池田純矢、松尾貴史ら出演!舞台「ベイビーさん」初日前公開ゲネプロ
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舞台「ベイビーさん」
初演から20年…中島らもの世界が蘇る
11月7日(土)から、Zeppブルーシアター六本木にて舞台「ベイビーさん~あるいは笑う曲馬団について~」が上演される。初日を目前にして、マスコミ向けに公開ゲネプロが催された。
以前、当サイトのインタビューに応じてくれた、主演の内海少尉役・池田純矢は、初日を前に「憧れの中島らも戯曲、そしていつかは、と思い描いていたG2さんの演出、しかも光栄にもそこに主演という立場で立たせていただける喜びに高揚しています。この夢のような作品が日々確実に現実となっていく中、最高潮に気持ちが高ぶっています」と開幕を待ちきれない様子だ。
舞台「ベイビーさん」
稽古場の様子について、池田はこう振り返る。「自分なりに役を解釈して、稽古場で演じて提示するのですが、G2さんから『ここはこういう方がいいんじゃない?』というように提案されて『わからない!』と思ってしまうことがあったんです。そんな疑問をもっていたのに、言われた通りにやってみると、なぜか腑に落ちる、という不思議な感覚がありました。後半になって気づいたのはイエスマンになってわからないのに『はい!』と言ってマシーンになってしまうよりも、自分の中で疑問を持ち、それを伝え、なぜわからないのか?どうすれば納得できるのか?を考え、それを探す作業がすごく楽しかったのが印象的でした」
本作の舞台は、第2次世界大戦に突入するころの満州の地。軍隊の慰問にきたサーカス団とそれを取り巻く人々の物語。
舞台「ベイビーさん」
舞台「ベイビーさん」
“ピエロさん”役の松尾貴史は、本作の初演を青山円形劇場で見たという。「出演したかったなあと思ったときから20年、ひたすら感慨深いです。らもさんがご自分で演じることを想定して書いた役なので、どういう人格設定をしていたのか、想像する作業が楽しかったです。サーカス団のあらゆる娯楽を盛り込んでよい、という状況設定にいろんな工夫があり、稽古場で実際にやってみて組み立てていくプロセスが無邪気に楽しめました」と嬉しさをにじませた。
舞台「ベイビーさん」
本作の演出を担当したG2は、中島らも本人から劇団リリパットアーミー以外で唯一、らも戯曲を演出する事が許されている。「手を抜かず、余計なことをせず、テキストから感じたままを頼りに稽古場で芝居を作ってきました。あとはお客様にどう感じていただけるか…とても楽しみです」と作品の具現化に思いを寄せた。そして舞台を共に作っていくキャストたちについては「もともと演劇というのは人が集まらねば作ることができないものですが、今回は特に人の集まりの大切さを素晴らしさを感じています。20代の若者を3人も迎えたカンパニーは、自分にとっても珍しいし、ダンスも殺陣も役者兼任で頑張ってくれました。ベテランも手を抜いていません」と語る。
舞台「ベイビーさん」
舞台「ベイビーさん」
キャスト、スタッフともに自信作となりそうな本作。松尾が「いろいろな部分で、役者各々が薄氷を踏む場面が多いので、そこを楽しみに」と意味深な言葉を残している。最後までドキドキ感あふれる展開となりそうだ。
■公演日程:2015年11月7日(土)~14日(土)
■会場:Zeppブルーシアター六本木
■作:中島らも
■演出:G2
■出演:池田純矢、鈴木勝吾、井澤勇貴、入来茉里/小須田康人/松尾貴史ほか
■公式サイト:http://baby-san.com/