あいみょん 歌って、踊って、笑って、時には拳を振り上げジャンプして、今という瞬間を必死に生きた先に辿り着いた次への扉

動画
レポート
音楽
2018.5.7
あいみょん 2018.3.30 撮影=鳥居洋介 

あいみょん 2018.3.30 撮影=鳥居洋介 

画像を全て表示(11件)

AIMYON TOUR 2018-TELEPHONE LOBSTER-
2018.3.30(金)渋谷 CLUB QUATTRO

ラフな服装でラフに登場したあいみょんがアコースティックギターを抱え、ともにツアーを廻ってきたバンドメンバーと顔を見合わせると、満員御礼、ギュウギュウ詰めの渋谷クアトロに「ふたりの世界」が広がっていく。なかなか素直になれないけれど、ほんとはとってもシアワセになりたい女の子が、あいみょんの歌声と表情と軽やかなリズムに乗って生き生きと動き出す。なんて思っていたら、2曲目は「幸せになりたい」だった。日常からポロリとこぼれ落ちたみたいな生身の言葉もあれば、インスピレーションを元に書かれた豊かな物語もあり、情景を淡々と綴った歌もある。ただ、どの登場人物もイビツで、正直で、さみしがり屋で、必死で、だけどどこか冷めてもいて、とてもとても愛おしい。

あいみょん 2018.3.30 撮影=鳥居洋介 

あいみょん 2018.3.30 撮影=鳥居洋介 

誰もが心の奥深くにそっとしまっているドロドロな感情を、みんなでクラップせずにいられないフォークロックに昇華させた「好きって言ってよ」を聴きながら、「愛を伝えたいだとか」で繰り出されるファンクなグルーヴにカラダを揺らしながら、曲が進むたび、目の前の景色をガラリガラリと自在に塗り替えてしまうあいみょんの音楽に浸ることで、ココロが解されていく。メンバーが一旦ステージを降り、ひとりギターを掻き鳴らして歌う「生きていたんだよな」は、希望に満ちたとびきりやさしい応援歌として響いた。

「弾き語りを原点とか言うとカッコつけてるみたいやけど」なんて照れつつ、「次の曲もソファに座りながら作った」と言って歌い始めたのは、新曲「わかってない」。反復する<わかってない>というフレーズの隙間から、わかってほしい想いが溢れ出す女の子の歌。メンバーが再登場し、ピアノの流麗なフレーズが随所できらめく「分かってくれよ」は、自分の“すき”をわかってほしい男の子の歌。恐らく、生まれた時期も理由も違うであろう2曲を続けて手渡すことで、聴き手の中に新たなストーリーが広がっていく。

あいみょん 2018.3.30 撮影=鳥居洋介 

あいみょん 2018.3.30 撮影=鳥居洋介 

ツアータイトル『テレフォンロブスター』について、「大好きなサルバドール・ダリの「ロブスターテレフォン」からいただいた」というMCを聞きながら、ダリにとってロブスターや電話には強い性的意味合いがあり、そのオブジェには不安と愛が込められていることを思い出して、なんだか妙に納得してしまった。ライブを観ている間はもちろん、帰り道に友人と感想を言い合いながら、少し時間が経った今はひとり妄想してあれこれ繋げたり、膨らませたり、ぶっ飛ばしていくのが楽しい。そういうところもダリの作品とちょっと似ているのかもしれない。そう言えば、オープニングSEはフィンガ−5の「恋のダイヤル6700」だったな(笑)。

「憧れてきたんだ」で改めて自分が音楽を作り続ける理由を高らかに宣言した上で、「貴方解剖純愛歌~死ね~」を喉元に突きつける。さらに新曲「夢追いベンガル」で軽快に強烈に追い打ちをかける。「RING DING」は音源の何倍もカッチョ良かった。上京時の寂しさから生まれたという「風のささやき」の<僕の居場所はどこだい?>という最後の投げかけを、満員のクアトロで共有する喜び。ラストナンバー「君はロックを聴かない」まで、ひとり残らず全員が全力で突っ走った。

あいみょん 2018.3.30 撮影=鳥居洋介 

あいみょん 2018.3.30 撮影=鳥居洋介 

アンコールでは、4月25日リリースのニューシングル「満月の夜なら」を披露。ドラムとギターのリズムを軸に置いたシンプルなバンドサウンドと、歌とラップを奔放に行き交うあいみょんの歌声が、響き合いながら、溶け合いながら、官能的な心象を描いていく。会場にいた大半が初めて聴いたというのに、フロアを大きく揺らしながら、あいみょん以外の何者でもない世界に吸い込まれていく。<どうせ死ぬなら二度寝で死にたいわ>クアトロの壁も天井も突き抜けそうなほど大きな声で叫んで始まった「どうせ死ぬなら」は、本日のお別れ曲であり、生きている証であり、再会の約束。あいみょんもバンドメンバーもオーディエンスも、歌って、踊って、笑って、時には拳を振り上げジャンプして、今という瞬間を必死に生きた先に辿り着いた次への扉だった。この扉の先には、きっともっとうんと大きな景色が待っている。

取材・文=山本祥子 撮影=鳥居洋介

あいみょん 2018.3.30 撮影=鳥居洋介 

あいみょん 2018.3.30 撮影=鳥居洋介 

 

リリース情報

4thシングル「満月の夜なら」
2018年4月25日発売
WPCL-12877 ¥1,080(税込)
1.満月の夜なら
2.わかってない
3.満月の夜なら (Instrumental)

ライブ情報

AIMYON TOUR 2018 
-TELEPHONE LOBSTER- ADDITIONAL SHOW “TAIWAN”

6/22(金) Legacy Taipei
OPEN 18:30 START19:30
チケットプライス:NT$1,800
台湾公演特典
ライブ終了後 本人サイン会

La.mama 36th anniversary 『道玄坂異種格闘技戦 vol.103』
5月9日(水)LIQUIDROOM

Love sofa Tokyo
5月13日(日)代官山UNIT/UNICE

TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2018
5月26日(土)新木場・若洲公園

LOVE MUSIC FESTIVAL 2018
6月1日(金)新木場Studio Coast

あいみょん × 渋谷La.mama共同企画 「弾き語り-330-vol.5」
6月16日(土)・17日(日)渋谷La.mama

JOIN ALIVE 2018
7月15日(日)いわみざわ公園(野外音楽堂キタオン&北海道グリーンランド遊園地)

カローラ福岡 Presents NUMBER SHOT 2018
7月21日(土)国営 海の中道海浜公園 野外劇場・子供の広場

MONSTER baSH 2018
8月18日(土)・19日(日)国営讃岐まんのう公園 (香川県仲多度郡まんのう町)
※出演日は後日発表

SUMMER SONIC 2018
8月18日(土)ZOZO マリンスタジアム&幕張メッセ
シェア / 保存先を選択