「メモリアルな美しい時間」がテーマ 『竹村京 ― どの瞬間が一番ワクワクする?』展が開催
《Playing Cards 2017, Austrian Cards on German Cards》 2017年 ドイツ製の1900年代のトランプ、日本製絹糸、合成繊維 800x125mm 24点 ©Kei Takemura 撮影 ©Kenji Takahashi
展覧会『竹村京 ― どの瞬間が一番ワクワクする?』が、2018年1月13日(土)~3月11日(日)にかけて、ポーラ美術館 アトリウム ギャラリーにて開催される。
竹村京は、 1975年東京生まれ。薄い白布を使った平面作品や、破損したオブジェを薄い布で包みステッチを加えた〈修復された〉シリーズなどを制作してきた。
本展は、「日常における偶然の重なりや瞬間の連続」や「メモリアルな美しい時間」をテーマとするもの。出品されるのは、すべて竹村の未発表の最新作だ。
今回出品される24点の《Playing Cards 2017, Austrian Cards on German Cards》は、ドイツ製のトランプにオーストリア製のトランプの図柄を日本製の絹糸で刺繍した布を重ねて生み出されたもの。時代と国を違えて組み合わされるカードのイメージの偶然性を表現している。
《Playing Cards 2017, Austrian Cards on German Cards》 2017年 ドイツ製の1900年代のトランプ、日本製絹糸、合成繊維 800x125mm 24点 ©Kei Takemura 撮影 ©Kenji Takahashi
《Playing Cards Unlimited 2》 2017年 リトグラフ(3版・3色) 780x540mm ©Kei Takemura撮影 ©Kenji Takahashi
さらに、竹村が今年出会ったインドネシアで流行している「ドミノ」というカードゲームをモティーフとした《Playing Dominos in J.City》も出品。本作では、ある日偶然居合わせた人たちとドミノをしてできたカードの列のかたちを、日本製の絹糸によって薄い布に縫い取り、作品に留めているという。