けやき坂46が幕張で2期生お披露目、20人での飛躍を誓う

ニュース
音楽
2017.12.14
「NO WAR in the future」を披露するけやき坂46の1期生と2期生。

「NO WAR in the future」を披露するけやき坂46の1期生と2期生。

けやき坂46が12月12、13日に千葉・幕張イベントホールにて、単独公演「けやき坂46 ひらがな全国ツアー2017 FINAL!」を開催。この記事では13日公演の模様をレポートする。

このイベントはけやき坂46が3月より行ってきた全国ツアーのファイナル公演として2日間連続で実施されたもの。各日約7000人、2日間合計で1万4000人を動員した。幕張公演では8月に合格したけやき坂46の2期生9名がお披露目されたほか、リハーサル中に左手首を骨折してしまったため欠席することがアナウンスされていた柿崎芽実がアンコールにサプライズで登場。けやき坂46メンバー全20名で来場者を盛り上げた。

満員の会場に「OVERTURE」が鳴り響き、メンバーが次々とステージへ。彼女たちは「ひらがなけやき」でライブをスタートさせる。クールなダンスが光る「語るなら未来を…」を経て、10人はポエトリーリーディングが印象的な「世界には愛しかない」を披露。観客はブルーのペンライトの光で会場を彩った。最初のMCでは佐々木久美がまず柿崎の欠席について触れ「芽実が笑顔で送り出してくれたので、芽実のぶんまでがんばります。ステージには11人立ってる気持ちでがんばるので、皆さん最後まで楽しんでいってください!」と意気込みを語った。

衣装チェンジをしたあとは、ユニットに分かれて「ここにない足跡」「AM1:27」「猫の名前」「沈黙した恋人よ」を熱演。そしてこのツアーでおなじみとなったメドレーのコーナーへと突入していく。タップダンスにはじまり、グラフィックポイを使ったジャグリング、カラーガード、帰国子の潮紗理菜、佐々木美玲、高瀬愛奈がボーカルを取る洋楽カバーなど、さまざまなパフォーマンスを繰り広げてファンを驚かせる。その後けやき坂46の1期生たちは「次は皆さんお待ちかね! あの子たちの登場ですよー!」と言ってステージを捌け、2期生が1人ずつ登場。金村美玖はアルトサックスを吹き、丹生明里は竹刀で跳躍素振りを披露し、小坂菜緒は大阪弁で、松田好花は京都弁で、富田鈴花は自作ラップで自己紹介をする。宝塚が大好きだという濱岸ひよりは美声を響かせ、宮田愛萌は46度のお辞儀を、バスケットボールが得意な渡邉美穂は華麗なドリブルを披露した。河田陽菜は苦手なニンジンを克服すべく、生のニンジンにかぶりついた。

2期生のもとへ1期生が合流し、19人は「NO WAR in the future」を熱唱。迫力のある大所帯のパフォーマンスにオーディエンスは大いに沸いた。2期生が他己紹介して退場すると、ここからは再び1期生のみのステージに。けやき坂46出演ドラマ「Re:Mind」の主題歌「それでも歩いてる」や「永遠の白線」を届けたあとに披露された「手を繋いで帰ろうか」ではメンバーが客席エリアを駆け回る。齊藤京子と高本彩花ペアのキュートなやり取りも客席エリアで繰り広げられた。

「幕張、ファイナル、跳べー!」の声が響くと、ステージ上空で花火が爆発し「誰よりも高く跳べ!」がスタート。オーディエンスは彼女たちと共に高く跳び会場を揺らす。本編ラストを飾ったのは「太陽は見上げる人を選ばない」。盛大なシンガロングを巻き起こし、メンバーはステージを下りた。

アンコールにけやき坂46はケープ付きのクリスマス衣装で登場。彼女たちは「僕たちは付き合っている」と「二人セゾン」を届け、再び観客を熱狂させる。その後柿崎もステージに登場し、ステージに1期生メンバー11人がそろう。腕を吊った柿崎は「私はすごく元気なので心配はしないでください。昨日も今日も裏でみんなのことをモニターで観ていて、悔しい気持ちはあったんですけど、みんながライブをしている姿から勇気をもらいました。今このステージに11人全員で立てていることが本当に幸せです。元気な状態で皆さんの前でライブをするので待っていてください」と涙ながらに語った。

佐々木久美は、長濱ねるを起点に発足したけやき坂46の歴史を振り返り、たくさんつらい思いをしたことを明かす。昔は受け入れられてもらえないかもしれないという不安があった中、今ではアリーナを埋められるほどのファンが増えたことに感激し「私たちはここでとどまっていられないなって最近特に思います。まだまだ未熟な私たちですが、もっともっとたくましくなって、ハッピーオーラで包まれたひらがなけやきを今の20人で育てていきたいなと思っています。これからももっともっとたくさんのハッピーオーラを届けていくのでひらがなけやきの応援をよろしくお願いします」と瞳を潤ませた。11人は最後に「W-KEYAKIZAKAの詩」を披露。会場はグリーンのペンライトの光で満たされた。すべての演目を終えたけやき坂46はスタンドの通路をぐるりと一周し、「もっともっとハッピーを恩返ししたいです。20人で成長していくので見守ってくださるとうれしいです」というメッセージを残して名残惜しそうにステージを下りた。

「けやき坂46 ひらがな全国ツアー2017 FINAL!」2017年12月13日 幕張イベントホール セットリスト

00. OVERTURE
01. ひらがなけやき
02. 語るなら未来を…
03. 世界には愛しかない
04. ここにない足跡
05. AM1:27
06. 猫の名前
07. 沈黙した恋人よ
08. パフォーマンスメドレー
09. NO WAR in the future
10. それでも歩いてる
11. 東京タワーはどこから見える?
12. 永遠の白線
13. 手を繋いで帰ろうか
14. 誰よりも高く跳べ!
15. 太陽は見上げる人を選ばない
<アンコール>
16. 僕たちは付き合っている
17. 二人セゾン
18. W-KEYAKIZAKAの詩

音楽ナタリー
シェア / 保存先を選択