「フェルメールの絵から聴こえる音楽」がコンセプト 『フェルメール展』公式タイアップCDが発売中
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東京の開催時には60万人以上を動員した『フェルメール展』。2019年2月16日からは、大阪市立美術館に場所を移しての開幕となった。フェルメールのわずか35点とされる希少な現存作品のうち、日本初公開の作品を含む6点が展示されるとあって、大きな注目を集めている本展。さらに、みどころならぬ“聴きどころ”にも注目したい。
その“聴きどころ”とは、美術展の「音声ガイド」に使用されている音楽だ。そのすべては、このフェルメール展のために新規録音されたもの。フェルメールは音楽や楽器をモチーフにした作品を約10作品も残していることから、「フェルメールの絵から聴こえる音楽とは?」をコンセプトに、その時代に流行し親しまれていた歌や楽曲が選曲され、現代に再現されている。
Vox Poetica
フェルメール展で展示されている《恋文》《リュートを弾く女》に描かれたリュートを担当したのは、世界的リュート奏者・瀧井レオナルド。ソプラノの佐藤裕希恵とのデュオVox Poetica(ヴォクス・ポエティカ)による演奏で、美しく素朴なメロディを描きだしている。また、その当時盛んに演奏されていた、ネーデルランド地方の舞曲集(ダンスリー)の楽曲を、ルネサンス・フルート(木製のフルート)を中心とするアンサンブルグループ、ソフィオ・アルモニコが演奏。ゲムス・ホルン、ルネサンス・リコーダー、ルネサンス・ギターといった様々な古楽器の音色を楽しむことができる。
リュート
これらの音楽を収録したフェルメール展公式タイアップCD『フェルメール~絵の中の音楽~』も好評発売中だ。リスナーからは、「思わず絵画の世界にひきこまれた」「今まで聴いたことがない時代の音楽を知ることができた」「ずっと聴いていたい!」などの声が届いているそう。同美術展のショップで取り扱われている他、全国のCDショップで手に入る。CDを聴いて、17世紀のオランダにタイムトリップしてみてはいかがだろう。
イベント情報
<大阪>
会期:2019年2月16日(土)〜5月12日(日)
リリース情報
1.リュートの調弦~リュートを調弦する女~
●リュートと歌が奏でる、フェルメールの時代の音楽●
2. ニコラ・ヴァレ:プレリュード 《ミューズの秘密 I》より
3. ピエール・ゲドロン:それは軍神マルスなのか
《リュートのタブラチュアで書かれたさまざまな作家のエール集 第4巻》より
4. ニコラ・ヴァレ:軍神マルスのクーラント 《ミューズの秘密 I》より
5. ニコラ・ヴァレ:おかしなシモン 《ミューズの秘密 I》より
6.作者不詳:ローゼムント 《エンクホイゼン写本1667-1》より
7.アドリアン・ヴァレリウス:我が魂よ嘆け!《ネーデルラント共和国記念曲集》より
8. ニコラ・ヴァレ:嘆きのパヴァーヌ《ミューズの秘密 I》より
9. ヨアヒム・ファン・デン・ホーヴェ:クーラント《音楽の喜び》より
10.アドリアン・ヴァレリウス:私が眠る時《ネーデルラント共和国記念曲集》より[歌]
ニコラ・ヴァレ:甘き眠り《ミューズの秘密Ⅱ》より)[リュートソロ]
ティールマン・スザート:
舞曲集[ダンスリー] 4本のリコーダーあるいは任意の旋律楽器のための より
11.パヴァーヌ 「苦い後悔」
12.田園舞曲「石を持たずに」~ナーハタンツ
13.4拍子のブランル
14.モール人の踊り
15.ロンド「君はどこですか」
16.ロンド 「私の友だち」
17.ロンド「昔、一人の少女がいた」
18.アルマンドⅢ~アルマンドⅦ
19.ガイヤルド「傷ついた私の心」~ガイヤルドⅥ
20.パヴァーヌ「戦い」
21.パッサ・メッツォ
22.ジャイルズ・ファーナビー:二台のヴァージナルのために
23.パッヘルベル:カノン
ハンス・ピシュナー、アルミン・タールハイム(チェンバロ) (Tr.22)、インテルプレーティ・ヴェネツィアーニ
(Tr.23)