予想の斜め上をいくハチャメチャぶり! 舞台『おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME2~』東京公演ゲネプロレポート
-
ポスト -
シェア - 送る
(c)赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2018
2018年3月1日(木)、舞台『おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME2~』東京公演が開幕した。今作は2月23日(金)から26日(月)の間、梅田芸術劇場 メインホールにて大阪公演が行われたばかり。すでに大反響を呼んでいる6つ子たちの新ステージが、いよいよTOKYO DOME CITY HALLに上陸した。
舞台第一弾は、2016年9月から10月にかけて東京・大阪にて上演。舞台化が発表されるや否や話題沸騰、
(c)赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2018
ゲネプロ前には囲み会見が行われ、6つ子役とF6役のキャスト12名が登壇した。一足先に行われた大阪公演について、おそ松役の高崎は「前回以上にたくさん稽古をしてしっかりと作り上げてきたものを披露したのですが、お客様の“待ってました感”をひしひしと感じました」、F6おそ松役の井澤も「大阪はパワフルでお笑いに厳しいイメージがあったんですけど、キャストやスタッフさんたちの協力もあり無事にクリアできたと実感しています」と、それぞれ手ごたえを感じることができた様子。
第一弾よりパワーアップした点を問われると、チョロ松役の植田は「前回は各キャラクターの個性を前面に押し出していましたが、今回は新しいことにも挑戦しています。全員で予想の斜め上を目指してやっているので、パワーアップしていることは間違いないです!」と頼もしい回答。F6チョロ松役の小野も「2回目なのでパワーアップすることは当たり前なのですが、今回はお客様の反応もパワーアップしていると感じてとても嬉しかったです」と笑顔で答えた。
また、稽古時のおもしろエピソードを聞かれた高崎は、「稽古最終日にカラ松役の(柏木)佑介が“今回俺、全然おもしろいことやってないけど大丈夫かなぁ”と言ってきたんですけど、安心してください、ちゃんとうざいです(笑)。自分(柏木)とカラ松がマッチしすぎて、面白いことを面白いと思えなくなってるみたいで」と明かし、笑いを誘った。
さらに今回、舞台キャスト陣をアニメ化したイラストも解禁された。テレビアニメ「おそ松さん」のキャラクターデザインを手掛ける浅野直之氏が、本舞台のために描き下ろしたもので、12名全員がアニメの世界観そのままにデフォルメされている。それぞれのパネルを手にしたキャスト陣からも「似てる!」「かわいい!」と歓声が上がり、嬉しそうな笑顔を見せた。
会見は和気あいあいとした雰囲気で進行。1人ずつ意気込みを語っていく場面では代わるがわる誰かがツッコミ役に回り、記者との質疑応答ではサービス精神たっぷりに答えてくれる。始終にぎやかで、まさにおそ松さんの世界をそのまま切り取ったかのようだった。
(c)赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2018
本編は、第一弾と同じく短編オムニバス形式になっている。松野家の何気ない1日を覗きながら、その途中でF6の夢物語を挟むような感覚で、まるでアニメを見ているかのようにテンポよく進んでいく。その中でおそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松という個性のぶつかり合いでしかない6つ子たちの関係性を忠実に再現。仮にキャストのシルエットだけが映されても見分けがつくほど、各キャラクターを研究し尽くしているのが分かる。
ストーリーについて深く触れることはできないが、とにかくテンポが絶妙すぎて飽きる隙を与えてくれない。一つひとつの話が短いからこそ簡潔で分かりやすく、ネタの伏線を回収していく場面では感嘆にも値する笑い声が起きた。
(c)赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2018
ありとあらゆる夢を与えてくれるF6は、登場のたびに会場の雰囲気を一新。真顔のまま全力でバカなことをする姿がクセになり、次は何が始まるのか?と、まるで新しいテーマパークへ訪れたかのようにワクワク感が止まらない。
