日本芸術専門学校ミュージカル・プロジェクト第4弾『FAME JR.』、監修の山田和也、演出の渋谷真紀子にインタビュー~FAME(名声)を求める若者たちへ

2019.5.30
インタビュー
舞台

左から今井俊斗、山田和也(監修)、渋谷真紀子(演出)、荒川玲和、鈴木優歌  (撮影:山本れお)

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日本芸術専門学校ミュージカル・プロジェクト『FAME JR.』が、2019年7月12日(金)~7月15日(月・祝)に山王ヒルズホール(日本芸術専門学校内劇場)で上演される。ニューヨークの芸術学校を舞台に、ショービジネスの世界を目指しひたむきに生きる若者たちの、入学から卒業までの4年間を描く。このミュージカルは映画『FAME~フェーム~』(1980)を基に創作され1988年にマイアミで初演された。

『FAME JR.』ストーリー
ニューヨークの名門芸術学校。4000人以上が受験し、合格したのは97人。難関を突破した生徒たちが、希望とともに学校へやってくる。演劇専攻のニックやセリナ、ジョー。音楽専攻のシュロモ。ダンス専攻のタイロン、アイリス、メイベルとカルメン。それぞれが、夢と期待と不安を胸に、ショービジネスの世界へと歩み始める。彼らが目指すのは、スポットライトの真ん中に立つこと。人種も生活環境も違う彼らだが、見つめる先はただひとつ、「FAME(名声)」だった。バンドの結成、シェイクスピアの稽古、ダンスとダイエット、教師の葛藤……。青春の真っただ中で、恋や友情、そして挫折をも経験しながら歩み続ける若者たちの4年間を、エネルギッシュに描く。


本作は、一人ひとりの学生に、かけがえのない宝物をもたせて卒業させたいとの理念から発足した、日本芸術学園によるミュージカル・プロジェクトの第4弾となる。2016年『hairspray JR.』、2017年『FAME JR.』、2018年『Disney High School Musical』と続いてきた公演では、翻訳の高橋亜子、演出の山田和也、音楽監督の玉麻尚一をはじめとする、国内ミュージカル界の第一線で活躍するクリエーターたちとともに、クオリティの高い本格的な作品を創り上げ、高評価を得てきた。このほど再演が決定した『FAME JR.』では、新たに渋谷真紀子が演出を務める。これまで演出だった山田は監修として全体をまとめあげる。夢を叶えるために困難を乗り越えて成長していく若者の姿を描く『FAME JR.』は、どのように生まれ変わるのか? 監修の山田和也と演出の渋谷真紀子から話を聞いた。

山田和也(監修)、渋谷真紀子(演出)

■新しい演出家と新しい才能の出会いが興味深い

--過去3回の日本芸術専門学校ミュージカル・プロジェクトは、すべて山田和也さんが演出を担当されてましたが、今年の『FAME JR.』では、山田さんが「監修」となりました。「監修」とは具体的にどのようなことをされるのでしょうか。

山田 ニコニコして見ているだけです(笑)。

--渋谷さんを全面的に信頼して、お任せする、ということでしょうか。

山田 (ニコニコしながら)はい、もう、世代交代です。稽古には、ニコニコ係で参加します。

--山田さんから全幅の信頼で演出のバトンを渡された渋谷さんですが、どのような気持ちを抱かれましたか?

渋谷 今まで私から一方的に舞台を拝見してきた方からのバトンタッチですので、それはもう大変光栄なことです。前回の『FAME JR.』も映像で拝見させていただきましたが、世界一の『FAME JR.』なんじゃないかというほどの完成度で、とても素晴らしかったです。今回は、そんな山田さんに監修をしていただきながら、また新しいものを創れるという、素敵な機会をいただき、本当に楽しみにしています。

山田和也、渋谷真紀子

--その“世界一”を目の当たりにされた後に、どのように渋谷さんの色を出していこうとお考えですか?

