秋本治、天野喜孝、大河原邦男、高田明美の展覧会『ラフ∞絵』　3331 Arts Chiyodaで開催

秋本治、天野喜孝、大河原邦男、高田明美の4人のアーティストを取り上げた展覧会『ラフ∞絵』が、2019年4月2日（火）〜4月16日（火）まで、3331 Arts Chiyodaで開催される。

イラストレーターは、作品を完成させる前に多くのラフ絵を習作する。マンガ家はネーム、アニメーターはコンテというラフ絵から作品が始まる。真っ白い空間にラフを描く鉛筆が走る……。まさしく作品が生まれる瞬間だ。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、『ファイナルファンタジー』シリーズ、『機動戦士ガンダム』、『魔法の天使 クリィミーマミ』など、国内はもとより、世界でもファンが多い日本のマンガ、アニメ、キャラクターデザインの世界を牽引してきた秋本治、天野喜孝、大河原邦男、高田明美。そして4人のアーティストの“はじまり”となった交差点、タツノコプロで出会った“演出”布川ゆうじ。

この展覧会は、4人のアーティストの作品になる前のラフ絵とともに、作品が生み出されるその瞬間に迫る。ネームとは、マンガを描く際のコマ割り、コマごとの構図、セリフやキャラクターの配置などを表したもので、マンガ制作のおける設計図のようなもの。アニメでは絵コンテといい、作者や作品によってできあがりかたは様々だが、作品の伊吹を感じる。本展では4人の作家の代表作を中心に、約800点以上のラフ絵と完成原画を紹介する。

さらに、「チェンジ・アンド・チャレンジ」と題して、 4人のアーティストはそれぞれ、「描いてみたかった」と語る他のアーティストの代表作品を描く。たとえば、大河原邦男デザインの「装甲騎兵ボトムズ」を秋本治が描く、天野喜孝が「魔法の天使 クリィミーマミ」を描く……。本展覧会のもうひとつのテーマは″未来“ 2019年4月2日、だれも見たことのない未来へむかう、無限のイマジネーションの世界を、あらたな真っ白い空間に描きはじめる。