『大江戸グルメと北斎』展が、すみだ北斎美術館で開催 江戸時代の食文化を、浮世絵やレプリカで紹介
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葛飾北斎『北斎漫画』 九編「士卒英気養図」すみだ北斎美術館蔵(通期)
『大江戸グルメと北斎』展が、2018年11月20日(火)〜2019年1月20日(日)まで、東京・すみだ北斎美術館で開催される。
本展では、北斎一門の作品を中心とした浮世絵から、現在の食文化のルーツである江戸時代の人々の食のあり方を紹介する。「和食」は、ユネスコ無形文化遺産登録5周年を迎え、さらに世界から関心を集めている。この和食文化は江戸時代に大きく花開く。農業や漁業が盛んになり、経済が発展し、成熟した社会の到来は人々に食を楽しむという余裕をもたらした。また、さまざまな技法や工夫をこらした料理書や高級料理屋が登場し、食という営みは文化として磨かれていった。
北斎は、食の生産の現場や食材、ファストフードやスイーツ、高級料理からグルメを楽しむ人々まで、当時の食文化の様子を描いている。本展では、浮世絵だけでなく、江戸時代の料理のレプリカや当時のレシピなどもまじえて展示。料理に対する工夫や料理名のこだわりなど、江戸時代に生きた人々の食の営みが感じられるものとなっている。
1章:江戸グルメ繁栄の背景
江戸時代後期には、庶民も含めて食文化は豊かに育まれていく。その背景には、農業や漁業など、食を支える産業の発展があった。本章では、江戸グルメ繁栄の背景にある、食の生産にまつわる江戸の人々の営みを紹介する。
葛飾北斎「千絵の海 総州利根川」すみだ北斎美術館蔵 (前期)
2章:江戸の食材
北斎一門は、魚や野菜など、食材を精緻に描きだした作品をのこしている。本章では、食材に向ける北斎一門のまなざしを通して、江戸の様々な食材を紹介する。
葛飾北斎「鮟鱇図」すみだ北斎美術館蔵(前期)
3章:江戸の料理帖
江戸後期には、様々な豆腐料理を紹介する『豆腐百珍』など、珍しい料理を紹介するレシピ本が大流行した。本章では、調理をする人が描かれた作品や、江戸の料理本とそれにもとづく江戸料理の再現レプリカの展示から、当時の調理の雰囲気を伝える。
「鶏卵様」(再現レプリカ)東京家政学院生活文化博物館蔵(通期)
4章:江戸の人気料理
江戸時代には、寿司や蕎麦など現在でもおなじみのグルメの誕生に加え、高級料理店も誕生した。本章では、せっかちな江戸っ子にぴったりのファストフードから、江戸のスイーツ、あこがれの料亭まで、当時の人気グルメを紹介する。
歌川国芳「縞揃女弁慶 安宅の松」味の素食の文化センター蔵(前期)
イベント情報
会期: 2018年11月20日(火)~2019年1月20日(日)
前期:11月20日(火)~12月16日(日)
後期:12月18日(火)~2019年1月20日(日)
※前後期で一部展示替えを実施
休館日:毎週月曜日
※年末年始 12月29日(土)~12月31日(月)2019年1月1日(火)休館
12月25日(火)、2019年1月15日(火)休館
12月24日(月)、2019年1月14日(月)開館
観覧料:
一般1,000円<800円>、 高校生・大学生 700円<560円>
中学生300円<240円>、 65歳以上700円<560円>
障がい者300円<240円> ※< >は団体料金