浦島坂田船、約6000人のcrewが熱狂したツアーファイナル・両国国技館公演をレポート
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浦島坂田船
SUMMER TOUR 2017 ~THE FINAL~
2017.10.28(sat) 両国国技館
この夏、開催されていた『浦島坂田船 SUMMER TOUR 2017 ~Beyond The Compass~』の千秋楽として、両国の国技館にて盛大に行われた『浦島坂田船 SUMMER TOUR 2017 ~THE FINAL~』。約6000人の大観衆に向け、最新アルバム『Four the C』を軸としたセットリストにて、2時間半超にわたり繰り広げられたこのライブは、浦島坂田船にとってある意味ここまでの集大成的なものであった。
浦島坂田船
この千秋楽に至るまでの間にはツアー途中で志麻が体調不良のために一時戦線離脱をしたことで、暫定的に“浦坂田船”の状態で3人によるライブを余儀なくされていた。
「みなさん、こんにちは。どうもー! 僕たちが……浦!!」(うらたぬき)
「島!!」(志麻)
「坂田!!」(となりの坂田。)
「船!! でーす!!!」(センラ)
うらたぬき
ステージ奥のせり上がりから登場した途端、客席から湧き上がった大声援を浴びながら、1曲目の「Pathfinders」を軽やかに歌い・踊りだした浦島坂田船の4人が、そのあとの「Carry Foward」を締めくくってからまず発したのは、前述の挨拶の言葉だ。また、当然のようにここではこのようなくだりも付け加えられることに。
浦島坂田船
「いやー、何コレ凄いわ。このヒトの数! なんか、嬉しいなぁ。俺、既にちょっとしんみりしてきた(笑)」(となりの坂田。)
「えっ。しんみりすんの、早っ! まだ始まったばっかりやぞ(笑)」(センラ)
「っていうか、ここでちょっとお願いがあるんですけど。今日はほら、まーしー(志麻)が無事帰ってきたわけじゃないですか。だから、「お帰り」って皆に言って欲しいの。いい? じゃあ、せーの!」(うらたぬき)
志麻
次の瞬間、両国・国技館の場内いっぱいにオーディエンスたちと、志麻以外のメンバーからの温かく大きな「おーかーえーりー!!」という出迎えの言葉が響き渡ったことは、言うまでもない。
「戻ってきました、ただいまーっ!! ほんとに皆さん、ありがとうございます。もうね。言いたいことはたっっくさんあるんですけれども、まずこれだけは最初に言わせてください。俺たち、4人で浦島坂田船です! 皆さん、今日は最高に盛り上がっていきましょう!!」(志麻)
うらたぬき、志麻
かくして、ここからのライブは浦島坂田船としてのパフォーマンスはもちろんのこと、各メンバーのソロ曲や、“うらたぬき&となりの坂田。”や“志麻&センラ”によるツインボーカル曲なども織り交ぜつつ、アッパーでダンサブルな楽曲から感動系のしっとり曲まで、色とりどりの歌で場内が彩られていき、いずれの場面においても彼らがその瞬間ごとに全力投球をしていることが、その歌や立ち居振る舞いからはひしひしと伝わってくる。
浦島坂田船
「この浦島坂田船は、もともと生放送から始まって……こいつらとだったら何処までも行けそうやな、とい気持ちで始めたんですけど。これまでには何回かケンカもしたし、時には解散しそうになったこともありました。でも、こうやって続けて来られたのは皆の応援があったからこそだと思ってます。ほんとにありがとうございます!」(となりの坂田。)
「あの……今回は途中で体調を崩しまして、3人に全てを任せてそれ以降の公演を廻ってもらうことになってしまいました。crew(浦島坂田船の乗員=ファン)の皆も、僕がいない中で駆けつけてくれて、3人のことを支えてくれて……本当に僕は………この浦島坂田船と皆のことが大好きです(泣)」(志麻)
となりの坂田。
この言葉のあと、本編最後に歌われた「SHOW MUST GO ON !!」(TVアニメ『スタミュ』の第2期OP)については、そのタイトルに込められている意味合いも考え含めると、今の浦島坂田船がこの曲を歌うことの意味と意義が、ことさらに深く滲んでいた気がしてならない。
浦島坂田船
またアンコールの幕間映像では、TV番組『めちゃイケ』の人気コーナーであった『単位上等!爆走数取団』のオマージュVTRがステージに映され、ゲームに負けるたび、病みあがりの不死鳥こと志麻を除いた初代総長ことうらたぬき、封印されし右フックこととなりの坂田。、名古屋から来ましたことセンラが、次々と関取団なる力士三人組に思い切り投げ飛ばされたり、ブン回されたりする光景が繰り広げられ、場内を大きく沸かせていた。
センラ
「これからもよろしくな!」(うらたぬき)
「それじゃあ、最後はあの曲いっちゃいましょうか!」(センラ)
コミカルなVTRから一転して、アンコールのシメで歌われた「shouter」で再びシンガーとしての真価を発揮した4人が、その力強い歌声を会場に響かせながら、浦島坂田船夏のツアーは無事に幕を下ろした。
取材・文=杉江由紀 撮影=小松陽祐(ODD JOB)、岡本麻衣
浦島坂田船ハロウィン公演のレポートはコチラ⇒http://spice.eplus.jp/articles/155372
浦島坂田船
浦島坂田船
2017.10.28(sat) 両国国技館
2.Carry Forward
3.最強ライバル
4.厨病激発ボーイ
5.太陽系デスコ
6.Reach(うらたぬき)
7.NO DRIVE, NO LIFE(となりの坂田。)
8.プリンセスに口づけを(うらたぬき、となりの坂田。)
9.slumber number(センラ)
10.#嘲笑ポラロイド(志麻、センラ)
11.recoup(志麻)
12.ロメオ
13.ポワゾンKISS
14.花鳥風月
15.千本桜 -guitar rock arrangement-
16.恋色花火
17.君まであと何メーター
18.SHOW MUST GO ON!!
[ENCORE]
19.Sailor's High
20.Dreamer
21.Mermaid
22.Shouter