Amelieインタビュー 最新作『ビューティフルライフ』が照らす、歓びも悔しさも引き連れて進む道
Amelie 撮影=風間大洋
Amelieがキャリア2枚目となるフルアルバム『ビューティフルライフ』を5月30日にリリースする。バンドが思い描く理想に向かって、ジワジワと進んでいるという実感は持ちつつも、思うようにはいかない現実とも向き合い、足掻いてもきたここ数年の活動から、スッと視界が開けていくような――もちろんどんな反応があるかが分かるのはまだ先の話だが、少なくとも一発聴いた時点でそんな予感に満ちている今作。原点回帰した部分や正統進化を遂げた部分、新たな試みなど、アルバムのキモとなりそうなポイントを軸に、メンバー4人がじっくりと語ってくれた。
順風満帆とまではいかない状況を“ビューティフルライフ”と言えるのが、すごく自分たちらしい
──『ビューティフルライフ』、自分たちがどういうバンドであるのか、どう戦うのかを明確にした上で、それをまっすぐ出した作品であると受け取りました。
一同:ありがとうございます!
──当然バンドの現状や、制作期間の前後に抱いた想いも反映されていると思いますが、完成させてみて何を感じますか?
mick:Amelieがバンドとしてデカくなって、ひとまわりレベルアップした実感はあります。その上で、「ステップ×ステップ」を作っていたときにあった、いろいろな悔しいことや叶わなかったことに向かって目標を立てて、一歩ずつ歩いていこうぜという。上がり下がりみたいなものも、「それすらいいじゃん」「それがあるから楽しいじゃん」みたいな、喜怒哀楽を受け入れられてきた途中なんだけど……なんて言ったらいいんだろうなあ。
直人:昔からテーマにしていた、お客さんや聴く人と同じ目線の等身大を、改めて今の状況で発信したいからこその『ビューティフルライフ』というタイトルなんです。クアトロに2回挑戦して、どちらもめちゃくちゃいい日にできたと思うんですけど、ソールドアウトできなかったのが悔しくて。その上さらにリキッドルームに挑戦しようとしている。順風満帆とまではいかない今の状況を“ビューティフルライフ”と言えるのが、すごく自分たちらしいなって。もしクアトロも余裕でソールドアウトしていて、リキッドルームも誰が見てもいけるっしょっていう状況でその言葉を言うのは、何かちょっと違うなので。
──それはただ有頂天になっているだけでしょうね(笑)。
直人:そうですね(笑)。かといって、全然うまくいっていない状況で言うのも何か違うし。悔しさはありつつも前に進んでいる実感はある状況で、「幸せは気づけばそこにあるんだよ」ということを、アルバムの中で大きく打ち出したい――というのが、今回ですよね?
mick:はい!(笑)
あっきー:それに前より素に戻った気がします、アルバム全部を通して。原点回帰というか。
アサケン:そうだね。原点回帰はちょっとある。
あっきー:今まではかっこつけて、アー写とかもキリっとしていたりして、笑っているアー写がなかったんですよ。今回は本当の意味での“素の素”っていう感じです。
──自然体でありつつも、mickさんからは一回りデカくなれたという言葉がありました。
mick:規模とか会場とかの話ではなくて、お客さんとの距離感やライブ自体の雰囲気だったりが、よりライブバンドらしくなれてきたのかなと思って。
直人:お客さんの反応も変わってきたよね。
mick:うん。
あっきー:ここ最近はどの対バンでも自信を持ってやれるようになった気がします。昔は少なからずあったんですよ、「スタジオに入れていないけど、今日のライブ大丈夫かな」とか。でも今は久々にライブをやっても、全員一致で今日はカマせたっしょ!っていうライブをしていて、そういう自信がついたのが一番デカい。そこはやっぱmickがすごいです。俺らを引っ張ってる感が出てきた。
mick:そんなつもりない(笑)。
──意識的ではないんですか?
