難病と闘う5人の子供の日常 仏発の記録映画『子どもが教えてくれたこと』

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2018.4.11
 ©Incognita Films – TF1 Droits Audiovisuels

©Incognita Films – TF1 Droits Audiovisuels

映画『子どもが教えてくれたこと』の予告編が公開された。

6月から東京・シネスイッチ銀座ほか全国で公開される『子どもが教えてくれたこと』は、難病を患う5人の子供、アンブル、カミーユ、イマド、シャルル、テュデュアルが、それぞれ疾患による痛みや闘病の辛さの中で治療を続けながら、家庭や学校の仲間たちと過ごす時間に楽しさや喜びを見つける姿を追ったドキュメンタリー。

監督は、自身の娘を病気で亡くした経験を持つフランス出身のジャーナリストであるアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン。同作は『ジッフォーニ映画祭』GEx部門の作品賞を受賞。フランスで23万人の動員を記録している。

今回公開された予告編では、子供たちが医療機関で治療を受けるシーンや、玩具で遊ぶ場面、「ぼくの肌は薄い紙みたいにすぐに破けるんだ」「ぼくの病名は腎不全。友達に毎回説明するのは結構大変だよ」「悩みごとは脇においておくか付き合っていくしかないの」「病気でも幸せになれるんだよ」と話す様子などが映し出されている。あわせてエンディングに使用されたDOVESの“There Goes The Fear”も確認できる。

アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン監督のコメント

この作品を通して、子どもたちは“いまこの瞬間”を生きることの大切さを改めて教えてくれました。過去を振り返るのではなく、未来を予測するわけでもなく、ただ目の前にある、ありのままの日常、そしてその瞬間を。これは、私自身が体験を通して学んだことでもあります。
人生を一変させる試練というものは、自ら選んだものではないけれど、そうした試練をどのように生きるのかは自ら選ぶことができる。なぜなら人生をどのように導くか、決めることができるのは自分でしかないのだから。これもまた、彼らが気づかせてくれたことです。
そして私自身、かつては彼らと同じように、シンプルながらも人生に対して明確なビジョンを持つ子どもであったことも、改めて思い出させてくれました。
彼らのお陰で、人生を恐れず、どんな状況であろうといまある人生を愛せるようになった気がしています。

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