しまさか(志麻&あほの坂田。) 今年は“ホスト”がテーマ、9回目のバースデーイベント・東京ガーデンシアター公演をレポート
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志麻、あほの坂田。
【速報】しまさかでバースデーイベントやるってよwww >>9 Last Phrase
2025.12.21 東京ガーデンシアター
4人組ボーカルユニット・浦島坂田船の志麻とあほの坂田。によるユニット・しまさかが、2025年12月にホールツアー『【速報】しまさかでバースデーイベントやるってよwww >>9 Last Phrase』を開催。1日に志麻が、5日にあほの坂田。が誕生日を迎える12月に行う恒例のバースデーイベントの9回目は、“ホスト”をテーマに2人があの手この手で“姫”=リスナーを楽しませる特別な夜となった。ここでは、12月21日東京・東京ガーデンシアターにて行われたファイナル公演の模様をお伝えする。
志麻、あほの坂田。
命の星・地球を引きでとらえる壮大な映像に「これは遊びじゃない、人生という名のステージなのだ!」という志麻とあほの坂田。の熱のこもったセリフが重なるオープニングムービー。ホスト風スーツ姿のバンドメンバーが配置につき、さて2人はどう現れるのかと期待に胸を膨らませていると、アリーナ客席右端左端をそれぞれ照らすスポットライトの先に、紫紺のスーツに身を包んだ志麻と、濃紅のスーツに身を包んだあほの坂田。の姿が。アリーナ客席通路を進んでステージにそろい、「どうも志麻です」「どうもあほの坂田。です」といつにも増していい声で挨拶する2人、その立ち姿も華やかだ。1曲目は、しまさかバースデー2025テーマソングである「ガチ恋者達に捧ぐバラッド ~キミが笑えば地球も回る~」。平成を感じるユーロビートにダサかっこいい振り付けに2人の豪快ジャンプに、いきなりフルスピードを出す楽しさのおかげで思わず頬が緩んでしまう。
志麻
あほの坂田。
バンドメンバーによるジャジーな生演奏BGMが空間をやたらとオシャレに演出する中、ステージ中央のソファに腰かけたホストクラブ ラストフレーズ東京店のオーナー兼プレイヤーである志麻と、共同代表兼プレイヤーであるあほの坂田。。ゴージャスでバブリーな装飾がされたステージで中央のソファに腰かける2人、それはもう夜王の貫録だ。
「シャララ」ではシャンパングラスを手に歌い、2人で息ぴったりに乾杯したり。ホストコンセプトに似合いすぎる浦島坂田船の「溺愛」では2人で「おいで」と声をそろえたり。「PAPER MOON」では低音ボイスを重ね向き合いながら接近したり。「コールボーイ」では途端にやさぐれモードに突入したり。がっつりダンスでも魅せる「虎視眈々」では背中合わせからあほの坂田。が志麻の肩に手を回したり。いっぽう、客席では志麻のイメージカラー・紫とあほの坂田。のイメージカラー・赤のペンライトが大きく揺れて、姫たちの歓喜が止まらない。
あほの坂田。、志麻
志麻、あほの坂田。
“No.1を決めろ! しまさか売上バトル!”と題した企画コーナーでは、入場者に配布したカードの番号をその場で2人がランダム指定し、その持ち主の推しメンバーにカード裏面に書かれた金額が売上計上されていくことに。ツアーで5回負けを喫しているという志麻、この日もあほの坂田。推しが4人連続しあわや大敗かというところで大逆転勝利を飾り、なぜか大喜びのあほの坂田。と抱き合うという珍……名場面も。志麻の勝利を祝ってステージにシャンパンタワーが登場、シャンパンコールからなだれ込んだのは、浦島坂田船メンバーであるセンラのキラーチューン「脳内シェイカー」だ。スクリーンに映し出されるMVのイラストもちゃっかりしまさかver.になっていて、姫たちのコールの一体感もすさまじい。<しまさかのちょっとイイとこ見てみたい!>からの “酢そうめんむせずに一気食べできるか”チャレンジでは、「余裕でしょ!」という前振りからの即アウトな流れも完璧。2人して、芸人適正もありすぎる。
志麻、あほの坂田。