mick:引っ張れるもんなら引っ張りたいですけど――
あっきー:ライブ中に俺とか他のメンバーがミスしたり、テンションが下がってるなっていうときに、顔を近づけて「おああああ!」とかやってくるし。
mick:テンション下がってんじゃねえよ!みたいな。
あっきー:そのときは何を言ってるのかよく聞こえないけど、喝を入れてくれるんだなって。自分が意識してないだけで、めちゃくちゃ引っ張ってると思うんですよ。普段はおちゃらけたり、アホな感じだけど、ステージの上ではリーダーなのかなって俺は思います。
mick:それってボーカルの務めだと思うし、そうあるべきだと思う。Amelieとしてもそうだし、ライブをやるバンドのボーカルとして、肝が座ってきた感じなんですかね?
──視野が広がってきた部分もありそう。ライブをしている最中もいろんなものが見えているというか。
mick:うん。余裕が出てきたんだと思います。
Amelie・mick 撮影=風間大洋
このアルバム、実は野心的なところも結構入ってます
──あともうひとつ、原点に回帰したというお話がありましたけど、活動当初からしばらくの間って、ここまで前向きな言葉を歌っていた印象はないんですよね。
あっきー:よくご存知で(笑)。
──そこはやっぱり、ここ数年の活動のなかで変化してきた部分が、原点に戻りつつも反映されたっていうことですか。
あっきー:はい。曲調とかも含めて。初期は「ライアーゲームじゃ始まらない」みたいな楽曲が多かったんですけど、こういう曲をMV曲にして、リードっていうのは、初かもしれないです。昔の俺らの武器だった部分を、今回一番出したっていう。
アサケン:初期のAmeleって、吐き出す曲が多かったんですよ。
──フラストレーションとかを。
アサケン:はい。[NOiD]に入ってからは、ファン層を広げるためと、自分たち自身が前向きな歌を歌いたいという気持ちで、ポップな曲にしていたんですけど、このデモを聴いた瞬間に“あ、俺がやりたかったのこれだ”っていうのが蘇ってきて。mickから送られてきたときに、「個人的にこれはもうリード候補だ」って、すぐにLINEを返したと思うんだけど。
あっきー:そうそう。そうですね。
アサケン:この曲がこのバンドでリードにならないようだったら、方向性の違いで、やりたいことが何もやれなくなっちゃうんじゃないか?とも思っていたので、この曲がリードになってホッとしてる……と言うと変だけど、これで勝負したかったんだなって。ここ最近のAmelieの流れからいくと逆に新しいことなんで、そこからファン層を広げられるなとも思うし、楽しみです、お客さんの反応が。
──そういう意味では、ちょっと野心的なところもあると。
アサケン:そうですね。このアルバム、実は野心的なところも結構入ってますね。
直人:原点回帰しつつも、ただ戻るだけじゃなくて。今までCDをリリースしてからやってきたことに加えて、もともと持ってた武器ももう一回持ってきましたよっていう感覚ですね。
──前向きさ、ポジティヴな印象は歌詞に一番表れていると思うんですけど、聴く人に寄り添ったり背中を押そう、という姿勢が強まりましたよね。
mick:聴いてくれる人とAmelieが、友達みたいな関係でいたいんだなって、最近ライブをしていても思うし。私が引っ張っていくようなリーダー気質ではないから、偉そうに言えないというか。
──自分の中から出てくる言葉には変化を感じたりはします?
mick:う~ん……気づいていないというか、あんまり思ったことないかもしれないです。
あっきー:吹っ切れた感があるって言ってなかった? たとえば、クアトロ2回終わって、クアトロの呪縛から解放されたみたいな。
mick:ああ。それは言ってたね。
アサケン:全体的に自信というか、「私はこれで大丈夫」みたいな感覚を、特にライブ中に感じますね。背中が大きく感じる。
mick:太ったから?
