安室奈美恵、「TRY ME」から「愛してマスカット」まで初期曲も惜しみなく披露した、デビュー25周年記念ライブがWOWOWでオンエア
『安室奈美恵 25th ANNIVERSARY LIVE in OKINAWA』
安室奈美恵がデビュー25周年を記念したライブを、デビュー記念日の9月16日と翌17日に宜野湾海浜公園野外特設会場で行った。この模様が、10月22日(日)夜7時からWOWOWで独占放送される。
安室が沖縄で野外公演を行うのは1996年にSUPER MONKEY’Sとして開催して以来で、ソロでは初めてとなった。5年前には、同所で20周年記念ライブを開催予定だったが、台風の影響で無念の中止となった。今回も台風18号の影響により不安定な天候となったが、様々な困難を乗り越えて安室はステージに臨んだ。
開演直前、スクリーンにステージ裏の安室とダンサーの姿が映る。続いて、耳馴染みのある「TRY ME~私を信じて~」のイントロが流れ、安室がカメラに向かって笑顔を見せながらステージに向かい、ライブがスタート。約2万6千人の大観衆が一気に大歓声をあげた。ソロ名義でリリースした初シングル「太陽のSEASON」、22年振りにステージで披露したデビュー曲「ミスターU.S.A.」と、普段は歌われることのないキャリア初期の選曲に会場は沸き立った。
『安室奈美恵 25th ANNIVERSARY LIVE in OKINAWA』
ステージ中盤では、小室哲哉プロデュースによる「You’re my sunshine」「a walk in the park」「Body Feels EXIT」そして「Chase the Chance」という怒涛のダンスチューンで会場のボルテージは高まり続ける。圧巻は「SWEET 19 BLUES」だった。子どもでも大人でもない、やりきれない思いを抱えたティーンエイジャーがこの歌によってどれほど救われただろう。ひとつひとつの歌詞を噛みしめるかのように、客席に向かって指を差し、大きく頷きながら柔らかな笑みを湛え歌う。そんな彼女のボーカルは大きくて温かな包容力に満ち、会場全体が彼女の歌声に抱き締められる様な温もりに包まれていた。
ノンストップでライブが展開し、終盤は近年を代表する楽曲が続く。「Damage」「Mint」「ROCK U」そして「Let's Go」。ダンサーの圧倒的なパフォーマンスや煌びやかなステージ演出も相まって、目もくらむ様なスリリングな展開が加速していく。これこそが、現在の彼女のステージの真骨頂だと言える。これに応えるように観客の大歓声も止まず、本編の最後を飾る「Higher」までステージのボルテージは高まり続けた。
『安室奈美恵 25th ANNIVERSARY LIVE in OKINAWA』
そして迎えたアンコール。安室は沖縄の地で11年ぶりに「NEVER END」を歌った。会場が厳かな空気に包まれる中、慈しむ様な彼女の歌声が夜空へと放たれていった。ラストは日本中の誰もを虜にした「Hero」。今回のステージで安室が歌ったこの歌には、これまでの彼女の25年分の想いを感じるような力強さと深さがあり、まさに荘厳な熱唱だった。
普段決して多くを語ることの無い安室は、常に音楽を通じて自らを表現してきた。今回の25周年沖縄ライブで、彼女はキャリアを彩る楽曲たちを披露しながら、自身の想いを見事にパフォーマンスに昇華してみせた。彼女は最後まで前人未踏の領域に挑み、加速し続けている。
『安室奈美恵 25th ANNIVERSARY LIVE in OKINAWA』
10月22日(日)夜7:00~ WOWOWで独占放送
【放送予定楽曲】※一部公開
TRY ME~私を信じて~
太陽のSEASON
ミスターU.S.A.
愛してマスカット
Just You and I
ONLY YOU
You're my sunshine
Body Feels EXIT
Chase the Chance
SWEET 19 BLUES
Damage
ROCK U
Higher
NEVER END
Hero
他