DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』東京公演スタート!「TAOの夏祭り」も同時開催

レポート
舞台
2018.7.21
DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』

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2018年7月19日(木)東京・豊洲PITにて、和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラム タオ)」の東京公演が開幕し、圧巻のパフォーマンスで観客を大いに沸かせた。

DRUM TAOとは、「和太鼓」という伝統芸能を想像の遥か上をいくパフォーマンスで表現した「THE・日本のエンターテイメント」として世界で称賛されている国内屈指のノンバーバルエンターテイメント和太鼓集団。世界26か国・500都市で上演され、世界観客動員800万人に迫る勢いとなっているTAOは、2016年にはオフ・ブロードウェイにて全公演がSOLD OUT、Newsweek日本版が「TAOは日本を世界へ売り込む『顔』になる!」と絶賛。2017年には、ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー、世界5か国でワールドアルバムランキングTOP3入りを果たした。2017年から始まった訪日外国人向けナイトエンタメ「万華響」は、今年も5、6月にわたりロングラン開催。「第6回観光庁長官表彰」「総務大臣表彰」を受賞。現在は3班で、国内外あわせて年間約400公演を行なっている。

DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』

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DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』

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そして今年5月にはロシアで「ロシアにおける日本年」の開幕式にてボリショイ・バレエ団との共演を果たし、7月にはフランスのパリにて日仏友好160年の橋渡しとなる「ジャポニスム2018」のオープニングアクトを飾り、さらにはフランスのラ・セーヌで開催した公演でもスタンディングオベーションを受け話題となった。

そんなTAOが2018年に披露する新作『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』は、日本の伝統芸術をさらに進化させたエンターテイメントとして、SAMURAIたちが過去と現在、未来を行き交う「魂の旅」をテーマに表現したものとなっている。

会場の豊洲PITのドアを開けると、そこには公演グッズやTAOメンバーの写真、さらには抽選で使うガラガラも置かれ、まるでお祭りの屋台エリア!実はTAOのホームである大分県竹田市久住では、毎年メンバー自身が手掛ける盛りだくさんの“夏フェス”「TAOの夏祭り」が開催されており、大変盛り上がっているという。それを今回東京公演でも実施してみることになったとのこと。いつもは太鼓のばちを持ち、情熱的なパフォーマンスを見せているTAOメンバーが、公式グッズのTシャツにデニムというラフな姿で「〇〇はいかがですか~!」と呼び込みをしている姿は実に衝撃的。本番前にこのような事をして疲れないのだろうか、という疑問が沸いたが、何よりメンバー自身がいちばん楽しんでいると聞き、胸をなでおろした。ファンもこのチャンスを無駄にしまいと、ごひいきのメンバーと直接言葉を交わしては、喜びに顔を赤く染めていた。

屋台販売の後では、同じロビーの端のエリアを使ってバンドスタイルで「お迎えライブ」が行われる。三味線をギターに持ち替え、和太鼓はアフリカのジャンベやドラムセットに変え、さらにブルースハープや横笛と共に、ポップスや洋楽、TAOの過去のナンバーなどを生演奏して拍手喝采。本番に向けてメンバーもファンも盛り上がる準備はバッチリだ。

そして本番。ステージ上にはプロジェクション・マッピングで大都会のビル群が映し出されている。そこに登場したTAOのメンバーはコシノジュンコが手掛けた美しく、雄々しく華やかな衣裳に身を包み、様々な大きさの和太鼓を抱えたまま打ち鳴らし、その打つ姿も、まるで踊りの振付のように見事に揃っていた。和太鼓だけではなく、篠笛、三味線、琴、鳴り物なども加わって演奏は続く。そこには「歌」や「言葉」はないはずだが、太鼓の激しい音色がまるで世界共通の言葉のように胸にずどんと響いてくる。

DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』

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DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』

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DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』

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腹筋太鼓の横からの映像がスクリーンに映し出される!壮観!

腹筋太鼓の横からの映像がスクリーンに映し出される!壮観!

パフォーマンスで思わず歓声と拍手が起きるのは、上半身裸で横たわり、半身を起こした状態で太鼓を叩くという腹筋太鼓。リーダーが合図をするまで半身起こした状態で制止しなければならないメンバーは、太鼓担当でないメンバーにハンディカメラで汗だくの腹筋や苦しさを隠して笑顔を見せる。その表情がスクリーンに映されるたびに会場からキャー!という悲鳴が起きていた。

DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』

DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』

卓球のラケットサイズの太鼓を用いて、観客の手拍子とのコール&レスポンスを楽しむ一幕あり、あるいは、複数名でまったく乱れずに超高速で太鼓を打ち鳴らし、感動の拍手が沸き起こるなど、和太鼓が持てる可能性を十二分に発揮しするDRUM TAO。国籍もジャンルも越えた感動を次から次へと生み出していた。

今回の東京公演に際し、座長の西 亜里沙とメンバーの岸野央明と江良拓哉がコメントを寄せた。

・西 亜里沙
「TAOの夏祭り」は今回初めての試みでしたが、皆さん大勢いらしていただいてびっくりしています。会場の雰囲気も大分・久住での夏フェスのようで、この熱くて楽しい感じを味わってもらえて嬉しいです。今作も5月からツアーをスタートしていい感じに仕上がっています。先日のパリ公演ではスタンディングオベーションも起こって、皆さんに参加いただく振りもとても盛り上がったんです。東京・豊洲でも盛り上がると思います。皆さん、一緒に楽しみましょう!

・岸野央明
夏祭りは本当にたくさんの方にいらしていただいてびっくりしました。豊洲は大分とまた違った距離感でお客様と触れ合えたのがよかったです。5月のこの作品ができてから、九州をはじめ全国を回ってきて、よく熟成された状態です!今回は特別、TAOメンバーが全員出演するので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。仕上がりはバッチリ!です。

・江良拓哉
夏祭りの盛り上がりが凄く、東京でもこんなに楽しんでいただけて良かったです!今作は時空旅行記、と題して皆さんを「旅」にお連れしますが、ストーリー性があって曲の流れがとてもスムーズなんです。先日のパリ公演でもとても盛り上がったので、東京の皆さん、一緒に盛り上がりましょう!!


なお、DRUM TAOに興味が出てきた、という方は、是非こちらの番組をご覧いただきたい。

目撃!にっぽん「世界を魅する~和太鼓 DRUM TAOの挑戦~」
放送延期の日程が決定!
7月29日(日) 6:15~6:50 NHK総合

取材・文・撮影=こむらさき

公演情報

DRUM TAO『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』
 
■日程:2018年 7月19日(木)~27日(金) 【全15公演】
■会場:東京・豊洲PIT
■演出・制作:フランコドラオ
■衣装デザイン:コシノジュンコ
■舞台デザイン:松井るみ
■コンセプト:立川直樹
■映像:ZERO-TEN
■出演:DRUM TAO
■公式サイト:http://www.drum-tao.com/
 
料金:8,500円(全席指定・税込)
※1ドリンクオーダー制(別途、500円必要) ※6歳児未満入場不可
※各公演の開演2時間前より、東京では初となる「TAOの夏祭り」同時開催!
ロビーでのお迎えLIVEなど、大人から子供までTAOを満喫することができる。
 
※東京公演のほか、九州、関東、東北、東海など全国ツアーあり
 
■お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00~18:00)
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