤は「デリシャスティック」「きのこたけのこ戦争」と、“お菓子”のターン。オーディエンスからも、1曲目から「うまい棒！うまい棒！」と大きな雄叫びが上がる。

大澤敦史（Gt）のラウドボイスに、河本あす香（Dr）とjunko（Ba）の凛とした歌声が絡み合って心地いい。そして、真っ赤なライトに照らされるステージと、その脇のスクリーンに映し出されるチープすぎる歌詞映像。その対照的な温度差には、思わずクスリと笑みがこぼれた。

「お菓子の話をしすぎたと思う。お菓子を食べたら、歯磨きをちゃんとしないと！」ということで、3曲目は「歯痛くて feat.Dr.COYASS」。サビではダイブも大発生し、大澤も思わず「群馬ってこんな暑かったっけな？ 群馬は酸素が薄いな」と苦笑するほどの盛り上がりだ。いったん歯磨きを済ませたものの、それでもやっぱり「ニクタベイコウ!」。そして、肉に飽きたらお次は魚の「島国DNA」。休む間もなく、フルコースのごとくキラーチューンが繰り出され、オーディエンスもそれに負けじと食らいついていく。

あっという間に迎えたラストソングは、もはや彼らのアンセムとも言える「日本の米は世界一」。会場も今日一番の大合唱で、熱量あふれる演奏に応じる。来年春には日本武道館でのワンマンライブも控えている打首獄門同好会。9月下旬の肌寒さを吹き飛ばす、激アツなステージを魅せてくれた。

取材・文＝まにょ　撮影＝半田安政（Showcase）