Perfume主催の三人祭、出演者そろって「Puppy love」で大団円

「Perfume FES!! 2015 ~三人祭~」の様子。(撮影:中野修也)

「Perfume FES!! 2015 ~三人祭~」の様子。(撮影:中野修也)

Perfumeがメジャーデビュー記念日の9月21日から計10日間にわたって企画イベント「Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP」が、昨日10月7日に全公演終了。この記事では9月22日に東京・日本武道館にて行われた「Perfume FES!! 2015 ~三人祭~」の模様をレポートする。

2013年に始まった「Perfume FES!!」は、Perfume自らがオファーしたゲストアーティストたちと対バンするライブシリーズ。これまではツアー形式でツーマンライブを行ってきたが、3度目となる今回は「三人祭」と銘打たれ、Perfumeと同じ3人グループ5組が日本武道館に招聘された。

開演時刻になるとステージにPerfumeが登場。続いてPerfumeが毎週月曜日に出演しているTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」より、とーやま校長ことお笑いトリオ・グランジの遠山大輔がイベントのMCとして舞台へと現れる。彼はPerfumeにとって初めての日本武道館公演「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」に観客として参加していたことを明かし、その際のオープニングの様子を事細かに語り始めた。遠山の熱弁に対しのっちは「ねえ、長くなる? まだオープニングなんですけど(笑)」と呆れ顔。遠山の話が終わると、Perfumeはこの日の出演者にオファーをした理由とともに、あいうえお順で1組ずつ紹介した。

トップバッターを務めたのは、2004年にPerfumeと初競演を果たし、この日初めて日本武道館の舞台に立つNegicco。「Perfume FES!!!」恒例の、Perfumeが各アクトにオファーする際に送ったビデオレターの上映のあと、ステージに緊張した面持ちの3人が登場する。「Perfumeさん、おめでとうございます! そして今日はNegiccoを呼んでくださって本当にありがとうございました。あ~ちゃんの『またいつか同じステージに立ちましょうね』っていう言葉が自分たちのがんばれる力になりました。今日は憧れの武道館でのライブです! そしてNegiccoはこれからも尊敬するPerfumeさんの背中を見てがんばりたいと思います!」とNao☆がメンバーを代表して挨拶し、「圧倒的なスタイル」で華やかにライブの幕を開ける。この楽曲ではPerfumeメンバーもおなじみのラインダンスに加わり、6人が肩を組んで息の合ったステップを踏む様子に会場中から大歓声が沸き上がる。Perfumeがステージを去ったあと、Negiccoは「トリプル!WONDERLAND」「ねぇバーディア」を披露して出番を終えた。パフォーマンス終了後のトークコーナーでは、Negiccoが「サトウの切り餅」のCMに出演していることが話題に。その中でNao☆は「Perfumeさんって、お餅だったら“しょうゆじょうゆ”が好きっていうのを聞いたんですけど……」と口にし、あ~ちゃんが「しょうゆ……じょうゆ?」と聞き返すと、自身の間違いに気付いたNao☆は膝から崩れ落ちる。あ~ちゃんはその様子を見て「かわいい! 砂糖醤油ってたぶん言いたかったんだと思う(笑)」と微笑んでいた。

Perfumeの大ファンを公言する空想委員会は「春恋、覚醒」で演奏を開始。パワフルなサウンドで会場の熱気を急激に引き上げる。三浦隆一(Vo, G)は「Perfumeさん、結成15周年、そしてメジャーデビュー10周年おめでとうございます!」とお祝いの言葉を述べ、ダンサブルな「空想ディスコ」へと突入。この楽曲ではPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」のフレーズやコール&レスポンスを曲中に取り入れ、さらには最後のポーズまでバッチリ決めてオーディエンスのハートをつかんだ。万感の表情の三浦は「本当に幸せです」と幸せを噛み締め、「いつか必ず『空想委員会フェス』をやります。そのときにPerfumeさんをブッキングします」と宣言。「Perfumeさま、Perfume関係者さま、その際にはギャラの交渉をよろしくお願いします」と付け加えて会場の笑いを誘った。最後に彼らは「劇的夏革命」を爽快に届け、演奏を終了。トークコーナーでは三浦がかしゆかとの握手をかけてPerfumeにまつわるクイズに挑戦。「ジェニーはご機嫌ななめ」と答えるところを「Dream Fighter」と答えてしまい、握手はお預けとなった。

続いて登場したのはPerfumeと同じアミューズ所属で同い年のWEAVER。彼らのライブは「僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~」と「Hard to say I love you~言い出せなくて~」のメドレーで始まり、杉本雄治(Piano, Vo)の美しい歌声とリズミカルに奏でられるピアノサウンドに観客たちは思わず体を揺らす。最新シングルの表題曲「Boys & Girls」を経て披露されたのは、WEAVERがデビュー前にSEとして使用していたというPerfumeの「シークレットシークレット」。楽曲の終盤で鍵盤を叩く杉本のもとに河邉徹(Dr, Cho)と奥野翔太(B, Cho)、そしてPerfumeの3人が集い、6人による連弾が披露されると客席から歓声が飛んだ。連弾が無事に成功すると、あ~ちゃんは「最高だよー! 超うれしい!」と絶叫。Perfumeは自分たちが弾くために鍵盤に貼り付けた目印のシールを剥がし取り、舞台袖へと去っていった。その後WEAVERは「Shall we dance」と「くちづけDiamond」をプレイ。大きな拍手を浴びながらステージを下りた。

