健太郎 vs 山田裕貴、生オラオラ歩きで激突!「お前どこ中じゃ?」に対する“完璧な答え”に大爆笑 映画『デメキン』完成披露上映会
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左から、健太郎、山田裕貴
11月21日、東京・シネマート新宿にて映画『デメキン』の完成披露上映会が開催され、上映前に行われた舞台挨拶に主演の健太郎をはじめ、共演者の山田裕貴、栁俊太郎、原作者のお笑い芸人・バッドボーイズ佐田正樹、山口義高監督、主題歌を歌うLEGO BIG MORLのカナタタケヒロとタナカヒロキが登壇した。
『デメキン』は、2009年3月22日に小説が発売され、漫画が2010年3月19日よりヤングチャンピオンにて現在も連載中の作品。お笑い芸人・佐田正樹の実体験をもとにしており、幼少期から「デメキン」と呼ばれていじめられた男が、「喧嘩無敗」の数々の伝説を作り出し、福岡最大勢力の暴走族の総長になる姿を描いた作品だ。
健太郎
本作で長編映画初主演を果たした健太郎は、「漫画で知っていた好きな作品で、主人公という形でやらさせていただけるのが、凄い嬉しかった」と喜びを表すと、「自分が作品の中で(佐田を)生きることができるということで、“気合だけは誰にも負けない”という思いで現場にいました」と役に対する思いを語る。続いて、「苦労したとか、辛かったと感じることはなく、楽しむことを第一におきながら撮影していたので、楽しいという気持ちでやっていた」と撮影当時を振り返った。
(左から)佐田正樹、山田裕貴、健太郎、栁俊太郎
原作者の佐田も健太郎について「初めて会ったときは未成年だったのに、久々に会ったら成人していた。努力熱心で僕のしぐさを常に研究していて、歩き方や喋り方を意識してくれた。後輩芸人が試写で見た時に、『時々、健太郎が僕(佐田)に見えた』と言ってた」と太鼓判を押す。
山田裕貴
主人公・正樹の親友・合屋厚成を演じた山田は、「いままでの作品の中で、一番熱い男が出来た」と話す。そして、「本当にただの“漫画の実写化”ではなく、佐田さんが生きてきた人生を“代わりにまた生きる”大きな重荷を背負いながら、いかに“お芝居ではなく、自分が厚成を生きて、健太郎が正樹を生きる”ために、どれだけ多くできるかが大事だったんだと思いました」と神妙な面持ちで語った。
(左から)山田裕貴、健太郎
司会から撮影時のエピソードを尋ねられた山田は、それまでの表情から一変し、「健太郎が、俺の太ももで寝てた」とニヤリ。客席の健太郎ファンに向かって「聞きたいでしょ。健太郎君が僕の太ももで寝たり、お腹で寝たり」と茶目っ気たっぷりに語る。共演者については「チームのメンバーは仲が良く、面白いキャストが多かった。『みんなで会いたいな』と普通に話せるのが素敵だと思った」と懐かしんだ。
栁俊太郎
バイク事故で亡くなった正樹の憧れの総長・真木を演じた栁は、「撮影期間が短かったので、みんなとワイワイする暇がなかった。今のやりとりが羨ましかった」と寂しがりつつ、「カリスマ性のある立場の役だったので、緊張感が常に現場にもあって、羨ましいと言ったけれど、そういう立場にいなければいけなかったので……」と心情を告白。しかし、最後は「とても寂しかったです」と本音をつぶやいた。
左から、カナタタケヒロ、タナカヒロキ(LEGO BIG MORL)
健太郎が「もう、ダウンロードしました」と語る主題歌「一秒のあいだ」を歌うLEGO BIG MORLのふたりは、「一番自然体で素直に作った曲。バイクの疾走感やこぶしを交える、心のヒリヒリ感とスピード感でドキドキする曲を作りたかった」と曲のイメージを明かしつつ、「映画に負けないように作りました」と自信のほどをのぞかせる。
佐田正樹
原作者の佐田は「“自分の話が映画になるの(人間)は何人いるのか?”そういうなかでやらせていただき、自分の話を役者さんたちが楽しく演じてくれて、それを今日皆さんの前で公開できるのがうれしい気持ちでいっぱいです」と感慨深い表情を見せる。監督も本作の撮影に対し、佐田と何度も話を行ったそう。佐田は、「リアルな博多弁の喧嘩を皆さんに知ってほしくて、監督が僕に言葉などいろいろなバージョンを要求された」と語り、監督の熱意を明かした。
(左から)山田裕貴、健太郎
また、司会が健太郎に真似をしていた歩き方・通称“オラオラ歩き”を披露するようお願いすると、健太郎は「(山田)裕貴くんも」を誘って実演。ふたりは左右に分かれると、“オラオラ歩き”でセンターで顔を合わせて激突した。
(左から)山田裕貴、健太郎
やがて睨みを効かせた山田は「オラ!肩ぶつかっとるぞ!お前どこ中(中学)じゃ」とドスの利いた声を浴びせる。すると健太郎も同じく睨みを効かせて間を置くと、客席に顔を向け「舞台挨拶中じゃ!」とボケるのだった。それまでの張り詰めた緊張感からのオチに大爆笑となった客席。ふたりは「完璧やったな」とハイタッチで息の合った姿を見せた。
(左から)山田裕貴、健太郎、栁俊太郎
続いて、健太郎、山田、栁に対して、子供の頃の「やんちゃ武勇伝」を明かす流れに。健太郎が「母親とスーパーに買い物に行ったときに、大量のお寿司を抱えて『買って』と言ったら、『ダメ』と言われた」、山田が「悪童でやんちゃだった。遠足の300円のおやつを350円分持っていった」と明かすと、会場からは「かわいい」の声が。
最後に栁が「麦チョコを食べている時に、ばあちゃんが『1個ちょうだい』と言うから、ダンゴ虫を丸めてあげたら、本当に食った」と驚きのエピソードを公開。続けて、「でも、ばあちゃんが『あんたの息子どうなってんの?』って言って、母親からこっぴどく怒られました」とオチも披露していた。
(左から)山口義高監督、佐田正樹、山田裕貴、健太郎、栁俊太郎、カナタタケヒロ、タナカヒロキ(LEGO BIG MORL)
最後に、健太郎が「ヤンキー映画だなと思うんですが、血もいっぱい見ます。怖い人もいっぱい出てきます。だけど、僕たちが伝えたのは、映画としての魅力ですが、それ以上に仲間の友情だったり人間愛がいっぱい詰まった作品になってます。キャストを含めスタッフやこの映画に携わってくれたみんなのすべての愛が詰まった作品です」と作品をPRした。
映画『デメキン』は12月2日(土)シネマート新宿ほか全国ロードショー。
映画『デメキン』
(2017/日本/115分)
出演:健太郎 山田裕貴 栁俊太郎 今田美桜 髙橋里恩 田中偉登 福山翔大 三村和敬 藤木修 岩永ジョーイ 神永圭佑 成田瑛基 笠松将 黒石高大 くっきー(野性爆弾) ケン(水玉れっぷう隊)坂田聡
原作:佐田正樹『デメキン』
監督:山口義高
脚本:足立紳
音楽:海田庄吾
主題歌:LEGO BIG MORL『一秒のあいだ』(OORONG MANAGEMENT / SNOW WHITE MUSIC)
製作:東映ビデオ、AMGエンタテインメント
製作プロダクション:ステアウェイ
配給:AMGエンタテインメント
『デメキン』公式サイト:http://demekin-movie.com/
(C)よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ (C)2017 映画『デメキン』製作委員会