アサケン:もしかしたらそっちかもしれないけど(笑)、頼もしくなりました。俺はライブ中にmickの立ち振る舞いが一番見れる場所にいるんで、すげえどっしり構えるようになったなと思います。
あっきー:これはマジでこういう場だから言うわけじゃなくて、普通にシビれる部分が増えましたね。
mick:……でも、確かに<これでいいのだ>って言ってますもんね、「ビューティフルライフ」で。
アサケン:うん。振り切った感はあるんじゃない?
mick:「ま、いっか」じゃなくて。これがウチらだ! これが私だ! これでいこう! よし!みたいな。
──弱さを肯定したり許容した上で「でも前を向こう」という歌って、ちょっと悲壮感を帯びて聞こえるときもありますけど、そういうふうに聞こえないんですよね、今作は特に。
mick:ポジティヴに聞こえる?
──そうそう。そんな気がするんですよ。
mick:……そういうことなんだと思います!
あっきー:まとめちゃったよ(笑)。
Amelie・直人 撮影=風間大洋
「シンプル=つまらない」になっちゃうことが一番危険
──制作に関しては、いつ頃から着手したんですか?
直人:「ステップ×ステップ」を作っているときだったかな。去年は一年中ずっと制作しつつ、ツアーをまわってました。
あっきー:スケジュール見返すと、リハ、リハ、リハって書いてあります。一日8時間とか。
直人:めちゃくちゃ怒涛でした。スケジュール帳を見ないと何をしていたのかよくわからないです。
──そういう状況下で曲を生み出していくことの難しさはありました?
直人:今回は難しかったですね。1stのときは、できた曲を集めたらアルバムになったんですけど、今回は初めて「アルバムを作ろう!」ってなってから取り掛かったので、作っても作ってもアルバムとして見えてこないというか。先に“ビューティフルライフ”というテーマがあったら作りやすかったと思うんですけど。
──今回はただ曲をまとめて出すんじゃダメなんだという意識が?
直人:そうですね。1stのときに「1stにしてベストアルバム」って言ってたんで、じゃあ今度は2枚目のベストアルバムを出さなきゃと思うと、同じことをやってちゃダメだと。
──取りかかる上で、ざっくりとしたイメージはあったんですか?
あっきー:遊園地みたいなアルバムにしようという話は、最初にみんなでしてたんですよ。ジャケットとかも遊園地に合わせていたんですけど、やっぱり曲調が似てしまうというところもあって、うまくいかず。アレンジとかに苦労もしたし。
アサケン:「キセキ」を直人が作ってきたあたりで、ようやく骨組みができた感じがするんですよね。これをど頭かもしくはリードに、みたいな話をしたときに、それならもっとこういう曲があったほうが……って少し考えられるようになったんですけど。
直人:そこから、アルバムの1曲目にはオープニングを置きたいなと思って、「キセキ」につながるイントロ曲として「Entrance」を作ったり。
──冒頭の2曲でなんとなくアルバムの色もわかりつつ、次にどんなものが来るんだろう?というワクワク感があるので、そういう意味では遊園地感は残っているかも。そこでいうと今回はドラムの音やフレーズにも楽しさを感じますし。ダイレクトに高揚感を誘ってくるというか。
アサケン:ああ、なるほど。そうですね。ザクザクしたというか、縦ノリというか。跳ね気味なドラムにはしてますね。あまりベタっとした感じにはしないように意識してました。
あっきー:(曲ごとに)リズムが似ちゃってるとか、こう叩くとこの曲と似てるとか、そういう差別化はドラムが一番意識してるかもしれないです。
アサケン:シンプルにしたいというバンドのスタンスは元々あるけど、気をつけないとシンプル=つまらないになっちゃう。それが一番危険なので、気を使いつつやっていますね。
──そこは各パートの解釈や引き出しに関わってきますね。
あっきー:アレンジでは結構ケンカするんですよ。俺はこうしたい、いや、ここはこうだっていう。別に口ゲンカするわけじゃないけど、なんでわかってくれねえんだよってお互いに無言になるのはよくありますね。
──その点で一番難航したのはどの曲?
