フードディレクターの野村友里が企画する(食べない)食のライブパフォーマンス「食の鼓動-inner eatrip」
食をもとめる生命の鼓動に耳をすませ、身体の記憶を呼びさます!
レセプションパーティなどのケータリングフードの演出や、さまざまなメディアでのフードディレクションなど多彩な活動を通して“食の可能性”を多岐にわたって表現し、その愉しさを伝えているフードディレクターの野村友里。彼女が企画・演出するライブパフォーマンス「食の鼓動-inner eatrip」がスパイラルで開催される。
ミュージシャン、料理家、ダップダンサー、医学博士、デザイナー、陶芸家、映像作家などジャンルを超えたクリエイターの面々の“協演”により、「食」によって形づくられる身体の「鼓動」を、臨場感あふれるライブパフォーマンスで展開、鑑賞者の「食」の記憶・身体感覚にアプローチしていく。たとえば料理家は調理をパフォーマンスとして見せたり、音楽家は動植物の「食」に通じる音をフィールドレコーディングしたり。
さらには関連企画として医学博士の稲葉俊郎が日替わりで登場する食の鼓動公演ゲストアーティストとともに繰り広げる「鼓動」をテーマとしたスペシャルトークセッションは、医学の観点から本イベントのガイドの役割を果たすことになっている。これらさまざまな観点・視点から、一つのライブパフォーマンスを構成するユニークなプログラムこそが「食の鼓動-inner eatrip」だ。
野村友里 Photo:Yoko Takahashi
イベントに際して、野村友里は次のようなメッセージを残している。
たぶん、この世の中の多くのことは
たぶん、私たちをつくるあらゆることは すべて目に見えないもので繋がっているのだと思う。
そして、そんなことをまったく感じるでもなく
今この瞬間も、ただ黙々と生き続けている生命がある。
木は水をごうごうと吸い上げる。水の中では魚たちがたゆたい 空には鳥たちが舞う。
土の中では虫や微生物がうごめき地上には草花たちがそよめいている。
世界が回るその中で 人間も間違いなく、同じ生命体の一部だ。
少し前 自分の内なる力を強く感じたできごとがあった。
情報が入らなくても
旅に出なくても
比べなくても
ただ 生きている。それだけで凄いことなんだ。
自分の生命力を信じる、自分の内の声をきく、無意識の状態をつくる、
たくさんの生命の力を取り込んで
今日を明日を 生きる糧にする。
口から食べる、身体のための食事。 エネルギーを摂りこむ、心のための食事。
私たちはあらゆるものを滋養にして生かされている。
固形物や液体でない魂の いのちの食って、なんだろう。
ときには目を閉じて たくさんの声に、感覚に、カラダを委ねてみる。
そうすれば、今この瞬間、 同じように脈打つ生命の連なりが、
体に響きはじめるのではないだろうか。
この時を共有しあえることができれば幸いです。
また、同時開催として野村友里のディレクションによる特別展示「食道 展」(仮称)も予定されており、こちらはスパイラルのサイトで近日発表される。
稲葉俊郎 Photo:Kohei Yamamoto
■日程:2017年12月28日(木)~30日(土)
■会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
■企画・構成:野村友里
■音楽構成:青柳拓次
■音楽出演:青柳拓次、ささたくや、曽我大穂、高木正勝、渡辺亮
■料理出演:勝見淳平、吉川倫平
■ゲストパフォーマー:ハナレグミ・永積崇(28日)、UA(29日)、熊谷和徳(30日)
■テキスト・トークセッション:稲葉俊郎(東京大学医学部付属病院 循環器内科 助教)
■音響演出:牟田口景
■料金:【全席自由・整理番号付・税込】椅子席7,000円/立見席5,000円 ※当日は500円増
■開演時間:28・29日20:30、30日18:00
「いのちの鼓動 トークセッション」
■日程:2017年12月28日(木)~30日(土)
■会場:スパイラルホール(スパイラル 3F)
■12月28日15:00~16:30 Talk Session1朗読「言霊」 ゲスト:永積 崇(ハナレグミ)
■12月29日15:00~16:30 Talk Session2献歌「呼吸」 ゲスト:UA
■12月30日13:00~14:30 Talk Session3振動「リズム」ゲスト:熊谷 和徳
■参加費:2,500円/「食の鼓動─inner eatrip」公演をお持ちの方 1,500円
「食道 展」(仮称)
■日程:2017年12月28日(木)〜30日(土)
■会場:スパイラルガーデン
■開場時間:11:00~19:30 ※30日のみ~17:00
Tel.03-3498-1171 メール eat_beat@spiral.co.jp
■スパイラル公式サイト http://www.spiral.co.jp/