結城洋平×大歳倫弘(ヨーロッパ企画)が見せる“家族”がテーマの最新作　結城企画 第三回公演『瞬間、今、おれ、わたし、やるっきゃない』

俳優・結城洋平が主宰する、結城企画　第三回公演『瞬間、今、おれ、わたし、やるっきゃない』が2018年6月27日から7月1日まで下北沢・小劇場B1にて上演される。このたび、主宰の結城洋平と脚本演出の大歳倫弘のコメントと共にあらすじ・ビジュアルが公開された。

「バトル手みやげロワイヤル、開催」というキャッチコピーがついた第三回公演は、同年代の2人が“家族”をテーマにつくりあげる未体験家族劇。キャストには、俳優として数多くのドラマに出演し声優や脚本家としても活躍の場を広げている吉田ウーロン太、あらゆるクリエーター達から支持され演劇界で注目を集める女優・望月綾乃（ロロ）、ナンセンスで風刺の効いた作風で話題の劇団「犬と串」で独特な存在感を示す満間昂平(犬と串)を迎える。

 

＜主宰　結城洋平コメント＞
先日、3つ歳上の姉が結婚しました。自分より5つ歳下のドイツで活躍するプロ野球選手と。とても素敵な好青年で歳下なのに自分よりしっかりしています。頼りになるお兄ちゃんです。姉に「入籍おめでとう」と電話した時になぜだか涙が出ました。なぜ泣いたのかは自分も分かりません。私自身も結婚してから3年が過ぎ、改めて家族について考える機会が増えました。家族という認識が無くても家族だったこれまで。新しい家族が増え、家族という認識を客観的にもった今。同世代の大歳さんと共に、家族の話を創っていけたらなと思いました。瞬間、今、おれ、芝居ができていることに、観に来てくださる方がいることに感謝しながら、やるっきゃない。

＜脚本・演出　大歳倫弘(ヨーロッパ企画)コメント＞
結城さんといろいろとディスカッションを重ねていく中で、「家族」というキーワードに行き着きました。僕の家族は、僕が久しぶりに帰省しても「最近どうだ？」とか「仕事は順調か？」とか、帰省した息子と話す定型のような会話をしません。昨日あったテレビの話しとか、近所で最近起ったニュースの話しとかをします。だから僕は、「元気でやってますよ」、「仕事もなんとかなってますよ」と、テレパシー的に伝えるべく、帰省する際は、ちょっと高級なお土産を持って帰ったり、高めの服を着て帰るようにしています。でも、ふと思ったんです。僕がしているように、遠回りに何かを伝えようとする行動を、逆に家族の皆も僕にしているんじゃないか、と。そんな考えが、今回の劇の出発点になっています。ちょっと長くて覚えにくいタイトルは「そろそろ言葉で伝えないと」という登場人物達の思いを表しています。帰省の際持って帰るシュークリームを軸に、家族の不思議な一面を切り取るコメディです。