Fate/Grand Order×リアル脱出ゲームの夢のコラボ 謎に支配された箱庭「ベーカー街」から脱出なるか? 『謎特異点Ⅰ ベーカー街からの脱出』いよいよスタート!

2018.5.14
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待望の第2部もスタートして、ますます人気がヒートアップするスマホ向けRPG『Fate/Grand Order』(『FGO』)と、制限時間付きの謎解きに仲間と共に挑むライブ感で人気の『リアル脱出ゲーム』がコラボレーション。『FGO』ならではの仕掛けが張り巡らされた【Fate/Grand Order×リアル脱出ゲーム「謎特異点Ⅰ ベーカー街からの脱出」】が、いよいよ5月11日より公演スタートした。今回は東京公演前日の5月10日に開催されたメディア体験会から、その謎の一端に触れていこう。

■成功率15%? 高難易度の謎特異点から脱出せよ!

入口ではフォトスポットとして、ホームズとマシュの等身大パネルが参加者をお出迎え。

人類本来の歴史から外れた「もしも」の事象が発生し、正しい歴史を崩壊させかねない別の歴史が営まれる世界「特異点」。そんな特異点と化した過去に飛ぶ技術「レイシフト」を駆使し、人類史に名を残す様々な英霊「サーヴァント」の力を借りて特異点を修復する特務機関「カルデア」。今回の脱出ゲームでは、プレイヤーはサーヴァントを使役する力を持つカルデアのマスターとなり、「謎めいた」反応を示す「謎特異点」と化した19世紀末のロンドン・ベーカー街へと赴くこととなる。

プレイ開始前には『FGO』本編同様の会話イベントが発生

カルデアのサーヴァントとして現界していたシャーロック・ホームズからと思われる通信の痕跡が、謎特異点と化したベーカー街から連絡にて見つかった。マスターであるプレイヤーはマシュと共にベーカー街へとレイシフトするが、そこに待ち受けていたのは60分以内に謎を解かなければ自分達が特異点ごと消滅するという罠だった……。

ホームズが連絡を絶ったベイカー街でマシュとプレイヤーを待ち受けるものは?

プレイヤーは6人ずつのチームとなり、ランダムに引き当てた6騎のサーヴァントの力を駆使しながら数々の謎へと挑戦することになるが、それぞれに暗号やパズル要素、そしてサーヴァントごとのことなる能力を利用する巧妙な仕掛けが施されている。

テーブル上にはゲームのパンフレットとサーヴァント召喚カードがプレイヤーを待っている。誰が自分のサーヴァントになるかはゲームが始まってからのお楽しみだ

思わず欲しくなるサーヴァント召喚カード

自分のサーヴァントを決め、カードを身につけて脱出ゲームに挑む

複数の謎を手分けして解いて時間を短縮する方法もある!

時間制限があるのでついつい焦ってしまいがちだが、チームの仲間と協力しながら効率良く時間を使い、提示された謎や会話などにも注意することが重要だ。

体験会の結果は12チーム中脱出成功したのは2チームのみ。今回も含めた体験会などでクリアできたのは57チーム中9チームで、成功率15%というリアル脱出ゲームの中でも高めの難易度という今回のゲーム。記者の参加チームも何とか成功できたが、ラスト3分まで悩んだ末の突破というかなりギリギリのクリアだったほどなので、かなり歯ごたえのあるゲームに仕上がっているといえるだろう。

脱出に成功しても失敗しても出口で記念写真を撮れる

ゲームには1人で入場しても、人数が6人に達していないグループに振り分けてくれるので、リアル脱出ゲーム未体験の『FGO』ファンも気軽に参加してみてほしい。

■両者の長所の融合が描き出す、新たな『FGO』の物語

メディア体験会終了後には、ディライトワークス株式会社のFGO PROJECT クリエイティブプロデューサー・塩川洋介氏と、リアル脱出ゲームを企画運営するSCRAPの代表取締役・加藤隆生氏による座談会がスタート。

体験会後の座談会では加藤・塩川両氏がそれぞれのゲームや今回のコラボへの想いを熱く語る。その中で加藤氏が『FGO』プレイ開始時に回した召喚にまつわるとんでもない話も!