あっきー:いっぱいあったんですよ(笑)。
mick:でも「愛と呼ぶ」かな? Amelieが始まる前、弾き語りをやっていた頃だから10年前ぐらいに生み出した曲で。Amelieでも初期にライブでやってたんですけど、そのときはロックバラードっていうんですかね? オアシスの「Don't Look Back in Anger」みたいな感じだったんです。その元々のイメージのままだと、『ドラマチック』に入っている「君といま生きている」と似ちゃうねってなったので、エモい感じではなくハッピーな雰囲気にアレンジし直して。
あっきー:レコーディング当日に180度変えました。
直人:オルガンで弾いてたところもピアノにして。
アサケン:あとは(ビートが)シャッフルに変わった。もともとはベタっとしてたんですよ。
──マルーン5を思わせるような洋楽風ピアノポップだと思って聴いてましたけど、オアシスからマルーン5に方向転換したって考えるとすごいことですね。
あっきー:昔から知っているお客さんはびっくりするんじゃないかな。Twitterで「「愛と呼ぶ」が入ってる!」って喜んでいるお客さんがいたんですけど、ちょっと不安です(笑)。180度変わってるんで、もしかしたらガッカリする可能性もなくはない。
アサケン:ただ、出来上がったものを聴いて自分はすごく感動したから、大丈夫なんじゃないかな。
Amelie 撮影=風間大洋
歌う前に年齢と性別を設定するんです
──「愛と呼ぶ」や「Entrance」、歌声が少年っぽく聴こえる瞬間があるのもすごく印象的でした。
mick:少女感というよりは少年感みたいな、今までやったことのなかった音域、声の出し方は入ってると思いますけど、難しかったです。曲ごともそうだし、一曲の中でも声色とか、こういう風に歌おうとか、表情がクルクル変わっていくのがおもしろいし、それができるのが自分の良さなんだと思っていて、歌う前に年齢と性別を設定するんですよ。グラフみたいなのを書いて、この曲はここ、でもこの部分はこっち、みたいな。
――縦軸と横軸があって、「かっこいい⇔かわいい」「クール⇔エモい」みたいな。
mick:そうです。「Entrance」は自分の中では“ケンカを売っているときのバージョンじゃない声”というか、なんというか(笑)。
──「キセキ」の、突き抜けてぽーんと高いファルセットを出していくところ、今までの印象とちょっと違って僕は好きなんですけど、あれは?
mick:「キセキ」は少年とか少女。高校生ぐらいの。
アサケン:「Discommunication」はまた全然別の女性が出てくるもんね。大人というか。
あっきー:年齢高めだよね。
mick:ババアが登場してます(笑)。「Discommunication」とか「フェイク」は。
アサケン:mickは少女とか少年性が強い人だと思ってたんですけど、大人の女性もちゃんと出てくるんだなって思いました。
mick:今までできなかったんだよ、それ。
あっきー:全部グラフで出してほしいですよね。
──いいですね、それを歌詞カードの端っこのほうに載せておくとか。
あっきー:ワックスでよくあるやつですよね。硬め⇔ナチュラルとか(笑)。
Amelie・あっきー 撮影=風間大洋
演奏も含めた全部で勝負する感覚でやってる
──せっかくなので、前回と同じく収録曲の中から各自が「強いて言えばこれを推したい」という曲も知りたいんですけど。
mick:「クルテク」です。今まで歌詞を書くうえで比喩みたいなものを使ったことがなくて、マネージャーとかにも「比喩を使って書いたら、もっと歌詞の世界観が広がるんじゃない?」って言われてて。比喩かぁ……と思いながら書いていたら、なんか暗闇の中を進んでいる感じがして歌詞にあるモグラが浮かんだんです。
──比喩表現にトライするにあたって、インプットしたものとかあるんですか?