出口亜梨沙演じるトト子の妄想もとい暴走ぶりも健在で、ひとしきり笑わせてくれた後には爽快感すら待ち受ける。窪寺昭演じるイヤミもハチャメチャ感たっぷりで、全身全霊で繰り出す“シェー”がなんとも清々しい。KIMERU演じるチビ太と原勇弥演じるハタ坊は第一弾からの続投。ストーリーによってキャラクターの振り幅が大きいチビ太と、シュールさにますます磨きがかかったハタ坊が、6つ子たちの日常に彩りを添えてくれる。
(c)赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2018
本編終了後、お待ちかねのライブでは客席を巻き込んでの大騒動。この日のゲネプロでは、F6カラ松が愛ある(?)ドS発言で記者席を煽っていたのが印象的だった。実際のところ、記者席からも遠慮なく笑い声があがっていたこの日の光景は、なかなか貴重な体験だったかもしれない。本編からライブまで誰もが気兼ねなく笑顔でいられることが“松ステ”一番の魅力なのだと感じた。
舞台『おそ松さん on STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME2~』は、3月11日(日)までTOKYO DOME CITY HALLにて上演。千秋楽公演では全国の映画館にてライブビューイング上映も決定している。
尚、キャストからのコメントは以下の通り。
高崎翔太(おそ松役)
東京公演は距離も近いし、すごく良い環境の舞台に立たせてもらえるんだなと思っております。観に来たひと1人1人に満足して帰っていただけるような、松野家の一生を僕達が背負って第3弾、第4弾、第10弾くらいまで続いていくような作品にしたいと思っています。ぜひとも楽しみにしていてください!
柏木佑介(カラ松役)
僕らの意気込みは充分に伝わったと思いますので、柏木佑介の意気込みとして、「カッコイイだけじゃないカラ松をお届けしたい」という意気込みを伝えたいです。
植田圭輔(チョロ松役)
今回は、前回よりもハチャメチャなことに挑戦しています。ただ脱ぐだけじゃない、ただお尻を出すだけじゃない、予想の斜め上を目指してやってるのでパワーアップ間違いないです!
北村諒(一松役)
第一弾より個々としても全体としてもすごくパワーアップしています。松野家に遊びに来たような気軽な気持ちで観ていただけたら嬉しいです。
小澤廉(十四松役)
東京公演は限界を超えたい。スリッパでできることも限界を超えてやっていきたいと思います。笑顔で帰ってもらえるようにがんばっていきたいと思います。
赤澤遼太郎(トド松役)
天下を取れる舞台だと思っております。ニートの童貞が天下取れるようにがんばっていきたいと思いますのでどうか皆さまよろしくお願いいたします。
井澤勇貴(F6おそ松役)
本日から千秋楽まで真面目にふざけるということをテーマにがんばりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
和田雅成(F6カラ松役)
前回と大きく違うところは劇場の大きさ。3階の
小野健斗(F6チョロ松役)
何よりも大阪で感じたのはお客様がパワーアップしていることです。大阪公演を終えてチームワークが良くなったF6を東京でも披露したいと思います。
安里勇哉(F6一松役)
F6も6つ子も前回よりパワーアップしています。ぜひいろんなところに注目してもらいたいです。ティッシュが空を舞いますのでぜひそこも注目してください。
和合真一(F6十四松役)
芝居だけでなくF6の歌ありダンスありであんなこともこんなこともやりますので、世界中のエンターテイメントを凝縮したといっても過言ではない舞台になっています。みなさんに笑顔で帰ってもらえるようにがんばっていこうと思います。
中山優貴(F6トド松役)
前回に引き続き6つ子とF6は同じキャストということで、さらにパワーアップしたところを皆さんにお届けできると思います。6つ子もF6も本当に個性は強いですが、団結力はどこの舞台にも負けないと思っています。ぜひ期待してください!
(c)赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2018
取材・文=堀江有希
公演情報
千秋楽ライブビューイング
日時:2018年3月11日(日)16:55上映開始
来場者特典:キービジュアルを使用した6つ子とF6の姿が交互に見えるチェンジングポストカード
詳細は公式サイトへ
■オフィシャルHP : http://osomatsusan-stage.com/
■オフィシャルTwitter: @osomatsu_stage