今回のゲームの難易度について加藤氏は「リアル脱出ゲームの謎解きに馴れている人でもなかなか解けなかったり、逆にリアル脱出ゲームの経験が浅くても『FGO』に詳しい人は解けたりと、絶妙のバランスに仕上がったのでは」と評価。

塩川氏も「『FGO』を知らなくても、謎の中に散りばめられたヒントにきちんと気付けばクリアできるゲームバランスになっていて安心しました」とコメントした。

ついに公演スタートを迎えることについては、加藤氏は「リアル脱出ゲームは我々(運営スタッフ)とお客さんが一緒になって作りあげる空間エンターテインメントなので、公演を迎えるまでに何度もプレイしながらブラッシュアップしていきましたが、公演がスタートしてからも、日々成長をしていくものになると思います。そんな過程も『FGO』と同じソーシャルゲーム的なものだったんじゃないかと」と作り込みに力を注いだ時間を振り返りつつ期待を語った。塩川氏は「面白くなる確信はありましたが、どれだけの方が『FGO』×リアル脱出ゲームという組み合わせに興味を持ってくださるかが不安でした。しかし東京公演のが完売して、今回のゲームに合わせて開催したお試し謎キャンペーンにもたくさんの『FGO』プレイヤーの方々が挑戦してくださったりと、皆さまの期待を集めながら公演にこぎつけられて本当に良かったと思います」と安堵の気持ちを語った。

今回のコラボレーションは、昨年夏に塩川氏が初めてリアル脱出ゲームをプレイしたことがきっかけだったとのこと。

「最初はただのクイズくらいのイメージがあったのに、実際に遊んでみて空間演出やストーリーと謎解きの一体感に『こんなに物語を表現できるんだ』と感動して、これはぜひ『FGO』でやりたいと思いました」(塩川)

そうして加藤氏もコラボを持ちかけられたのをきっかけに『FGO』をプレイ。

「ソーシャルゲームというより、インタラクティブに物語を楽しむための新たな表現なんじゃないかと思いました。このプレイ体験をリアル脱出ゲームの空間に落とし込んだら、どんなものが生まれるんだろうとワクワクしたのを覚えています」(加藤)

この他にも『FGO』を知っている人も知らない人も納得のメインキャラとしてホームズを選んだという裏話や、サーヴァントをはじめとする『FGO』らしい要素でマスター体験をできる没入感、ギリギリまで作り込んだ結果としてリアル脱出ゲームに馴れている人ほど驚くような初の仕掛けが盛り込めたなど、今回のゲームの様々な魅力が二人の口から語られた。

「謎特異点Ⅰとつけたからには、ⅡやⅢもぜひやりたい」(塩川)
「もっと広い場所での公演や街全体を使うような仕掛けなど、今回の公演を経験したプレイヤーの予想を超えるような発明を盛り込みたい」(加藤)

今後の展開への期待も語られた【Fate/Grand Order×リアル脱出ゲーム「謎特異点Ⅰ ベーカー街からの脱出」】。塩川氏も「FGO PROJECTのコンテンツを作るの本編と同じ感覚で手がけているので、スマートフォン向け『FGO』未経験の方に「これが『FGO』なんだ」と思ってスマートフォンでも遊んでいただきたいですし、『FGO』プレイヤーの方々は本公演でリアルでも『FGO』が楽しめると思って来ていただけたら嬉しいです」と太鼓判を押す内容となっているので、『FGO』とリアル脱出ゲームどちらのファンも、ぜひ今後の各公演でベーカー街の謎に挑んでみてほしい。

会場でゲットできるオリジナルグッズは『FGO』ファンなら要チェック!

取材・文・撮影:斉藤直樹

イベント情報

■Fate/Grand Order×リアル脱出ゲーム「謎特異点Ⅰ ベーカー街からの脱出」

公演情報:東京公演 5月11日~6月10日(SOLD-OUT)
               大阪公演 6月2日~7月1日 大阪ヒミツキチオブスクラップ
               名古屋公演 6月23日~7月22日 ナゾ・コンプレックス名古屋
             札幌公演 8月4日~8月19日 アジトオブスクラップ札幌
               福岡公演 8月4日~8月26日 アジトオブスクラップ福岡・天神
               横浜公演 7月7日~7月22日 アジトオブスクラップ横浜
料金:前売り一般 3,500円 ノベルティ付前売り 4,000円
グループ(6人分)前売り 21,000円 ノベルティ付グループ前売り 24,000円
当日一般 4,000円(各税込)