渋谷 『FAME JR.』の舞台はニューヨークです。私も、ボストンの大学院を卒業後、ブロードウェイで演出家の奨学生をやっていました。その時に住んでいたのがニューヨークの劇場街でした。ああいう華やかな場所にも、天井むきだしで階段も斜めのボロ家があって、様々な人が住んでいるのですが、街を歩いていると憧れの人、例えば『ウィキッド』を創ったスティーヴン・シュワルツや『キンキーブーツ』の演出家ジェリー・ミッチェルといった大物たちとすれ違います。そんな刺激を受けながら、思い切り頑張ることができました。ボストンでは、演劇を学校で教えていましたし、舞台となるパフォーミングアーツの様子も肌感覚でわかります。そうした自分自身の経験もふまえながら、憧れの人々を身近に感じて刺激を受けられるニューヨークの学園生活の場を稽古場でも疑似体験してもらい、今回の舞台の上に創り出していきたい、と思っています。

--山田さんからのアドバイスとしては、何かありますでしょうか。

山田 2年前に使ったセットなどを再利用していこうという申し送りだけはしました。でもそれはあくまで経済的な効率のためであって、前回の舞台を再現することが目的ではありません。そもそもここは学校なので、2年が経過すればメンバーも皆、新しく入れ替わります。その中で新しい演出家と新しい才能がどのようにぶつかっていくか、ということこそが興味深いのです。

山田和也

■『FAME JR.』とは?

ーー『FAME』というと、世間で知られているアラン・パーカー監督の映画『FAME』(1980)が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。でも、映画版とミュージカル版は別のものですよね。両者の違いや、ミュージカル版の魅力や見どころなどを教えてください。

渋谷 まず音楽が「Fame/There She Goes」以外は映画版とは違いますよね。それから、いわゆる“JR.版”というものは中学生でも上演できるバージョンですから、『FAME JR.』だと、例えばドラッグやセクシャル・アイデンティティ、飲酒といった部分が、中学生でも演じられるような内容に改められています。ただ、その根幹にある、ビビビッと体中に電気が走るほどに、大好きなものや情熱を注げるものに向かっていく、魂にある部分は元の『FAME』と共通しています。だから、そこは大事にしながら創っていきたいと思っています。

ーービビビッと体中に電気が走る、というのは、映画版の「I Sing the Body Electric」を思い起こさせますね。

渋谷 『FAME JR.』でも、セリナが卒業するときに「私、感電しちゃうかもしれない」というセリフがあって、映画版へのオマージュになっています。他にも本当に細かいところなんですけれども、たとえばカルメンとシュロモの関係性がどういうところから始まったのかとか……映画版の中の気づくか気づかないかわからないようなところから伏線を張っていたり、2009年のリバイバル映画(ケヴィン・タンチャローエン監督)もすごくカッコ良くて好きなので、そこからもインスピレーションを湧かせて、色々な『FAME』のエッセンスを埋め込んで創っていきたいと思っています。ただ、ヴィジョン通りに行けるかまだわからないし、もしかしたら公演の時には違っているかもしれませんが(笑)。

『FAME JR.』に出演する今井俊斗、荒川玲和、鈴木優歌

ーーその『FAME JR.』に出演するメンバーですが、今回は全役を学生の中からオーディションで選んだとのこと。オーディションには渋谷さんも海外から「スカイプ」で参加されたそうですね、その際の選考基準は?

山田 もちろんミュージカルだからその役に必要な歌、ダンス、見栄えは考慮するんですけど、でもそれだけでは決められないんですよね。

渋谷 「今、この子がこの役をやったらいいな」という旬や、「この子の声が聴こえるのがいいな」「この子とこの子が組むと良いものができそうだな」とか、そういったマッチングや、その子が出してくるカラーで、それこそ「ビビビッ」とくるかどうかですね。

ーー技術だけではない。

渋谷 一概に技術、というよりは、本人のやる気も含めて見ます。それがまた良い雰囲気にもなります。そこが学校公演ならではの、プロとはまた違う良さだと思うので、そこもまた大事にしています。

ーー育てよう、という部分も大きいですか。

山田 それはもう大きいですよ。

渋谷 専門学校でもあるので、たくさんの子たちにチャンスをあげたいですね。

ーー演劇科・ミュージカル科じゃない出演者も抜擢され、演劇を始めたばかりという出演者もいらっしゃるとか。まだ経験の少ない役者さんの魅力を出すコツは何ですか?

