神聖かまってちゃんの10年間を詰め込んだ「33才の夏休み」

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2018.6.15
「33才の夏休み」のMVのワンシーン。

「33才の夏休み」のMVのワンシーン。

神聖かまってちゃんの新曲「33才の夏休み」のミュージックビデオがバンドのYouTube公式チャンネルで公開された。

「33才の夏休み」は7月4日に発売されるアルバム「ツン×デレ」のオープニングを飾るナンバーで、彼らが2008年に動画サイトでMVを公開した楽曲「23才の夏休み」の歌詞「そして33才さ」が現実になった現在の状況を表現したロックチューン。「23才の夏休み」のピアノフレーズを引用した軽快なバンド演奏に乗せて、の子(Vo, G)が「勇気を出せなかった事 結果がこのザマ あの未来を避けたのは自分さ」「ガキの頃見下していたような大人になったかい 同世代のバンドだって 解散してゆくニュースばかりで」と今の素直な心境を歌っている。

MVの内容は、女優の池田朱那が演じるいじめられている少女が、拾ったMDプレイヤーを聴いて神聖かまってちゃんの楽曲と出会うというもの。これまでの神聖かまってちゃんのMVでロケ地になった千葉県印西市の風景が次々に登場し、バンドの10年間のさまざまなトピックがさりげなく映像で表現されている。なお今回、バンド結成初期から彼らのライブを映像に記録し続けてきたカメラマン、たけうちんぐこと竹内道宏が初めて神聖かまってちゃんのMV監督を務めている。

竹内道宏 コメント

神聖かまってちゃんと9年間付き合ってきて、今回初めてミュージックビデオを作らせていただきました。
夏休みは23才から33才へ。彼らの10年間を私なりに詰め込みました。
この10年で「ロックンロールは鳴り止まないっ」の歌詞に出てくるMDも過去のものとなり、ジャスコな街にイオンができ、めくるめくスピードで時は過ぎていきました。
悪意のために供えられた花もいつかは枯れて、日が暮れるようにやがてすべてが朽ち果てていきます。
「人間はいつか死ぬ」ーーそれが絶望にも希望にも聞こえるように、カンカンと枯れていく日々を半永久的に留める手段が“撮影すること”なんだと、彼らを撮っているとふと気付かされます。
また10年後、思い返せるように残したつもりです。これから先いつまでも、神聖かまってちゃんと池田朱那さんとともに作ったこの映像をご覧いただけると幸いです。

池田朱那 コメント

神聖かまってちゃんさん、10周年おめでとうございます。
「33才の夏休み」のMVに携われたこと、本当に幸せに思います。
今回、私はいじめに苦しむ女の子を演じさせていただきました。色々な事で悩んだり苦しんだりしている方たちに、この女の子のように希望を持っていただけたらな、という思いで演じました。
実際に「33才の夏休み」を聴きながら撮影をしていて、私自身、たくさん元気をもらいました。
とても貴重で幸せな時間でした。
ありがとうございました。

 

音楽ナタリー
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