ボリショイ・バレエ事件のさなか舞台裏撮影に成功したドキュメンタリーが公開へ
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世界最高峰のバレエ団、ボリショイ・バレエの内側をえぐるドキュメンタリー映画『ボリショイ・バビロン華麗なるバレエの舞台裏』(原題:『BOLSHOI BABYLON』)が、9月19日よりBunkamuraル・シネマにて公開されることとなった。
栄光の歴史と比類なきパフォーマンスで、芸術界の頂点に君臨してきたロシアの至宝、ボリショイ・バレエ団。これまでスターダンサーたちをきら星のごとく輩出し、時に国のシンボルとして外交の舞台を彩ってきた。しかしこの映画が描くのは、そんな栄光の表側だけではない。
2013年1月、芸術監督セルゲイ・フィーリンが襲撃され、硫酸を浴びせられるという事件が世界を震撼させたことは記憶に新しい。ちょうど同じ頃、2013/14年のシーズンを記録するために、史上初めてバレエ団の撮影許可を得たクルーが、秘密のヴェールに包まれたバレエ団の舞台裏を撮影することに成功したのだ。
事件の捜査が進むにつれ、事態はボリショイ・バレエの内紛にとどまらず、国家さえも巻き込んでゆく。混乱のさなか、カメラが捉えたものとは? また、事件関係者、スターダンサーたちの口から語られる赤裸々な事実とは? しかし、傷つきながらも、なお踊るための努力を惜しまないダンサーたちは、より高き芸術への闘いを始める。
「ボリショイ・バレエ団の現在」に迫ったスリリングなドキュメンタリー映画。バレエ界の真実と情熱を描き出す問題作の登場に、バレエファンならずとも多くの関心が寄せられことだろう。
2015年/カラー/イギリス映画/87分
原題:『BOLSHOI BABYLON』
監督:ニック・リード/製作兼共同監督:マーク・フランチェッティ/製作総指揮:サイモン・チン(アカデミー賞受賞『マン・オン・ワイヤー』『シュガーマン 奇跡に愛された男』)マキシム・ポズドロフキン
出演:マリーヤ・アレクサンドロワ(プリンシパル)、マリーヤ・アラシュ(プリンシパル)、セルゲイ・フィーリン(バレエ・芸術監督)ウラジーミル・ウーリン(劇場総裁)ほか
配給:東北新社/Presented byクラシカ・ジャパン/宣伝:セテラ・インターナショナル
公式サイト:http://bolshoi-babylon.jp/
公開:9月19日よりBunkamuraル・シネマにて