矢崎広、柳下大、小川ゲン、佐野岳が出演『Shakespeare's R&J』兵庫公演がまもなく開催

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2018.2.1
『Shakespeare’s R&J~シェイクスピアのロミオとジュリエット~』

『Shakespeare’s R&J~シェイクスピアのロミオとジュリエット~』

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『Shakespeare's R&J』の兵庫公演が2月7、8日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演される。

厳格なカトリック系の高校に通う4人の学生たちが、W.シェイクスピア原作「ロミオとジュリエット」に夢中になっていくさまを描いた本作。脚色をジョー・カラルコ、演出を田中麻衣子が手がけ、高校生役には矢崎広柳下大小川ゲン佐野岳の4人がキャスティングされた。

矢崎広

矢崎広


この作品はシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』に、もう一層、僕たちが高校生であるというのが入ってきます。同時進行している二つの物語がカチッと噛み合えばすごく面白いのですが、そこに辿り着くためには細かい作業が必要になると思っています。作品の世界観はとても好みです。男子高校生たちが、何かに怯えながらも楽しんで『ロミオとジュリエット』を読んでいる。それを覗き見しているような感覚になりました。でも、いつの間にか『ロミオとジュリエット』の世界にも入り込んでいて……。
僕が演じる学生1は、どちらかというと物語の中に入ることに意欲的。リーダーではないけれど、何か火種を持っているような役です。学生1としてロミオを演じながら思うのは、ジュリエットを演じる人が今度はベンヴォーリオを演じるのが面白いなと。恋人が親友になるので。
僕はあまり兵庫県に足を運んだことがないのですけれども、逆に僕のことを知らない方もいらっしゃると思うんですよね。今回の作品が、僕を知ってもらうきっかけや、演劇を楽しんでもらうきっかけになればいいと思っています。そして、兵庫に足を運んだ際には、兵庫のおいしいものを食べて、僕も兵庫のことを好きになれたらいいなと思います。お互いに、お互いに、で(笑)。(矢崎 広)

 

柳下大

柳下大


初めて台本を読んだ時は、どういう衣裳で、どういうセットで、どういう風に4人が動いて…というのが想像できませんでした。どんなパターンも有り得ると感じたからです。自由すぎる脚本。だからこそ、演じる4人が問われる作品だと感じました。正直、ちょっと怖かったです。
台本を読むたびに自分の役への印象が変化します。僕が演じる学生2は、例えば学生1のことが男を男として好きなのか、女性的な気持ちを持って男性が好きなのか。めちゃくちゃ男だけど、女装にちょっと興味があるのかとか(笑)。それによって、ジュリエットの演じ方は全然変わってくるし、ベンヴォーリオの演じ方も変わってきます。
本当にとにかくやり方が色々とありすぎて。キスシーンも、男性が好きでキスをしたいのか、ただキスに興味があるのかによっても演じ方が変わってくると思っています。
兵庫公演は、東京で何公演か本番を重ねてから、より仕上がった状態で迎えることになります。阪急中ホールは、遠くからでもとても観やすく声も届きやすい劇場なので、色々なことがよく伝わると思います。この劇場だからこそ起こる化学反応を、大変楽しみにしています。少人数のお芝居ってあんまりないですよね。それも新しいものとして観に来ていただけたらと思います。(柳下大)

 

小川ゲン

小川ゲン


僕は見た目が若く見られることが多くて。高校生の役を演じることは、自分の中では年相応の役をするよりも自然な感じがするというか…でも、「さすがに30だしな」という気持ちもあります(笑)。
誰もが、恋をして初めて、それまでに味わったことのない幸福感や苦しみ、新たな自分に出会うものだと思います。この男子高校生たちは、実際に恋をする代わりに『ロミオとジュリエット』を通して、まだ見ぬ自分に出会っていく。そういう意味では、誰でも経験するような感覚なのではないかと思います。僕自身も感じてきたことなので、共感します。
自分の役に関して言うと、劇中みんなで台本を取り合っているうちに勢いで相手を叩いてしまい、人を叩いてしまった自分自身に驚くシーンがあります。これまで思いもしなかった自分自身に出会う瞬間ですが、僕もこういうことあるよな、と思います。劇中劇が好きで、魅力的だと思っています。お芝居の中で、男子高校生が感じたことを、演じる僕たちも感じたいです。劇場が変わると全く別のものになるので、僕たちも東京の公演とはまったく別の気持ちで挑みます。 兵庫のお客様と一緒に様々な感覚を共有できることを楽しみにしています。(小川ゲン)

 

佐野岳

佐野岳


台本の中で、ロミオ役をしていた人が、今度はジュリエットのお父さん役になって、ロミオのことを「あんな男は認めない」と言うシーンがあります。そのような面白みが、男子4人が『ロミオとジュリエット』をやる意味に繋がってくると思いました。僕は学生4として、ジュリエットの乳母やティボルトを演じるのですが、それって学生4の感性の中から出てくるものなのかと思っています。まだ稽古も始まっていませんが、何度か台本を読んでいると、何回観ても新しい発見ができる舞台になるだろうと感じています。台本の中では抽象的なことが多くて、その分僕たちで決められることも多いと思っています。自由度が高いだけに色々なやり方があるし、みんなで意見を出し合いながら作品を作っていけるのが嬉しいです。それに、人数が少ないからこそ出せる団結力もありますしね。全く新しいロミジュリがここに誕生します。少しでも多くの人に観ていただきたいと思いますので、ぜひご来場ください!(佐野 岳)

 

公演情報
『Shakespeare’s R&J~シェイクスピアのロミオとジュリエット~』
■原作:W・シェイクスピア
■脚色:ジョー・カラルコ
■翻訳:松岡和子
■演出:田中麻衣子
■出演:矢崎広 柳下大 小川ゲン 佐野岳
■主催:兵庫県、兵庫県立芸術文化センター
■企画製作:トライストーン・エンタテインメト
■料金:全席指定 7500円(税込)*未就学児入場不可
■オフィシャルHP: http://tristone.co.jp/RJ/
<兵庫公演>
■会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
■日程:2018年2月7日(水)〜2月8日(木)
 

 

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