mick:本や映画はわりと普段から吸収するようにしていて、「クルテク」っていうタイトルも、チェコ語でモグラなんですけど、絵本もあって、日本でも「モグラくん」っていう名前で出てるんです。すごく前、「クルテク」の絵本とかグッズを売っているお店でバイトしていたことがあるから、そこでインプットしてたのかな。モグラによって自分の新しい扉が開いた感じがあるので、聴いてみてほしいです。
直人:俺は「STAND BY YOU」です。やっぱり、Amelieの一番王道っぽい曲だと思うし、できたキッカケがライブでのmickのMCなんですよ。それに感化されて歌にしようと思って作ったら、めっちゃいい曲ができて。俺らのアルバムって、リードではないけど人気な曲が毎回あるんです。『グッバイ&ハロー』なら「手紙」とか、『ドラマチック』なら「タイムライン」とか。そのポジションになる曲だと思ってます。
アサケン:俺もなると思う。
mick:なると思います!
──たしかに、この曲の歌詞は“言葉”感がすごく強いから、MCから出来たって聞くと納得です。この曲でアルバムが終わっていくのもいいですね。
直人:さっきの遊園地の話があって、1曲目に「Entrance」っていうタイトルを付けて、入り口の曲は作ったんですけど、出口の曲は作っていないんです。最後の曲が「STAND BY YOU」で、入ったら最後、バンドが側にずっといるよっていう流れになったので……たまたまなんですけど、結果オーライでした(笑)。
アサケン:俺は、さっきも言いましたけど「ライアーゲームじゃ始まらない」ですかね。自分の初期衝動やAmelieに入ったキッカケを思い出した曲なので、愛着も湧いてます。共感してくれる人もいる思うし、そうじゃない人には楽しい曲にもなりうる、結構尖った内容のくせに色んな人に受け入れてもらえる曲だと思うんですよ。
──アサケンさんのどストライクはこういう曲なんですか?
アサケン:そうですね。それに演奏を頑張ってほしい人なんですよね、自分は。歌だけでどうにかできる曲やバンドもカッコいいんですけど、自分の好みとしてはどっちも欲しい。他の曲ではあえて「僕は引き立て役でいい」と思ってやっている曲もあるんですけど、この曲は全員が主役のつもりで、演奏も含めた全部で勝負する感覚でやってると思うんですよね。シンセを使ってみたりとか色々挑戦もしてて、みんなに歌って欲しいところもあるから、早くライブでやりたい曲ですね。
──そして、あっきーさん。
あっきー:ずっと悩んでたんですけど、「愛と呼ぶ」にします! 最初の頃からメンバー全員一致で「勝負どきにこの曲をCDに入れよう」って言ってた曲なんですよ。レコーディング当日の本当にギリギリまでアレンジしたし、録る/録らないでも揉めたんだけど、大切な曲だし僕はどうしても入れたくて。そしたら「ここで録らなかったらもう入れないよね」って、mickが言ったんですよ。
mick:うん。もう一生録ることはないねって。
あっきー:それで最終的にはこのアレンジで録って、全員一致で「録ってよかったね」って思えた楽曲です。
Amelie・アサケン 撮影=風間大洋
本当にビューティフルライフじゃん!っていう結果にしたい
──最後に、2018年のAmelieがどうなっていくのか聞きたいんですけど、まずはこの作品が出て、その後のライブでどう見せていくのかというところですよね。各自どういうイメージがありますか?
