LPGAも後半戦に突入!『センチュリー21レディスゴルフ』は7/20から
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後半戦の初戦となる『センチュリー21レディスゴルフトーナメント2018』
今年のLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のツアーでは全38試合を開催するが、7月13日(木)~15日(日)に行われた『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント』(以下サマンサタバサ)がその19戦目。7月20日(金)~22日(日)開催の『センチュリー21レディスゴルフトーナメント2018』(以下センチュリー21)から後半戦に突入する。
前半戦では4勝を挙げ、過去最短で賞金総額1億円を突破した鈴木愛がトーナメントを引っ張ってきた。しかし、鈴木は右手首痛でサマンサタバサから『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』までの5戦を欠場すると発表。この間に賞金差を詰めようと、センチュリー21には成田美寿々やアン・ソンジュ、比嘉真美子らが出場する。いずれも賞金女王レースに名乗りをあげているだけに、ハイレベルな戦いになることは必至。2018年の後半戦を占う戦いが、いよいよ瀬田ではじまる。
サマンサタバサで6年ぶりの優勝を飾った有村智恵の涙に、思わずウルッと来た人も多いだろう。2011年に左手首痛に見舞われ、2012年からのアメリカツアーへの挑戦では、飛距離を求めたためスイングを崩し、精神的にも追い込まれた。その後、下部ツアーで自らバッグを担いで転戦するなど、自信をなくしながらも多くのファンや関係者の応援に応えようと地道に再起を期していたが、今季になって奮起。5月に行われた『ほけんの窓口レディース』で、上位がスコアメークに苦しむ中、最終日にベストスコアの68をマークして4位に入賞。優勝した鈴木愛に2打差とあと一歩まで迫り、“優勝”の2文字が現実的に思えるほど自信を得た試合となった。
その一か月後に行われた『宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』では、成田美寿々との4ホールにおよぶプレーオフで惜敗したが、このプレーオフに進めたことで自信が確信に変わり、サマンサタバサでの優勝を手繰り寄せた。「(リランキング制度で)前半戦上位に入ることができ、安心してプレーできたことが大きかった」と、今年から導入されたリランキング制度の好影響も口にしている。
かつて若手と言われた有村も、現在30歳。「(その有村が)若手の壁になりたい」と話すことこそ、有村の完全復活を証明しているようなもの。リランキング制度の導入は、間違いなく“復活組”へのカンフル剤になったのだ。
勝みなみに代表される1998年、1999年生まれの「黄金世代」も、このリランキング制度で躍動している。アメリカツアーでも1勝を挙げた畑岡奈紗。4月に行われた『サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント』で国内優勝一番乗りをした新垣比菜。 “強カワ”系飛ばし屋として頭角を現してきた三浦桃香。173センチと大型でジャンボ尾崎の秘蔵っ子の原英莉花。あまり闘志を表に表さないものの、静かに燃えるタイプの小祝さくらなど……。そうそうたるメンバーが揃う。
各選手が米ツアー、日本ツアー、ステップアップツアーなどで活躍し、優勝という結果を出しており、「次は私」と闘志をみなぎらせている。ジュニア時代から競い合ってきた仲なので、プライベートでも仲の良い選手が多いのも特徴。吉川桃、吉本ひかる、河本結、小倉ひまわりらも、先行く同年代に追い付こうと切磋琢磨している。
そんな黄金世代、ベテラン勢のはざまにいる若手女子プロも奮起する。マスコミ各社はどうしても「黄金世代」に注目してしまうが、それだからこそ「この世代には負けられない」という気持ちが奮起をもたらしている。
今年初優勝を挙げた永峰咲希(1995年生、23歳)、岡山絵里(1996年生、22歳)もこの世代だ。“1勝目よりも2勝目が難しい”とされるが、この2勝目を狙うのもこの世代に多い。昨年『樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント』で優勝した永井花奈(1997年生、21歳)。今年『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』で初戴冠したペ・ヒギョン(韓国、1992年生、26歳)。昨年『伊藤園レディスゴルフトーナメント』を制した福田真未(1992年生、26歳)。そしてツアー屈指の飛ばし屋で、一昨年の『ニッポンハムレディスクラシック』以来の勝利を望まれる葭葉ルミ(1993年生、25歳)も。
昨年優勝した穴井詩(30歳)も、今大会の2連覇と3勝目を狙う。新人・若手・ベテランが入り交じりるセンチュリー21。かつてない猛暑が日本を襲っているが、日本の真ん中・滋賀県瀬田で、さらに熱い戦いが火ぶたを切る。