就職活動の心理戦を描く『シュウカツ3』舞台挨拶に、渡部秀、荒牧慶彦、溝口琢矢、富田健太郎、正木郁らが登壇!

2018.12.10
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(左から)正木郁。溝口琢矢、渡部秀、荒牧慶彦、富田健太郎、千葉誠治監督

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2018年12月9日(日)東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて映画『シュウカツ3』公開記念舞台挨拶が開催され、本作に出演した渡部秀荒牧慶彦溝口琢矢富田健太郎正木郁と千葉誠治監督が登壇した。

本作は就職活動をテーマにしたオムニバス映画「シュウカツ」の第3弾。ブラック企業に振り回される若者たちが、内定を獲得するための戦いに挑むインテリジェント・サスペンスだ。第1章「就活という名のゲーム」に溝口、富田、正木が、第2章「遺産」には荒牧が、そして第3章「面接後」に渡部が出演している。


舞台挨拶では、自身が演じた役についてキャストたちがそれぞれに思う所を語った。映像作品初出演となる正木は「自分の役は高圧的な人間。他の人みんなにつっかかっていくので自分の気持ちをそこまでどう持っていくかが鍵だった」と役作りの苦労を語ると、溝口は「冷静沈着で静かに周りを見ている役なんですが、途中から変わっていく。やっていて面白い役だなと思いました」とコメント。続けて「普段、僕はあまり喋らないので……」と口にすると会場のファンから笑い声が。その反応にニヤリとしながら「普段はものすごく喋るんですよ! だからむしろ黙って聞いている役というのが新鮮でした。自分ならああいう面接ならいの一番に喋り出すと思う」と映画のワンシーンに絡めていた。そして富田は「俯瞰で物事を見て分析し、いろんな人に話を回す役。そういう人物であると意識しながら演じました」と振り返った。



荒牧は「自分の父親の遺産である情報網を使って乗り切ろうとする、ずる賢い役。もっと違うところに情熱を注げばもっと出世したんじゃないかなぁ」と笑いを誘い、渡部は「腹に一癖も二癖も抱えているような悪い奴。僕も割と普段からフラストレーションを溜めているので」と話すと、他の共演者の目に渡部がどう映っているのかと話が振られる。荒牧は「僕は今日が(渡部と会うのが)“二度目まして”だからそこまでわかったらヤバイと思う」と笑っていた。

共演者についてどう思うかという質問が第1章の溝口、富田、正木に飛ぶ。『ドリフェス!』シリーズなどで共演経験のある3人は普段から仲が良いが、この作品の制作現場では「仲良しの馴れ合いにならず、役に徹していた」と溝口。
富田は撮影中に溝口がコーラを飲む場面に触れ「琢矢、コーラを飲むんだ……」と目にしたままの感想を口にすると、ちょうど水を飲んでいた荒牧のツボに入り、思わず吹き出しそうになるハプニングが!

水を吹き出しそうになり、必死でこらえる荒牧さん

正木は富田が映像作品でどのような芝居をしているのか気にして見ていたが「トミーはどの芝居でも髪型が変わらない」と指摘。すると富田は「めちゃくちゃストレートに伸ばしてもらったけれど、湿気で元に戻っちゃった」と撮影時の苦労を告白。だが「やっぱり人って、そういう弱みを認めて強くなると思うので」と気にしていない発言。その話を聞いていた荒牧は逆にストレートな毛質が悩みだと口にし、「(二人の髪質を)足して2で割りたい」と富田の髪の毛をしばし見つめていた。

荒牧に対しては、就活の面接に絡め、これまでに受けた面接やオーディションで記憶に残っているエピソードを聞かれる。「え? 髪の毛の話ですか?」とボケた後、荒牧は「一番最初に受けた舞台のオーディションで印象に残りたいと思いジュラ刀(アルミなどで出来た模造刀)を持って剣舞をやった」と語り、その場で相手役を引き受けた富田にゆるく切りかかる真似を見せていた。

渡部は他の4人とは異なり面接をする側の役ということで「自分の会社に雇いたい共演者は?」と質問される。すると先ほどまでの髪の毛トークが影響しているのか「社名は株式会社ビューティービューティーで」と決め、荒牧については「美容とか詳しそうですし、お肌が透き通っているので。荒牧さんを雇うというのはおこがましいので、上司だったら素敵だと思う。一緒にゲームしてくれそう」と回答し「上司とゲームがしたいのか」と突っ込まれていた。さらに「雇いたい後輩は?」と問われると渡部は「溝口以外ってことで、正木くん」というと思わずガッツポーズの正木。その理由は「女子力が高そうで、ポケットにいつもキャンディが入っているイメージ」とのこと。また富田は「ヘアケア部門で。クセ毛の方の悩みを親身に聞けると思うので、窓口担当に」と説明し、先ほど飛ばした溝口については「接客」と答えつつ、「マジメに考えると一番有能なのは溝口だと思う。盛り上げるのも上手だし、人としてしっかりしている」と話した。

千葉誠治

まもなくクリスマスシーズン目前ということで、今年のクリスマスは何をする予定か? という質問が飛ぶと千葉監督は「一緒に次の作品を撮影しようよ」と渡部を誘う。すると渡部は「僕はプレゼント交換会がしたい」と回答。ならばもしもここにいるファンの方も含めてプレゼント交換会をするならどんな品を用意したいか? という話題に。渡部は「無難に商品券」と答え、荒牧は「ダイヤモンド」と役柄を匂わせる回答を。正木は「無難にカタログ」。溝口は「スマブラとか! 以前、正木くんたちと仕事の一環でプレゼント交換会やった時にもらった加湿器が嬉しかった」、そして富田は「豚の毛のブラシ」と言うと、「それって前に石原(壮馬)さんからもらった奴じゃない?」と溝口たちが思い出す。「豚の毛ブラシで髪をとかしたあとの手触りが全然違うんです。僕の髪はクセが強すぎて根元まで毛先が届かなかったんですが、女性は喜ぶんじゃないかなって」と理由を語ると「どんだけ(クセ毛なの)?」と荒牧が改めて富田の髪の毛をじっくり確認。さらに笑いが起きていた。

この日のキーワードは「髪の毛」もしくは「豚の毛ブラシ」(石原壮馬さん提供)かも!?

なお、会場の外のロビーでは『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』のポスターがずらっと並んでおり『仮面ライダーオーズ/OOO』で主演を務めた渡部に「仮面ライダー(のイベント)に行かなくていいのかと話を振られると、「時間があるので、神戸(の舞台挨拶)に行く前に行ってこようかな」と笑顔を見せていた。

いい笑顔!

取材・文・撮影=こむらさき

上映情報

映画『シュウカツ3』
 
2018年12月7日(金)より公開
監督・脚本:千葉誠治
出演:渡部秀  荒牧慶彦  溝口琢矢  富田健太郎  正木郁 ほか

公式サイト:http://shukatsu3.jp/
(C)2018『SHUKATSU 3』面接委員会
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