渋谷 特に教育の場だと、みんなのモチベーションがすごく大事だと思うので、チームワークづくりのための「トラスト・ビルディング(信頼関係を築いていく)」の演技エクササイズ、例えば、二人一組になって、お互いに自然と呼吸をしているんだけど、無理に合わせるのではなく、目の奥を見るだけでお互いの呼吸を感じて繋がっていく、というようなものを行なっていき、お互いに信頼し合いながら挑戦する稽古ができるような環境づくりを心がけています。

山田 特にミュージカルの場合、歌うこと・踊ることの比重がとても高いので、音楽監督、歌唱指導、振付など、パフォーマーとして圧倒的なスキルを持ったこの世界の先輩を目の当たりにすることが一番刺激になると思います。本当にできる人が「これが必要なんです」と見せることが彼らにとってお手本になり刺激になる。

ーースタッフの方が一流であるから、頑張って食らいついていくうちに実力が上がっていく、ということですね。

山田 そうですね。今回も振付の原田薫さんをはじめ、その道のオーソリティが教えてくれるわけだから、身体の中の、今まで使ったことのない色んな部分が使われていく。そしてそれがどんどん楽しくなっていくんじゃないでしょうか。

■演劇の道で生きていくには?

ーー『FAME JR.』はパフォーミング・アーツの専門学校を舞台とする話ですが、山田さんも日本大学藝術学部のご出身、渋谷さんもボストンの大学院で演劇を専攻されました。そもそも、なぜ演劇の学校に飛び込んだのですか? また、なぜ役者ではなく演出の道に進まれたのですか?

山田 役者になる気は全然ありませんでした。とてもじゃないけど人前で何かをするなんて……だから役者の人たちを尊敬しているんですよ。僕は高校の時、勧誘されて演劇部に入ったんです。高校演劇って、夏に各都道府県で色んな学校の演劇部が集まる合宿があって、そこに2年間参加したのですが、他の学校の連中がすごく面白くて。僕の学校は弱小だし、やる気も低かったのですが、他の高校にはすごく面白いヤツらがいっぱいいるんだなと。東京都の演劇コンクールを観に行くと、予選を突破した学校って本当に面白いんですよ。それで「演劇は面白い」って思い始めました。で、大学に上がる時に日大藝術学部に演劇学科があることに気づき、だったら演出コースがいいだろうって勧めてくれる先生もいて、そんな程度で進学したんです。僕は中学の時は映画ばっかり見てました。アメリカ映画が大好きだったのですが、日本映画には未来がないと当時は思っていたので、映画をやりたいという発想はまったく起こらなかったんですね。

渋谷 私は『ガラスの仮面』を読んで、北島マヤに「ビビビッ」ときました。帰国子女だったので中学の部活で英語演劇部に入りまして、「どの役もやりたい」って思ったときに、演出だと全部の役ができるぞと。それで学校の部活レベルでしたが、演出をまかされ、英語劇部だったのでシェイクスピアがカッコいいと思って『十二夜』をやりました。しかもシェイクスピアを真似て、稽古場で自分がセリフを書いて、それを役者に渡す、みたいなことをしてみたり、俳優トレーニング本なども読み始めたり。ただ、まだ「職業」という気持ちにはなっていませんでした。

大学では奈良橋陽子さんが作られた「モデル・プロダクション(東京学生英語劇連盟)」に参加して、初めて高校演劇とは違う場所で役者として演じました。そこで演ったのが、『FAME』だったんです。それまで『ガラスの仮面』=仮面をかぶることが演技だと思っていたんですが、『FAME』と出会ったことで「己を知ること」に気付かされました。そしてその時に言われたのが「LIVE THE MOMENT(その瞬間瞬間を生きる)」。誰か違う人を演じるんじゃなく、舞台の上で生きること、それが舞台に立つことなんだ、と。とても衝撃的でした。

