佐藤健、『半分、青い。』を振り返り「演じている役との別れが一番寂しい」　『佐藤健写真展2019』レポート

俳優の佐藤健が、東京・HMV&BOOKS SHIBUYAにて2018年9月8日よりスタートする『佐藤健写真展2019』（会期：〜10月3日）の取材に応じた。本展は、「佐藤健2019カレンダー」の完成と、現在佐藤が出演中のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』のメイキングやオフショットを掲載した『佐藤健in 半分、青い。』PHOTO BOOK（東京ニュース通信社刊）の発売を記念して開催するもの。

カレンダーに収まりきらなかった貴重なカットを含む作品約40点や、特大パネル、フォトスポットなどが用意されているほか、無料で見られるNHK連続テレビ小説『半分、青い。』写真展スペースも併設。ヒロイン鈴愛（すずめ）の幼なじみ・萩尾律にフォーカスした展示を併せて楽しむことができる。

20代最後の佐藤の魅力を存分に味わえる会場より、囲み会見の模様をお届けしよう。

「青」をテーマに撮り下ろした写真が満載

ーーまずは、カレンダーとフォトブック、写真展のつながりを教えてください。

フォトブックはNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の律の人生をフィードバックするような写真を撮り下ろしたり、現場のオフショットを入れたりしています。それとは別に、毎年カレンダーを出させていただいてますが、今年は「青」をテーマにしています。その写真が素敵だったので、ここぞとばかりに写真展もやらせてもらうことになりました。

ーー展覧会を見た感想はいかがでしたか？

正直、自分の顔を見てもなんとも思わないですね（笑）。でも、やっぱりこうして写真として残してもらえることはありがたいです。どれだけのニーズがあるかもわからないですけど、写真展を開いて、一人でも喜んでくれる方がいるのであればやってよかったなと思うし、うれしいなと。

ーーお気に入りとして、こちらの写真を選んだ理由は？

『半分、青い。』のオープニングで、鈴愛がリボンを持って走っているシーンがあるんですが、ちょっとそれに似てるなって。それでお気に入りに選出しました。

ーー20代最後のカレンダーということで、何か意識したことはありますか？

それはなかったですね。ただ、もうとにかく青い服を着るって感じです。

ーー今日の服も青いですよね。

ちょっと最近、青ければ良いみたいになってます（笑）

朝ドラ撮影を振り返って 「演じている役との別れが一番寂しい」

ーードラマ撮影の合間に写真撮影もあって、息抜きの暇がなかったのでは？

ドラマの撮影自体は楽しいですし、現場の居心地も良いので、特にストレスなく暮らせていました。

ーー長期間にわたる撮影はいかがでしたか？

長期間の撮影は、『仮面ライダー電王』以来じゃないかな。撮影期間が長ければ長いほど、（作品に対する）思い入れが強くなっちゃいます。だから、終わったときは寂しかったです。

ーー共演者との絆も深まりましたか？

そうですね。あとは、自分が演じている役に対する思い入れが強くなりました。共演者やスタッフとのお別れも寂しかったですが、演じている「律」との別れが一番寂しかったです。

ーー朝ドラは今月末で最終回を迎えますが、結末はどうなるんでしょう？

僕も出来上がった作品はまだ見ていないので、なんとも言えないところはあるんですけども、「この結末のために今までやってきた」と言えるような展開になっているはずです。イラっとしたりモヤっとしたり、いろんなフラストレーションをためながらドラマを見続けてくれたみなさまの気持ちに答えられるような結末になっていると思います。

ーードラマの撮影と同時並行で、映画の撮影も行なっていたんですよね？

朝ドラの撮影期間中に、一本映画を撮りました。その間に鈴愛は他の人と結婚していましたね（笑）

ーードラマ内で久々に学生服を着られて、違和感はありませんでしたか？

違和感しかなかったです（笑）。20代の終わりで、正直自分では（制服姿が）厳しいなと思っていたんですけど、「まだ大丈夫だよ」って言ってくれる人もいたので、そういうことを言ってくれる人がいるうちに着られる機会があってよかったです。

ーーヒロインの鈴愛を演じる永野芽郁さんとは、10歳差がありながら同級生の役でしたね。

彼女が大人っぽいですし、（永野が）過去に窪田正孝や鈴木亮平と同い年役を演じているので、鈴木亮平と同い年役をやっているなら俺も良いかなと（笑）

最後に、今後やってみたいことはありますか？という報道陣の質問には、「ファンの方と直接コミュニケーションを取れる機会がなかなか最近ないので、ファンの方と何かできたら良いなと思います」とコメントした佐藤だった。

なお、写真展は全国5大都市のhmv museumにて同時開催される。10月19日には主演映画『億男』の公開を控え、ますます目が離せない佐藤健の「今」を切り取った展覧会に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。