アートは人を美しくできるのか? 『LINK OF LIFE 2017 まわれ右脳!展』が資生堂ギャラリーにて開幕
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10月26日(木)から11月10日(金)まで、資生堂ギャラリーにて、資生堂の研究員や社員と外部のアーティストが出会い(リンクし)、 “新しい美”の創造に取り組む企画展『LINK OF LIFE2017 まわれ右脳!展』が開催される。
『LINK OF LIFE』は、資生堂の研究員、社員と外部のアーティストが出会い(リンクし)、“新しい美”の創造に取り組む活動のこと。2015 年からクリエイティブディレクター藤原大氏のコーチングのもと、資生堂の研究員、社員が異分野のクリエイターや企業・団体とリンクして新たな価値創造の可能性を探り、展覧会という形式でその成果を公開してきた。3度目となる今年度は、アートの力とサイエンスの知見を融合させ、『感性(右脳)を刺激することによって、人間が本来持つ美しさを引きだすアート作品』の制作に挑戦する。
2017年10月26日(木)には、報道関係者向けにオープニングイベントを開催。当日は代表取締役 執行役員 副社長 岩井 恒彦氏、企業文化部 LINK OF LIFEチーフプロデューサー 益井 澄子氏が本展を紹介。さらに、今回の企画展に出展しているアーティスト 長谷川 愛、演出家/クリエイティブディレクター 古屋 遙、アーティスト/研究者 清水 陽子が、「アートは人を美しくするのか」をテーマにトークセッションを行った。
バイオアートやスペキュラティブ・デザインに特化しているデザイナーの長谷川愛は、「美とは見た目だけでなく、メンタルや肉体ともつながっているので、すべてを万遍なく刺激することが重要だと思います。今回のような体験型アートは、すべてを万遍なく刺激できる良い機会なのではないかと思います。また、アートを通じて、別の視点を持つという体験ができます。違った視点が持てる思慮深い人は人間として魅力的であると思います。ですので、アートは人を美しくできるか?という質問にはイエスと答えたいです」と語った。
長谷川愛
さらに、現在放送中の、NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』のオープニング映像のアートディレクションや、公共空間の演出などを担当している古屋遙は、「今回の参加型企画展の空間と、美というものを考えたとき、異なる背景や、異なる肉体を持つお客様たちが参加し、心の中に持っているそれぞれの価値観を認める行為、それ自体が、実はすごく美しいことなのではないかなと感じます。今回の企画展でも、それぞれが心の中に持っていることを認めるような体験になれば、アートで人は美しくなるというのは成立すると思います」と『LINK OFLIFE』の取り組みも絡めて、意見を述べた。
古屋遙
また、国際放送局でのパーソナリティや、メディアを通じた活動で活躍しているアーティスト・研究者の清水陽子は「もちろんアートによって美は活性化されると思います。最近のインスタレーションアートなどは特に五感全体を使います。五感を使えば脳は活性化されます。女性としては、いつまでも美しくありたい、活性化されていたいと願っていると思いますが、そのためには五感を使って楽しいことをどんどん体験するのがいいと思います。新しいことを五感全部を使って体験することが、いつまでも美しくあることにつながってくるのではないかと思います」と今回の企画展示にもつながる五感と美のつながりを語った。
清水陽子
会場:資生堂ギャラリー(東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
会期:2017年10月26日(木)~11月10日(金)
開催時間:火曜~土曜日:11時~19時、日曜・祝日:11時~18時
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/