Perfumeの“古参”ファンとして知られるピエール中野(Dr)が所属する凛として時雨は「Who What Who What」でライブの口火を切る。TK(Vo, G)、345(Vo, B)、ピエール中野による轟音のバンドアンサンブルで、これまで和やかだった日本武道館が瞬く間に緊張感のある空間へと変貌する。3人は「SOSOS」のスリリングなサウンドでオーディエンスを圧倒したあと、TKがPerfumeへ「いつもピエールさんがお世話になっております」と感謝。さらに「ボーカルギターのTKです」「ボーカルベースの345です」「ドラムスのピエール中野です! 3人合わせて……」、「凛として時雨です!」とPerfumeの挨拶を真似て観客を驚かせた。バンドはピエール中野がPerfumeメンバーから「キルユー」と呼ばれるきっかけとなったナンバー「nakano kill you」やTKと345のハイトーンボイスが響き渡った「感覚UFO」などキラーチューンを連発。ラストに「傍観」を熱演し、壮絶な余韻を残して颯爽と去っていった。演奏後のトークにはピエール中野のみが登場し、まくしたてるようにPerfumeのことをどれだけ追いかけてきたのかについて熱弁を振るう。話を横で聞いていた遠山も「ピエール中野と掟ポルシェはすごい」と絶賛するが、最後の最後にあ~ちゃんがピエール中野の「Perfume」はイントネーションが違うと指摘し、会場は笑いに包まれた。

そしてこの日最後のゲストはPerfumeの3人が大ファンだというフジファブリック。彼らは「虹」で演奏を開始し、山内総一郎(Vo, G)は冒頭から渾身のシャウトを響かせる。勢いを絶やすことなく「Sugar!!」になだれ込むとオーディエンスのテンションが急上昇。山内はサポートのBOBO(Dr)を含むメンバーを紹介し、最後に「あと1人、志村正彦という者もいます。我らがフジファブリックでございます」と告げる。「夜明けのBEAT」ではPerfumeとのコラボが実現。フジファブリックとの共演に3人は大興奮の様子で、特にあ~ちゃんは歌詞が飛んでしまい歌えなくなるというハプニングに見舞われた。最後は金澤ダイスケ(Key)が電飾を施したショルダーキーボードをアグレッシブに奏で、加藤慎一(B)がファンキーなフレーズを鳴らした「バタアシParty Night」、荘厳な雰囲気を持つ「Green Bird」、そして軽やかなピアノロックナンバー「LIFE」を3曲続けて届け、ステージを締めくくった。

この日のトリはもちろんPerfume。場内に「Pick Me Up……Pick Me Up……」というフレーズがリフレインすると、客席が一斉に色めき立つ。3人は一瞬の暗転のうちにポジションにつき、「Pick Me Up」「レーザービーム」「GLITTER」「NIGHT FLIGHT」と4曲連続で披露。凛として時雨も真似たおなじみの自己紹介が終わり、あ~ちゃんは「ほかの出演者さんのファンの方々も一緒に『Perfumeです!』ってやってくださって、ありがとうございます。私たち、まだまだ若者で、これからなんですけれども、最後にやらせてもらっていいのだろうか……」と遠慮がちに口にする。「P.T.A.のコーナー」では、いつも通りさまざまなアーティストの楽曲を引用して会場を1つに。3人がイベントタイトル「三人祭」にちなみ三人祭の「チュッ!夏パ~ティ」を歌った際には、キュートに歌い踊る彼女たちの姿を目に焼き付けるべくオーディエンスはステージへ熱い視線を注いだ。そしてPerfumeは「FAKE IT」「チョコレイト・ディスコ」と2曲連続で届け、ライブ本編を終了させた。

アンコールでPerfumeはこの日の出演者をステージへと招き入れて、「Puppy love」を披露。あ~ちゃんは山内と2人でステップに腰掛けて歌い、その仲睦まじい様子に歓声が上がる。凛として時雨からはピエール中野のみの参加となったが、渾身のエアドラムでステージの盛り上げに一役買っていた。ゲストを送り出したPerfumeは「笑いすぎてここ(ほっぺたの)の筋肉が痛い」「幸せじゃね」「好きっていう原動力はすごい」と口々に語り、愛と笑顔に満ちたPerfumeの「三人祭」の幕を下ろした。

Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP
Perfume FES!! 2015 ~三人祭~
2015年9月22日 日本武道館 セットリスト

Negicco

01. 圧倒的なスタイル
02. トリプル!WONDERLAND
03. ねぇバーディア

空想委員会

01. 春恋、覚醒
02. 空想ディスコ
03. 劇的夏革命

WEAVER

01. メドレー(僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~、Hard to say I love you~言い出せなくて~)
02. Boys & Girls
03. シークレットシークレット
04. Shall we dance
05. くちづけDiamond

凛として時雨

01. Who What Who What
02. DISCO FLIGHT
03. SOSOS
04. nakano kill you
05. 感覚UFO
06. 傍観

フジファブリック

01. 虹
02. Sugar!!
03. 夜明けのBEAT
04. バタアシParty Night
05. Green Bird
06. LIFE

Perfume

01. Pick Me Up
02. レーザービーム
03. GLITTER
04. NIGHT FLIGHT
~P.T.A.のコーナー~
05. FAKE IT
06. チョコレイト・ディスコ
<アンコール>
07. Puppy love

音楽ナタリー
シェア / 保存先を選択