H ZETTRIO、アート集団や和楽器ユニットとのコラボも　スペシャルライブのレポ到着

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H ZETTRIO 撮影＝Yuta Ito

2月10日(日)、静岡県コンベンションアーツセンター“グランシップ”で H ZETTRIOのスペシャルライブが開催された。

今回のライブでは、ニュージーランド先住民族マオリ族発祥の“ポイ”を使ったアート集団「POI LAB(ポイラボ)」と H ZETTRIOとのコラボレーションにより、観客全員でポイを使って新曲「Journey」の MV 収録が企画されており、開演前の前説として、ポイの貸し出し、回し方、振り付けのレクチャーが行われると、会場は既にお祭りのような華やかさに。いよいよ客席の明かりが落ちると、満員の大会場からは拍手と歓声が巻き起こった。

H ZETTRIO 撮影＝Yuta Ito

颯爽とステージに立ったH ZETTRIOの3人。いきなり激しいピアノリフからの1曲目は「Mysterious Superheroes」。会場の雰囲気を一気に持っていく演奏から人気曲「Beautiful Flight」「Something Special」と、ピアノのH ZETT Mの軽やかな指さばきがメロディアスで美しい旋律を奏で、確実なグルーヴで支えるベースのH ZETT NIRE、繊細かつ大胆なドラミングで楽曲の幅をさらに広げていくH ZETT KOUの3人が織りなす唯一無二のアンサンブルが会場を埋め尽くす。

H ZETTRIO 撮影＝Yuta Ito

「MESHI ～episode2～」「あしたのワルツ」とライブは続き、前述のPOI LABと最初にコラボレーションした曲「Fiesta」が始まるとPOI LAB が登場し、ステージは一気に華やかに。さらにH ZETT MとPOI LABによる簡単な前置きの後、いよいよ「Journey」のMV収録の始まりが伝えられると、子どもも大人もポイを持って客席脇の通路に広がり、皆が思い思いに回し始める。この収録された MV は H ZETT M の言葉を借りると「平成中には公開される」とのことで、ぜひ楽しみにお待ちいただきたい。ここで第一部が終了となり、15 分間の休憩に入った。

H ZETTRIO 撮影＝Yuta Ito

再び客席の明かりが落とされると、突然、力強い和太鼓が鳴り響く。なんと、これまで背景だと思われていたステージ後方の幕が開き、和楽器ユニット・AUN J クラシックオーケストラが登場。そこにH ZETT Mが一人で登場してピアノを弾きだすと、力強い和楽器の上に軽やかなピアノが栄え、H ZETTRIOとはまた違うアンサンブルが会場を包み込む。後にMCによると、H ZETT MとAUN Jの井上公平が共作した新曲「Geometric Life」の初披露となった。

H ZETTRIO 撮影＝Yuta Ito

再び H ZETT NIRE、H ZETT KOU の二人もステージに戻り、総勢8人で「北酒場」「ソーラン節」と続け、その大迫力のステージに会場の興奮が一気に最高潮に達すると、この二組のコラボレーションにぴったりの楽曲「Neo Japanesque」へ。ここになんと先ほどの POI LAB も再び登場し、3組によるスペシャルなコラボレーションが実現した。まさに伝統と最先端が融合した最高のエンターテインメントがH ZETTRIOによって生み出された瞬間だ。

H ZETTRIO 撮影＝Yuta Ito

3人編成に戻った後も、美しい光の演出がなされた“どこか遠く”や、「PIANO CRAZE」「Dancing in the mood」、特別なアレンジで届けられた「What’s Next」と、H ZETTRIO の魅力が詰まった演奏が繰り出されていき、最後の曲は「幻想ノスタルジック」。2019年に毎月一曲、12 ヶ月連続新曲リリースを発表している彼らの第二弾シングルとして、先日2月1日に発売されたばかりの新曲だ。大興奮と大歓声の中、H ZETTRIOにとって2019年最初のライブの本編が終了、3人は声援に応えながらステージを降りたが、会場からは鳴り止まないアンコールが続く。

H ZETTRIO 撮影＝Yuta Ito

再び登場し「Get Happy!」で観客に応えたと、来月3月1日にリリースされる連続リリース第3弾の「Lovely」」を初披露。疾走感溢れるアグレッシブなビート、激しくうねるベースラインとピアノの旋律が複雑に絡み合う怒涛の演奏が繰り広げられ、会場中が一体となった熱量で満たされる中、『H ZETTRIO LIVE “WITH US” in GRANSHIP』の幕は下ろされた。

次のライブは3月末の兵庫県での2daysホールツアー、そして毎年恒例の特別ライブ『こどもの日スペシャル』が 4月27日(土)大阪城音楽堂で控えている。いずれもは売り切れ間近とのことなので、早めにチェックしておこう。そして老若男女、誰もが“笑って踊れる”ピアノトリオのさらなる進化を体感してみてはいかがだろうか。