その後バイトをしてお金を貯めて、夏期留学の際、ブロードウェイに行き、その時にちょうどトニー賞を獲ったばかりの『ヘアスプレー』を観て(来年この作品を演出する山田を見ながら)もう「ビビビッ」と、「向こう側の人(作り手)になりたい」って直感的に思ったんです。観客としても感動もしたんですけど、こんなすごい「職業」があるんだって初めて思いました。それで海外で学んでみたい、という気持ちになり、ただ金銭的にいきなりは行くことができない。そこで会社員をして人生経験を積んだ上で、いつか自分の力でそこにたどり着けるようにしたいと思い、広告代理店で働きました。そのうえで、遠回りになりましたが、現在の第二のキャリアをスタートさせたのです。

渋谷真紀子

ーー渋谷さんは海外でさまざまな演出家のもとで学ばれています。印象深い方はいらっしゃいますか。

渋谷 私にとって人生を変えてくださった方は、日系人収容所を描いたミュージカル『アリージェンス』の演出家スタフォード・アリマさんです。ボストンの大学院を卒業した私を、演出家奨学生として受け入れ、初めてブロードウェイ・ミュージカルのプロの世界に入れてくださいました。そこで印象的だったのが、スタフォード・アリマさんがその空間にいるだけで、空間全体がオアシスのようになって、みんなの感性が研ぎ澄まされていくように見えたことでした。稽古初日にみんなに一言ずつ言葉とともにパワーストーンをくれるんです。私は「思いやり」という言葉をいただいたんですが、本当に彼がみんなのことを思いやっているなあと感じさせる場づくりでした。

アリマさんはもう一個の夢も叶えてくださったんです。リンカーン・センターのブロードウェイ・ミュージカル・コンサート・シリーズでの『秘密の花園』の現場にもつかせていただきました。私はもともとすごく大事にしている2枚の絵があって、1つがブロードウェイの絵、もう1つがリンカーン・センターの絵で、いつかここにたどり着きたいな、と、ずっと自分の部屋に飾っていたんです。そうしたら大学院を卒業してわずか1年で、彼が両方の楽屋口を通る機会を与えてくださった。ですから、もう私はここで経験させていただいた全てのことを、これからの自分の演劇人生に活かしていきたいと。厳しい世界だというのは重々わかりつつも、キャリアとして、くじけず続けていきたい。続けるだけでも大変で、ましてやこれを職業として生活していくことの大変さはもちろん承知していますが。

ーーこちらの学校の学生さんや観客の中にも、いつか演劇の仕事をしたいと思っている人がたくさんいると思います。パフォーミング・アーツの世界に飛び込みたい、そこでFAME(名声)を目指したい若者たちに向けて、伝えたいことはありますか。

山田 演劇を職業にする、と決意した時に、「どうやって食べるの?」という現実的な回答を早く見つけた方がいい。僕は何で演劇を続けて来られたか。それは、バイトをしながら演劇をしてきたのではなくて、大学を出てすぐ東宝に就職したことで、職業が「劇場で働くこと」になり、その中で一所懸命頑張って、責任が取れるように学んでいかなきゃいけなかった。バイトしながら芝居をしていた仲間もたくさんいましたが、いつまでもバイトではいられない。バイトの中でだんだん地位や責任が生まれるとか、慣れてくると仕事を任されて、そちらのほうにやりがいが見えるとか、いろいろなことが起こる。あるいは家族ができる、好きなことばっかりやっていられない、安定した収入を、ということで、演劇から遠ざかっていく。一方、僕は職業として演劇人、舞台人でいたことが結果としてこの年齢まで演劇を続けてこられた一番の理由だと思うんです。だから、みんなに言うことは、どうやって職業にするかってことを考えなさい、ということ。あとは、僕が演出を始めた頃、僕を抜擢してくれた東宝のプロデューサーに「謙虚にやりなさい、謙虚じゃなきゃダメだぞ」って言われました。それを座右の銘にしています。

