バレーボウイズ、“ひがしのまち”東京で合唱祭 新作「卒業/ひがしのまち」のリリースパーティーをレポート

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2018.5.25
金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

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金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~
2018.5.18(Fri) 渋谷WWW

春の卒業シーズンにあわせるかのようにリリースされたバレーボウイズの新作「卒業/ひがしのまち」。カセットテープ・7inchレコードという形態でリリースされたが、どこかノスタルジックさが漂う彼らの音楽にはぴったりであった。そして、そのリリースパーティー『金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~』が渋谷WWWにて行われた。

入場してまず目に止まったのは、学生の集合写真をイメージした顔ハメパネル。他にも大布幕や昭和タッチの絵画、人が三人でも乗ったら窮屈なくらいの幅の手作り感溢れるステージなど、まるで“学園祭”を思わせるような懐かしさ漂う演出たちが迎えてくれ、学生時代にタイムスリップした気分だ。京都精華大学出身の彼ら特有の創造力に長けた装飾の数々に、これから始まる“合唱祭”への期待が高まる。

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

トップバッターは、バレーボウイズとは多くの対バンを重ねているキイチビール&ホーリーティッツ。ボーカルとコーラスの相性抜群なハモりに聴き惚れながら「平成が終わる」「夏の夜」などノスタルジックなナンバーを堪能した。サブステージでは、フォークシンガー・こだまたいちがバレーボウイズとの出会いを思い出深く語り、彼らの楽曲「卒業」をカバーし、会場を盛り上げる。続くは、ファッションデザイナーとして名高くミュージシャンの一面も輝かしい藤原ヒロシ。ステージに登場したその瞬間からオーラが止まらない彼は、バレーボウイズ・前田流星(Vo.)が4年間通っていた京都精華大学の教授だという。南国気分を味わうかのような、どこか余裕のあるサウンドで大人のムードを醸し出す。

そしてお待ちかねのバレーボウイズ。満面の笑みでワイワイ賑やかに登場した7人のメンバーは「七月の嘘」でライブスタート。タンバリンを腕に引っかけ前傾姿勢で熱唱する前田流星(Vo.)が印象深く、彼の力強い歌声を包み込みように、紅一点・オオムラツヅミ(Vo.)の美声が重なり合う。

「この夏、7月4日に新しいミニアルバムを発売することになりました! タイトルは『なつやすみ’18猛暑』。京都の盆地ならではの夏を詰め込んだアルバムです!」と、前田から新作の発表が行われると会場に大歓声が起こった。さらにミニアルバムを引っさげたリリースワンマンツアーの開催決定を告げると新曲「フラッシュバック」「真夜中のレコォド」「卒業」と続いてエモーショナルな空間を生んだ。

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

「アイドル」では、オオムラが気合いを入れるかのように長い黒髪をキュッと一つに縛り、男女混成合唱が織り成すバレーボウイズの世界観を見せつけた。「本当に今日はありがとうございます!」と、喜びのあまり言葉を詰まらせながらこの日を迎えられたことへの感謝を述べる前田に、フロアからは自然と拍手と声援が。

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

本編ラストはイベントタイトルにもなっている「ひがしのまち」。
哀愁を帯びたギターサウンドはもちろんのこと、カセットテープやレコォド、街やアサヤケといった歌詞のどこか懐かしい言葉選びも、ノスタルジックを感じさせる。

本編を終え舞台幕が閉じると、スクリーン上に「卒業」のミュージックビデオが流れた。アンコールに応え、幕の間から顔をひょっこり出したのは学生服姿のネギ(Gt./Vo.)だ。「卒業」のミュージックビデオで主演を務めた俳優・大下ヒロトが舞台に上がるなどのサプライズに驚きながらも、「これを聴けばまた京都に来たくなる……そんなアルバムです!」と新作に対する意気込みを話した。舞台幕が開いたそこには、学生服を着たバレーボウイズとキイチビール&ホーリーティッツのメンバー、そして「卒業」のミュージックビデオ出演者が壇上に並んでいた。「お待たせしました!バレーボウイズ合唱団の皆さんです。最終演目「卒業」です。」と言うネギの合図で、大合唱が始まった。中盤では手拍子が始まって会場の一体感がさらに増し、幕が閉じた。

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

終演後、ロビーへ出るとそこではリリースを知らせる号外が配られていた。

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~

5月も半ば、春の穏やかな気候の中で繰り広げられたバレーボウイズの舞台は終始暖かなオーラを放っていて、聴く人の気持ちをハッピーにさせるパワーを持っていた。


文=羽村萌 撮影=伊藤惇

セットリスト

金曜演奏会~ひがしのまちの合唱~
2018.5.18(Fri) 渋谷WWW
SEチャイム
1.七月の嘘
2.アサヤケ
3.きんいろかがやく
4.フラッシュバック
5.真夜中のレコォド
6.卒業
7.アイドル
8.ひがしのまち
[ENCORE]
9.卒業~合唱ver.~
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