銀色に光るタチウオの立ち姿が神秘的!「宮島水族館」vol.2
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テッポウウオの「シューティングタイム」も必見!
世界遺産「嚴島神社」がある宮島に立地する宮島水族館(広島県廿日市)は、瀬戸内海に生息する生物を中心に、350種13,000点以上を展示しています。前回は、瀬戸内海の環境保全シンボルともいわれているスナメリを中心に紹介しましたが、給餌解説が行われる魚や海獣も見逃せません!
※動物の状態などにより、イベント開始時間の変更や中止の場合があるので、スケジュールは公式サイトや館内でご確認ください。
テッポウウオ
特に、「テッポウウオシューティングタイム」は必見! テッポウウオはその名の通り、口から勢いよく水を飛ばして、枝や葉にとまっている昆虫などを撃ち落とすという驚くべき技を持っています。同館では、この特性を利用して、シューティングパフォーマンスを毎日開催。テッポウウオが水中から水鉄砲のように水を飛ばして、エサを落とす技を見ることができます。
このエサを水で撃ち落とす場面が見られます!
海獣エリアでは、「トドのお食事タイム」がオススメです。エサを食べる様子が見られるだけなく、ライブのようなパフォーマンスも見ることができます。同館で飼育されているのは、ヨネタロー(オス)とコマチ(メス)のカップル。2頭は体格差があるので、すぐに見分けられます。大きい方がヨネタローで、体重は650kgもあるそうです。そんなヨネタローの特技は、エサとエサではないものを瞬時に判断できること。飼育員さんが持っているバケツの中には、魚と氷が入っています。それを順不同でヨネタローの口に放り込もうとすると、魚の時だけ口を開け、氷のときは決して口を開けません。どんなに速くても間違えない、スゴ技です。
トドのヨネタロー
1階の奥にある「海の神秘」ゾーンでは、暗い海中で直立するタチウオをはじめ、夜行性、発光性生物などを展示。タチウオの体にはウロコがなく、皮膚が弱いので、飼育が非常に難しいといわれています。同館は、そんなタチウオの長期飼育を行っており、全国でも珍しい取り組み。タチウオ専用の水槽では、水流や光が工夫されているので、来館者はいつでもタチウオの立ち姿を見ることができます。銀色の体を光らせ、背びれをゆっくり波打たせながら直立している姿は神秘的。タチウオという名前の由来は、形が「太刀(たち)」に似ているからという説と、立って泳ぐからという説があるようです。
同館のミュージアムショップで販売されている、広島東洋カープとのコラボTシャツにも、実はタチウオが描かれています。スナメリがバットの代わりに持っているのがチンアナゴで、カワウソが持っているのがタチウオです。バットの代わりにチンアナゴやタチウオを持たせたデザインは、ミュージアムショップの店長さんのアイデア。このTシャツは、球場でも販売されていますが、同館の方がサイズや在庫が豊富です。
広島東洋カープとのコラボTシャツ
ミュージアムショップでは、カワウソグッズも人気。飼育員さん監修のぬいぐるみは、思わずなでたくなる体のラインや毛並み、指先の小さな爪、そしてしっぽの形まで忠実に再現しています。そのほか、「波乗りカワウソ」がデザインされたTシャツやトートバッグも販売。ここでしか買えないオリジナル商品が豊富なので、ミュージアムショップもお見逃しなく!
飼育員さんが監修したぬいぐるみ(1500円)は本物そっくり!