mick:「ステップ×ステップ」ツアーの、「STAND BY YOU」を作るキッカケになったMCの言葉って、自分ではライブが終わった後に覚えていないんですよ。言おうと思って言ったんじゃなくて、本当にそのとき「本当にあんたらがいないと生きていけないんだよ、うちは!!」っていうぐらいの心全開度だったんですよね。前回はツアーの途中からそうなったけど、今回は最初からそうやってまわれたら、(ファイナルの)リキッドでは素晴らしい空間が待っていると思います。
あっきー:……なんか、深いことを言うのも違うかなと思うんで、もっといいプレイができるように、ベースを頑張ります。
直人:演奏もそうだし、ひとつひとつの意識を高くやりたいなと思います。あと、冬にリリースするが多かったので、夏のこの時期にリリースツアーをまわるのは初めてなんですよ。だから単純に夏にツアーをまわれるのが楽しみです。そういう根本的な楽しみみたいなものはありますし、なんとかここでリキッドを成功させて、本当にビューティフルライフじゃん!っていう結果にしたいです。
――アサケンさんは。
アサケン:100%自信作ができたので、いろんな土地にいって、新しい人とどんどん出会いたいなって。今までと同じやり方を続けても広げていくのはなかなか難しいとも思うので、そこら辺もいろいろ挑戦したいです。リキッドを埋めるためだけじゃなく、まだまだ新しく知ってもらうことも絶対に必要なので。
──そのためのアルバムでもありますからね。
アサケン:ですね。なんか、まだ「ポップで可愛いバンド」みたいなイメージを持っている人が多いんじゃないかなと思うんですけど、ライブは全然そんなことないんです。今回はありがたいことにフェスにもいくつか出られることになったので、とにかく一回でもいいからライブを観にきていただければ「Amelieはライブバンドだ」って分かってもらえると思う。そしたらハマる。リキッドルームにも来たくなると思います。
あっきー:……やべえー。俺めっちゃ恥ずかしいな、なんか。
──え?(笑)
あっきー:俺、いちばん最後にしておいてください。「ベース頑張ります」に「(笑)」をつけて。
アサケン:オチ要員でね(笑)。
取材・文・撮影=風間大洋
Amelie 撮影=風間大洋
ツアー情報
2018年6月16日(sat) 越谷 EASYGOINGS & 越谷 ABBEY ROAD( 自主企画サーキット )
2018年6月22日(fri) 大阪アメリカ村 BEYOND( ワンマン )
2018年6月24日(sun) 名古屋ell.SIZE(ワンマン)
2018年7月10日(tue) 横浜F.A.D
2018年7月14日(sat) 水戸Light House
2018年7月26日(thu) 豊橋club KNOT
2018年7月27日(fri) 神戸 太陽と虎
2018年7月28日(sat) 京都MOJO
2018年7月29日(sun) 岡山 CRAZY MAMA 2nd room
2018年8月3日(fri) 長野J
2018年8月4日(sat) 金沢vanvan V4
2018年8月5日(sun) 新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2018年8月11日(sat) 広島 Cave-Be
2018年8月12日(sun) 福岡 Queblick
2018年8月14日(tue) 山口 周南rise
2018年8月16日(thu) 高知X-pt.
2018年8月17日(fri) 高松DIME
2018年9月7日(fri) 仙台MACANA
- ツアーファイナルシリーズ -
2018年9月14日(fri) OSAKA MUSE
2018年9月16日(sun) 名古屋APOLLO BASE
2018年9月22日(sat) 恵比寿 LIQUID ROOM( ワンマン )
リリース情報
発売日:2018年5月30日(水)
品番:NOID-0025
価格:¥2,500(+tax)
発売元:[NOiD] / murffin discs
販売元:Japan Music System
1, Entrance
2, キセキ
3, ライアーゲームじゃ始まらない
4, ビューティフルライフ
5, 朝は来る ( 関西テレビ「ミュージャック」11 月度 ED テーマ曲 )
6, 愛と呼ぶ
7, step! ( テレビ東京系「ゴッドタン」12 月期 ED テーマ )
8, Discommunication
9, フェイク
10, クルテク
11, STAND BY YOU