楠本桃子のゲームコラムvol.74 悪魔を口説きおとせ!『真・女神転生Ⅳ』
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※公式サイトより引用
今回紹介するゲームは『真・女神転生Ⅳ』!
2013年5月23日にアトラスより発売された3DS用RPGです。ダークな世界観と悪魔との駆け引きが人気の女神転生シリーズナンバリングタイトルである本作。仲魔にできる悪魔の数も多く、はじめてでも遊びやすい、まさにシリーズの良いところが凝縮された一本となっています!
【悪魔と楽しむのはバトルか、会話か】
※公式サイトより引用
女神転生シリーズの目玉システムとして最初に挙げるべきは、やはり悪魔会話システム!本作のバトルでは、敵である悪魔を撃破することはもちろん、会話により悪魔を仲魔にしたり、アイテムやマッカ(ゲーム内通貨)を奪い取ったりと、自由度の高いプレイが可能です。時には言葉を巧みに使い、時には相手が喜ぶものをプレゼントし、時には攻撃の実験台となり……。
悪魔との会話は一筋縄ではいかないことが多く、会話の結果は最後までわかりません。悪魔の機嫌を損ねてしまうと、相手に攻撃の主導権が渡ってしまうため、慎重な取引が必要となってきます。見事悪魔のスカウトに成功するか、カウンターを喰らってピンチになってしまうのか、悪魔会話は手に汗握るスリリングな心理戦です。
本作のバトルはプレスターン制。得意属性を突けば行動ターンが増え、逆に弱点属性を食らってしまうと行動ターンが減少。技の数が少なく弱点を突きにくい序盤の難易度は高いのですが、技が揃ってきてからは弱点を突く楽しさに夢中になってしまいます。中盤以降も雑魚戦で油断をしているとあっという間に全滅! ということもしばしば。雑魚だからと甘く見ずに、しっかりと弱点を狙った立ち回りが必要となるバトルです。
本作ではお馴染み悪魔絵師の金子一馬氏はもちろん、新しいデザイナーの方も参戦。あの悪魔やあの天使のデザインも一新されているので、プレイをしていて新鮮な気持ちになります。どのキャラクターもそれぞれ個性的な外見をして、そのキャラクターに関するtipsも豊富なため、悪魔全書(仲魔にしたキャラクターが載る図鑑)を眺めているだけで楽しい本作。神話や歴史の学習も兼ねた面白さを体験できます。
たくさん集めた仲魔は、悪魔合体で新しい仲魔に生まれ変わらせることも可能。悪魔合体でしか手に入らない強キャラクターもいるため、合体を繰り返して理想的な仲魔を作り上げましょう。スキルの継承もわかりやすく簡単になり、より自分好みの仲魔を作りやすくなりました。仲魔の種類も多く、様々な仲魔を集める楽しさも大きな魅力のひとつです!
【主人公の選択で世界が変わるマルチエンディング!】
※公式サイトより引用
本作のエンディングは3種類(他バッドエンド1種類)存在し、主人公が起こした行動や選んだ選択肢により未来が変わります。カオスルート、ニュートラルルート、ロウルート、それぞれのルートはエンディングはもちろん、そこに至るまでの道も大きく変わってくるので、周回プレイも楽しめます。周回プレイ時には引き継ぎ要素があるため、二週目以降はお手軽プレイが可能。その一方で高難易度スタートも選択できるようになるため、歯応えのあるバトルを楽しみたい方にも親切な仕様となっています。
世界観やストーリー描写はダークな雰囲気で人を選ぶものではありますが、それぞれが思う"正義"を軸に繰り広げられる物語は、熱中してしまうこと間違い無し!ダークで怪しげな世界観こそが本作の面白さを引き立てているとも言えます。
【見慣れた街のダンジョンを進む】
※公式サイトより引用
物語の舞台となるのは"東のミカド国"、そして私たちにも馴染み深い街、東京。新宿、渋谷、池袋など、見知った地名も登場します。現実の世界とは異なる世界なのに、どこか見覚えがある街並みが魅力的に映り、散策するだけでもワクワクします。退廃的なフィールドは、ところどころに売却アイテムとなる文明品が隠されています。現代の私たちが使用している道具は、東のミカド国に住むサムライにはとても珍しいもの。そのアイテムに対するコメントも思わず笑ってしまうようなものが多いです。東のミカド国と東京を行き来しながら、人間、悪魔、天使による異種族間のストーリーを楽しみましょう!
【これぞ"女神転生"! 唯一無二のダークなRPG】
※公式サイトより引用
女神転生シリーズに共通しているダークな雰囲気は、本作でももちろん健在。敵である悪魔との会話や悪魔合体など、唯一無二のゲーム性は本作の大きな魅力。他作品では体験することのできないスリルと面白さを持っている女神転生シリーズは、ライトなRPGを好むプレイヤーにも一度味わってほしい作品です。ナンバリングタイトル最新作である『真・女神転生Ⅴ』の製作も発表されたので、発売前の予習をオススメします!悪魔たちとの理不尽すぎる会話を是非、楽しんでみてください。