かと思えば、「ワールズエンド・ダンスホール(rock arrange ver.)」ではダイナミックに頭を振って客席をヘドバンまみれにして、flumpoolのカバー「夜は眠れるかい?」ではロングトーンで圧倒した2人。志麻が切なく美しい歌声で姫たちの心を震わせた赤西仁のカバー「ムラサキ」のあと、“目指せホストNo.1検定”と題した2人がホスト研修で奮闘する幕間映像をはさみ、再びそろった2人が黒いローブをまとって強烈にアジテーションした「ジロティナブル」。あほの坂田。が柔らかな歌声や笑顔、ボーダーニット姿でもメロ沼に引きずり込んだ「Datency」。2人とも銃を手に姫たちのハートを撃ち抜いた「乱×銃」。しまさかのライブはまるでジェットコースター、本当に情緒が忙しい。
志麻、あほの坂田。
志麻
浦島坂田船メンバーであるうらたぬきのオリジナル曲「Pink」では、ピンクのライトに照らされた2人の歌声も腰つきも色気全開で、ソファに横になった志麻にあほの坂田。が覆いかぶさるように急接近してゼロ距離で歌うという大胆シーンも。タイトルそのまま2人の熱がますます客席に伝播した「ZEAL」。肩を組みアイコンタクトをしたりハイタッチをしたり、2人の信頼と絆に胸が熱くなった「独断」。バンドメンバーまで巻き込んで、ガチすぎる本家リスペクトを見せたゴールデンボンバーのカバー「女々しくて」。姫たちのコールやジャンプが2人のリミッターを完全解除した志麻のソロ曲「CRAZY BUNNY!!」。場内がとんでもない熱気に包まれていく。
あほの坂田。
志麻「こうしてみなさんと魂ぶつけ合えるのが生の現場の醍醐味。これからも僕たちの近くに、隣にいてください」
あほの坂田。「みなさんの愛を糧に、今まで以上に大事にして生きていきます」
そう言って、せーので「だーい好きだよ」と声を合わせて導いたもうひとつのしまさかバースデー2025テーマソング「ずっとずっと。」では、優しい眼差しで姫たちに語りかけるように心を込めて歌った2人。本編ラストは、今回のライブタイトルでもあるしまさか初のオリジナル曲「ラストフレーズ」だ。ソファに隣り合って腰かけたり、肩を組んで微笑み合って歌ったり。しまさかが紡ぐフレーズは、これからもずっとずっと、誇り高く響いていく。そう確信できた。
あほの坂田。、志麻
アンコールは、紫と赤のサングラスをかけた2人のオラついたラップバトルに姫たちが熱狂した「RED」でスタート。
志麻「楽しかったな! また一緒に配信しよな?」
あほの坂田。「うん。しまさかやってよかったよなぁ」
志麻「うんうん、思う!」
愛おしすぎるやりとりから、「みんなのことをこれからもっともっと2人で愛してもいいかい?」と姫たちに問いかけて歌ったのは、志麻のソロ曲「愛してもいいかい?」だ。2人の真っ直ぐな愛は、姫たちにとって2025年一番のご褒美だったように思う。
志麻
あほの坂田。
そこで終わるかと思いきや、あまりの名残惜しさ(!?)にソファの後ろに身を隠して即興の人形劇を始めた志麻とあほの坂田。。しまさかと姫たちのもっと遊びたい!が合致して、あほの坂田。のソロ曲「未完成ユートピア」へ。明日もきっといい日に、来年もきっといい年になる。2026年12月にその答え合わせができるよう、10回目のバースデーイベントでしまさかを祝えるよう、心から願っている。
志麻、あほの坂田。
文=杉江優花
撮影=小松陽祐[ODD JOB]、加藤千絵[CAPS]
セットリスト
2025.12.21 東京ガーデンシアター
1. ガチ恋者達に捧ぐバラッド ~キミが笑えば地球も回る~
2. シャララ
3. 溺愛
4. PAPER MOON
5. コールボーイ
6. 虎視眈々
7. 脳内シェイカー
8. ワールズエンド・ダンスホール(rock arrange ver.)
9. 夜は眠れるかい?
10. ムラサキ
11. ジロティナブル
12. Datency
13. 乱×銃
14. Pink
15. ZEAL
16. 独断
17. 女々しくて
18. CRAZY BUNNY!!
19. ずっとずっと。
20. ラストフレーズ
[ENCORE]
21. RED
22. 愛してもいいかい?
23. 未完成ユートピア