渋谷 もちろん私もまだまだFAMEに向かう途中ですが、私が大切にしているのは「自分の可能性を信じる」ことです。自分でリミットを作らないでほしいな、と。アメリカでとても印象的だったのが「山の頂上を目指すな」って言われたんです。「頂上を目指したい」と思ったら、雲の上には到達できない。だけど雲の上を目指そうとしたら、いつしか山の頂上にたどり着いているんだ、と。そこで、見たこともない景色に出会えると、「じゃあ、もっとこういう世界があるのかも」って、どんどん新しい世界を開拓できるし、自然と努力する。だけど目に見えている目標だけを追い続けたら、結局は見える世界が狭いよ……って言われたのがとても印象的でした。「何ができるようになりたい」「この舞台に立ちたい」という目に見える目標も、もちろん大事です。だけれども、見たことのない場所にはこんな世界が広がっているんじゃないか、と、自分の可能性をどんどん信じ続けることを、少しでも若い人たちに伝えられたら、と思います。

ーー最後に、「SPICE」の読者に向けて、『FAME JR.』へのお誘いのメッセージをお願いします。

山田 この『FAME JR.』は専門学校の学生が行う公演ですから、技術的にはプロには及ばないかもしれません。ただ俳優の仕事は技術が全てではない。そこに説得力みたいなものがあると思うんです。芝居や音楽を学ぼうとしている実際の学生が、同じ状況の話に取り組む、ということ自体に、プロの俳優が演じるのとは全く違う、ドキュメンタリーのようなことが起こる。それはプロの舞台で体験することはできない、他では見られない劇場体験のはずなので、ぜひ一度経験してみていただきたいな、と思います。

渋谷 今、山田さんからもドキュメンタリーという言葉が出たように、芸術専門学校を舞台にした作品を芸術専門学校の学生が演じるわけですから、彼らの内側から出てくる本物の炎、火花、全てのエネルギーを、観客の皆様にも体感していただけるような、熱い舞台にしたいと思っています!

[やまだ かずや]
日本大学藝術学部演劇学科演出コース在学中に、三谷幸喜に誘われ東京サンシャインボーイズの旗揚げに参加。大学卒業後の1984年、東宝演劇部に所属。1995年、パルコ・プロデュース『君となら』(作:三谷幸喜)で商業演出家デビュー。『王様と私』『ダンス・オブ・ヴァンパイア』『ウェディング・シンガー』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』といったミュージカルだけでなく、翻訳劇、現代日本の劇作家による話題作の演出など、大劇場から小劇場まで守備範囲は広い。2002年、『チャーリー・ガール』『ジキル&ハイド』『ミー&マイガール』の演出に対して第28回菊田一夫演劇賞を、2009年、『シラノ』『ラ・カージュ・オ・フォール』の演出に対して第12回千田是也賞を受賞。2016年『hairspray JR.』、2017年『FAME JR.』、2018年『Disney High School Musical』と、日本芸術専門学校でのミュージカル・プロジェクトの演出を担当。2019年の『FAME.JR』(7月)監修以降は、ミュージカル『アニー』全国ツアー(8月)、ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』(11月~2020年1月)、ミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』(11月~2020年2月)、豊島区立芸術文化劇場こけら落とし公演ミュージカル『ヘアスプレー』(2020年6月)の演出を控える。山田和也ブログ「SHOW GOES ON !!」

[しぶや まきこ]
3歳から8歳までアメリカと香港で暮らし、総合芸術の一環として演劇を学ぶ。慶応義塾大学(在学中にアメリカ留学)を経て、株式会社博報堂に8年間勤務。退職後、ボストンのエマーソンカレッジ大学院にて演劇科修士取得。演出を通じて「Theater Education」の分野も学び、第52回東京学生英語劇連盟(MPモデルプロダクション)『THE WIZ』での演出経験などから、若者たちに「正解や点数のないものにある人間らしさ」を伝えている。観客が自分の足で歩き回ってパフォーマンスを体感できる「イマーシブシアター」や、街をミュージカルの舞台にする「Out Of Theater」の構想・作・演出、浅草ゆめまち劇場にて空間全体を使った巻き込まれ型ミュージカル『KAGUYA-織り成す竹取物語-』作・演出、eplus LIVING ROOM CAFE&DININGでのミュージカルライブ『星の王子さま』共同演出、プラネタリウム・ミュージカル『惑星ファンタジー』脚本・演出など、劇場外での没入型・巻き込まれ型の演劇創りにも力を入れている。2015年ブロードウェイ・ミュージカル『アリージェンス』の演出家奨学生をはじめ、ブロードウェイ・ミュージカル『ウェイトレス』やリンカーン・センター ブロードウェイ・ミュージカル・コンサート『秘密の花園』にも携わり、『イマーシブシアター ピーターパン』NYワークショップ公演・北京公演の演出助手を務めるなど、海外での活躍も多い。全米演出家振付家組合準会員、豪アート&エンターテインメント組合員。日本芸術専門学校では、2019年2月にミュージカルコースの卒業公演『Dreamline』を共同演出している。2019年7月21・22日に、渋谷JZ Brat SOUND OF TOKYOにてミュージカル『星の王子さま』の作・演出、新作『Mirror, mirror…』より数曲発表予定。公式サイトhttps://www.makikoshibuya.com/

