展覧会『人間国宝・桂 盛仁 金工の世界 -江戸彫金の技-』が練馬区立美術館で開催
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《蟹 盒子》昭和55(1980)年 金・銀・四分一・赤銅・銅 東京国立近代美術館工芸館蔵
展覧会『人間国宝・桂 盛仁 金工の世界 -江戸彫金の技-』が、2018年12月1日(土)~2019年2月11日(月・祝)まで、練馬区立美術館で開催される。
《磯の木 帯留金具》平成11(1999)年 四分一・金・銀・赤銅・銅 東京国立近代美術館工芸館蔵
桂 盛仁(かつら もりひと/1944生)は長年に亘り練馬区に在住し制作を続けている、人間国宝に認定された金工作家だ。江戸時代初期から続く彫金の一派、柳川派の流れを汲み、明治・大正・昭和期にかけて、煙草入れなど装身具の彫金で大人気を博した二代豊川光長、桂 光春を輩出した流派で、伯父である光春を継いだのが盛仁の父、桂 盛行(かつら もりゆき/1914~96)となる。
父、盛行のもとで修行した桂 盛仁は、打ち出しや彫金、象嵌、色絵等の技法を駆使し、日本伝統工芸展などで高い評価を得てきた。宮内庁買い上げ、文化庁長官賞を受賞するなど研鑽を積み、2008年に重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されている。
《木菟 香爐》平成7(1995)年 四分一・赤銅・金・銀 個人蔵
昨今、明治期の卓越した工芸作品を“超絶技巧”と称し、ロストテクノロジーとしての評価がなされてきているが、そうした工芸の技術が脈々と受け継がれてきていることは、柳川派、そして桂 盛仁の金工を見ると明らかだ。
本展は、桂 盛仁の初期から近作までを通観するとともに、桂のルーツである盛行、そして光長、光春の作品も併せて展示し、今に生き続ける江戸彫金の技を再認識するものとなっている。
《飛蝗 香盒》平成21(2009)年 赤銅・金 個人蔵
《鯖 帯留金具》昭和61(1986)年 金・銀・赤銅・四分一 個人蔵
《八ッ橋図 鐔》昭和51(1976)年 四分一・金・赤銅・鉛・銅 個人蔵
イベント情報
会期:2018年12月1日(土)~2019年2月11日(月・祝)
休館日:月曜日
※ただし、12月24日(月・休)・1月14日(月・祝)・2月11日(月・祝)は開館、
12月25日(火)・1月15日(火)は休館
年末年始(12月29日~1月3日)
開館時間:午前10時~午後6時 *入館は午後5時30分まで
会場:練馬区立美術館 2階展示室
観覧料:一般300円、高・大学生および65~74歳200円、
中学生以下および75歳以上無料、
障害者(一般)150円、障害者(高校、大学生)100円
団体(一般)200円、団体(高校、大学生)100円
ぐるっとパスご利用の方無料(年齢などによる割引の適用外になります)
友の会会員ご招待(同伴者1名まで)
※観覧当日、受付で会員証をご提示のうえ、招待券をお受取ください。
(健康保険証・運転免許証・障害者手帳など)
※障害をお持ちの方の付き添いでお越しの場合、1名様までは障害者料金でご
観覧いただけます。