A.B.C-Z橋本良亮と河合郁人の“違い”は「肌の手触り」!? 音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』初日前会見

レポート
舞台
2018.7.11
(左から)シルビア・グラブ、河合郁人、橋本良亮、山下リオ、ROLLY

(左から)シルビア・グラブ、河合郁人、橋本良亮、山下リオ、ROLLY

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2018年7月11日(水)からTBS赤坂ACTシアターにて音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』の再演が初日を迎える。
本作は、村上龍の原作を元に2016年に音楽劇として初の舞台化。コインロッカーに置き去りにされた二人の幼児「ハシ」と「キク」が、愛情を渇望し、また世の中に対して剥き出しの怒りや葛藤、反抗といった強烈なエネルギーを表現していく内容が大きな話題となった。初演に続き、A.B.C-Zの橋本良亮と河合郁人がW主演を務めるが、今年の公演では、7月20日までは橋本がキク役、河合がハシ役を演じ、21日から29日の東京楽日までは役を入れ替え、橋本がハシ役、河合がキク役を演じる事となる。

初日前日となる7月10日(火)、フォトコールと囲み会見が行われ、橋本、河合と山下リオ、シルビア・グラブROLLYが、初日を目前にした現在の心境を語った。

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

初演時の公演が終わった後、橋本は「キク役をやりたい」とプロデューサーに熱望した事を告白する。それが実現たことを喜ぶ橋本に“何故そこまでキク役をやりたかったのか?”という質問が寄せられると、河合が「俺(の演技)がかっこよかったからでしょ? 俺が演じるキクがかっこよかったからでしょ?」と橋本を見上げる。ところが橋本は「これを観て」と凍り付いた表情を見せ、河合は「シバかれるんじゃないかと思った」とボソッ。とはいえ、最後には橋本が「……かっこよかったからです!」と打ち明けると河合はどうだと言わんばかりに笑い転げていた。なお、この再演が終わってから橋本がやりたいのは「アネモネ役」と即答し、周りを驚かせていた。

河合は公演の途中で役を交替することについて「新たな挑戦です。まったく違うものが観れると思いますよ」と胸を張る。だが今回の再演で特に大変なことは? と聞かれ「やっぱり歌ですね。ハシ、キク、アネモネの三人で歌う場面があり、ハシとキクを入れ替えて稽古したときにどちらのメロディーを歌うのかこんがらがり、『歌わない』という逃げをしたことがありました」と稽古場での出来事を話していた。

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

キクと出会う不思議な少女・アネモネ役を演じる山下は「プレッシャーです」と緊張する。すると河合が「大変なんですよ。リオちゃんもシルビアさんもROLLYさんも、僕らが全く違う芝居をするので……」と気遣う。とそこにシルビアが「本当に全然違うんですよ!」と割って入る。新しく演じるほうの役のパターンを多めに稽古するので、「時々前の役を演じると『お……そうだったっけ?』と混乱しました」と振り返っていた。

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』


ROLLYは橋本と河合の裸を触る場面が多い事に絡めて「二人は手触りが違うんです。味が違います」と語り出したので、キャストも報道陣も大爆笑。

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

この流れで二人とキスシーンがある山下にも「二人の違いは?」という質問が飛ぶ。すると、「すごく違うと思います! 女の子の扱い方が真逆ですね」とコメント。具体的にどのように違うのか?とさらに質問が入ると、橋本と河合が「今、それを聞いちゃうの!?」と慌てる。そこにシルビアが「えーとですねえ……いや私も二人とそういう場面がある訳ですから!」と聞かれてないのに話し出しまたまた大笑い。かくして山下は「そこは劇場で確認していただきたいです」とはぐらかしつつ話をまとめていた。

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

ROLLYの話から河合・橋本の裸の話へ。河合は「裸でいる事に逆に慣れてしまって、(服を着てる)今が違和感です。舞台上で脱ぐのは開放的なんですよ!」橋本は「一度、51kgまで痩せて心配されたこともあったんですが、今はちょうどいい体型」と報告。実はこの身体を作った“鬼軍曹”の存在があったという。「シルビアズ・ブートキャンプというのがあってね……」その言葉に微笑むシルビア。河合は「3分くらいだけどすごくキツい」と漏らし、橋本は「気を緩めるとめちゃくちゃ怒られるんです『ちゃんと顔上げて!』って!」と暴露。

橋本は今回の役の入れ替わり上演について「今回のお芝居がうまくいったとしたら、A.B.C-Zってすごいな、って思われるはず。橋本と河合の二人がすごいんじゃない、A.B.C-Zがすごいんだと言われる事がこの舞台の目的です」と、グループ愛を見せ、河合は「エンディングは残酷だけど、ものすごく明るく終わるのが、『コインロッカー・ベイビーズ』っぽくてかっこいい」と見どころを語る。橋本は「再演って、初演を観た人は構えてしまうと思うけれど、それを超えます。というか、まったく別物なのでそこは期待して来てください。自信しかないです」と、胸を張っていた。

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』

フォトコールでは、オープニングと1幕と2幕からかいつまんで披露された。あえて初演と比較するならば、河合演じるハシ役は、なまめかしさと痛々しさが共存し、表情はもちろん、腕や脚からもハシの人物像が見える演技が魅力的。また橋本のキクは眼光鋭く、どんな相手に対しても全力でぶつかっていく迫力を感じ、「キクをやりたかった」という意気込みが伝わってくるようだった。初演にはなかった新曲も含まれるという今回の上演を楽しみにしていただきたい。

【おまけ】突然、ROLLYに矢吹ジョーが降臨!

【おまけ】突然、ROLLYに矢吹ジョーが降臨!

【おまけ】その後、ノーガード戦法に出るROLLY

【おまけ】その後、ノーガード戦法に出るROLLY

取材・文・撮影=こむらさき

公演情報

音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』
 
■日程・会場:
【東京公演】2018年7月11日(水)~29日(日)TBS赤坂ACTシアター
【大阪公演】2018年8月11日(土)・12日(日)豊中市立文化芸術センター・大ホール
【富山公演】2018年8月18日(土)・19日(日) オーバードホール
■原作:村上 龍
■脚本・演出:木村信司
■音楽:長谷川雅大
■出演:
橋本良亮(A.B.C-Z)、河合郁人(A.B.C-Z)
山下リオ、シルビア・グラブ
秋山大河(MADE/ジャニーズJr.)、福士申樹(MADE/ジャニーズJr.)、ROLLY、大西多摩恵、岡田あがさ
梅澤裕介、塩野拓矢、野田裕貴、加藤貴彦、藤岡義樹、菅谷真理恵、小板奈央美、伊藤彩夏、中西彩加
 
■公式サイト:http://www.parco-play.com/web/play/clb2018/
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