『岡本太郎と日本の伝統』展、川崎市岡本太郎美術館で開催中

2019.6.3
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アート

岡本太郎撮影 ≪土偶≫ 東大人類学教室 1956年3月23日

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展覧会『岡本太郎と日本の伝統』が、2019年6月30日(日)まで、川崎市岡本太郎美術館にて開催中だ。

1951年11月、岡本太郎は東京国立博物館において縄文土器と出会い、その4次元的な造形力に衝撃を覚え翌年、美術雑誌『みづゑ』に「四次元との対話-縄文土器論」を発表。これに端を発し、岡本はいわゆる「わび」「さび」とは異なる、他の東アジア地域からの文化的影響を受容する以前の、本来の日本の文化、日本人の美意識とは何かについて考察を深め、1956年、著書『日本の伝統』として結実させている。

同書のために岡本は、本来の日本と考えた文化事象を、自らシャッターを切ってカメラに収めた。縄文土器・土偶、京都の古刹の中世の庭など、その写真は岡本が撮影した写真のなかでも、記録性を超えた高い写真芸術の領域にまで到達している。

本展は、『日本の伝統』を中心に、岡本による写真作品を通して、今日に生きる私たちにとっての「日本の伝統」とは何かを改めて考える機会となっている。

小沢剛 ≪岡本三太郎「醤油画(尾形光琳)」≫ 2007年 醤油画、シルクスクリーン

イベント情報

岡本太郎と日本の伝統
会 期:2019年4月27日(土)-6月30日(日)
会 場:川崎市岡本太郎美術館
時 間:9:30-17:00(入館16:30まで)
休 館 日:月曜日
観 覧 料:一般:900円(720円)、高校・大学生・65歳以上:700円(560円)
中学生以下は無料、( )内は20名以上の団体料金