報道では見えない、北朝鮮の日常を写した写真集『隣人、それから。38度線の北』 特別写真展も開催

2018.5.14
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『隣人、 それから。 』表紙画像

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写真家・初沢亜利氏による最新写真集『隣人、 それから。 38度線の北』 が、2018年5月16日(水)より全国で順次発売される。

平壌市内のカフェで囁き合う恋人同士。

北朝鮮の都市部や地方で普通に暮らす人々を撮った前作から5年。核実験、金正男暗殺と史上最悪の緊張から一転、北朝鮮と韓国は4月末に南北首脳会談、その先には米朝会談と宥和ムードが高まる大変化の時代に、写真家は再び訪朝を繰り返した。眼前には急増した交通量、富裕層の台頭など経済制裁の効力を疑う景色。男女は堂々と逢引し、同性同士も手を繋ぐなど一般市民にも穏やかな空気があった。報道では見えない日常からあの国を考える、必読の一冊となっている。 

北朝鮮国家の理屈と民衆の思っていることが異なることが伝わってくるユニークな写真集だ。朝鮮半島での戦争は絶対に起こしてはいけないと平和に暮らす北朝鮮の人々の写真を見ながら思った。―佐藤優(作家・元外務省主任分析官)本書帯文より。

また、本書の刊行を記念し、写真集未収録作品の展示も含む『北朝鮮2016―2018 初沢亜利写真展』(於:東京・山﨑文庫)の開催も決定した。

平壌市内の公園にて休憩中の人々。

初沢亜利氏からのメッセージ 

写真集『隣人、それから。38度線の北』(徳間書店)の発売に合わせ写真展を開催致します。場所は六本木俳優座搬入口前地下1階の山﨑文庫です。平壌や地方都市、農村部などの作品で、写真集未収録を含む約50点を展示します。

なぜ再度北朝鮮を訪問したのか? 2010~2012年に撮影した前作との違いを発見して欲しい。南北、米朝首脳会談から日朝へ。 北朝鮮をどう理解し向き合えばよいのか? 共に考えるスペースとなればと思います。

未舗装路がまだ残る郊外から見た高層ビル。

書籍情報

隣人、それから。 38度線の北
著者:初沢亜利
判型:A4判変型ハードカバー
定価:本体3000円+税 

筆者情報

初沢亜利
1973年、 フランス・パリ生まれ。 上智大学文学部社会学科卒業。 第13期写真ワークショップ・コルプス修了後、 イイノ広尾スタジオを経てフリーランスとして活動する。 2013年東川賞新人作家賞受賞。 2016年日本写真協会新人賞受賞。 写真集に、 2003年のイラク戦争前後を撮影した『Baghdad2003』、 東日本大震災翌日から一年、 気仙沼を中心に撮影した『TrueFeelings爪痕の真情』、 2010年から2012年に北朝鮮の平壌と地方を写した『隣人。 38度線の北』、 2013年末から1年3カ月沖縄に移住し、 基地問題に揺れる沖縄の現状を多角的に追った『沖縄のことを教えてください』がある。

イベント情報

『隣人、 それから。 』(徳間書店)刊行記念
北朝鮮2016―2018 初沢亜利写真展
◆開催日程
5月17日(木)~8月15日(水)
※オープニングレセプション17日(木)18時~21時

◆開場時間および定休日
17時~27時 日曜日のみ12時~18時
 
 ◆会場
山﨑文庫 (※山崎文庫「崎」はつくりが「立」の字です)
住所:〒106-0032 東京都港区六本木4-8-9地下一階
電話:03-6804-5800
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