取材・文=ヨコウチ会長  写真撮影=山本れお

公演情報

日本芸術専門学校
Production of
FAME JR. THE MUSICAL

Conceived and Developed by David De Silva

 

 
■脚本:Jose Fernandez
■歌詞:Jacques Levy
■音楽:Steve Margoshes
Title Song「FAME」written by Dean Pitchford and Michael Gore
■翻訳・訳詞:高橋亜子
■監修:山田和也
■演出:渋谷真紀子
■音楽監督:玉麻尚一
■振付:原田薫
Originally produced at Coconut Grove Playhouse, Arnold Mittleman, Producing Artistic Director.
 
■日程:2019年7月12日(金)~7月15日(月・祝)
7月12日(金)18:30☆
7月13日(土)13:00♡、17:00☆
7月14日(日)13:00☆、17:00♡
7月15日(月・祝)11:00♡、16:00☆
※☆♡はダブルキャストの出演日時
※各回共に受付は開演の1時間前より、開場は30分前より。
■会場:山王ヒルズホール (日本芸術専門学校 校舎地下) 
東京都大田区山王2-12-13
※JR京浜東北線大森駅西口改札より3分。
■TICKETS:
一般4,500円
学生3,500円(小学生以上、中学、高校、高専、専門、各種、短大、大学、大学院生等)
※全席指定、税込。未就学児のご入場はご遠慮下さい。
5月25日(土)よりイープラス https://eplus.jp/sf/detail/2954990001 にて販売。

 
■CAST(☆♡はダブルキャスト)
ニック:田村光(☆)/種田魁斗(♡)
セリナ:植木彩乃(☆)/荒川玲和(♡)
ジョー:谷口優真
タイロン:浅見和哉
カルメン:鈴木優歌
アイリス:松井優花
メイベル:鮫島由李亜
シュロモ:今井俊斗
グレース:淺間彩吹(☆)/野口紗瑛子(♡)
グッドマン:相原悠希
シャーマン:岩瀬郁枝
ベル:山村菜海
メイヤーズ:中根萌
シャインコフ:松岡愛子
アンサンブル:折笠歩香、德岡杏奈、森本英里、鶴田彩、霧生桃乃、鳥山紗野子、髙橋奈七、長谷川仁愛、森茉璃亜、矢澤菜楓、会田桂奈、川浦光流、澤村萌音、徳嶺佑奈
■STAFF
<翻訳・訳詞>高橋亜子
<監修>山田和也
<演出>渋谷真紀子
<音楽監督>玉麻尚一
<振付>原田薫
<舞台監督>八木清市
<美術>松生紘子
<照明>岡田勇輔
<音響>大野美由紀
<ヘアメイク指導>国府田圭
<歌唱指導>河合篤子
<振付助手>宮城友里香
<舞台監督助手>土屋優紀
<写真>コザイリサ
<デザイン>稲田太一
<制作>髙橋依里、土谷静香、寺越喜美
<エグゼクティブ・プロデューサー>武田光弘
<企画・制作>学校法人 日本芸術学園 日本芸術専門学校
■公式サイト:https://www.jnc.nichigei.ac.jp
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  • 山田和也
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